語りべ
掲載日:2025/12/11
私を語るもの。
それは、カタチがあるものだとは限らない。
私をとりまく雰囲気、私が扱う言葉。
そして人間関係。
目を見て相手を知ることもできる。
あなたが覗く私の姿は、
私が捉える自分自身と一致するのかしら。
それを知り得ることは、おそらく不可能。
だって、人は嘘つきだもの。
あなたの知る私も、
私が知る私も、
偽りのカタマリでしかない。
自らを知ろうというのは、
実に愚かしいことなのだ。
どこまでも自分に正直であろうとしても、
私だって嘘つきだ。
ホンモノを語れない。
だからこそ、私を語ることは結局のところ、
叶わないことなのである。




