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まさか猫種の私が聖女なんですか?  作者: まるねこ


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105/119

105 ローニャの帰宅 サイドストーリー解放

 翌朝、子爵をはじめ、街の人たちも広場に集まった。


 頑張って来いよ! と声を掛ける街の人たち。夫人や妹たちは涙を拭きながら手を振っている。


「お姉ちゃん! また何かあったら飛んでくるね!」

「えぇ、無理しないのよ?」

「大丈夫! アイツはもういないんだし!」

「……そうね。ケイルート兄様にもよろしくね」

「うん! もちろん! じゃあね! カシュール君、さあ行くよ?」


 私は丁寧に地面に描いた魔法陣の上に私とカシュール君と縄で縛られた罪人の男が立っている。


「またね!」


 そう言ってナーニョたちは消えていった。


「行ってしまいましたね」

「あぁ。寂しくなるね」


 元気なローニャがいたことで明るくなっていた騎士団。やはり家族がまた遠くに離れると寂しい気持ちになる。


 エサイアス様は優しく慰めてくれた。


 ローニャたちは王宮に戻ったことをすぐに知らせてくれた。転移の魔法はあまり使うことがないので少し心配していたけれど、無事で良かった。


 ローニャたちがいなくなってからもやることはたくさんある。


 ここの街の人たちが魔法を使えるようにしておかなければいけない。


「ヒェル子爵、今朝、この街で使用する指輪が研究所から送られてきました」

「ナーニョ様、ありがとうございます」


 研究所から送られてきた指輪はヒエロス(怪我回復)とサーロー(土質改善)とターロー(水質改善)の三つの種類で二百個届いた。


 あとはファール(手紙郵送)とファッジ(小包郵送)が二つずつ、研究所はローニャが全て試して使える指輪だけ送ってきたようだ。


 街の人の人数には全然足りないけれど、子供を中心に配布することになった。


 ここの街は魔獣の脅威があったせいで子供たちは成長が早いし、しっかりしている。この分なら問題なく指輪を使ってくれるだろう。


 そして子爵には魔法を使う時の注意点を教えておく。中には魔力が切れて倒れてしまう人もいるためだ。


 騎士団の巡視の効果もあり、街の周辺に魔獣は見なくなった。


 指輪の効果を確認するため数日滞在をした後、私たちはノーヨゥルの街を発った。



 私たちが去った後、ファールでヒェル子爵が研究所とやり取りを行うようだ。二人の娘たちが魔法の練習を始めるだろうし、重い荷物などのやりとりも今後行えることになるかもしれない。


 そうすれば物流が大きく変わることになるだろう。


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