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ダンジョンマスターは眠れない  作者: えるだー
第8章 暗黒邪神教団編
253/478

ヤクザの親分の連合会です

投稿が日付を跨いでしまいました。申し訳ございません。

、 健康診断及び身体測定はまだまだ続く・・・


 「はい、次は水棲メンバーね」

 「どうぞ~」


 ドラコチームの3頭はのそのそと歩み寄ってきて、ライトニングイールチームは水面からチャポンと顔を出した。そこへコアがマルチスキャンを投射する。


 アイス・ドレイク:氷亜竜

種族:亜竜 召喚ランク5 召喚コスト250

HP40 MP10 攻撃15 防御8

技能:噛み付き、冷気耐性、嗅覚、水泳、尾New

特技:コールドブレス、アイススケイル(氷鱗)New

備考:氷鱗 使用MP3 全身を氷の膜が覆う。防御+4 火炎耐性付加


 フローズンライトニング・イール:氷結電雷ウナギ

種族:魔獣(魚類) 召喚ランク5 召喚コスト250

HP34 MP16 攻撃5 防御6

技能:水泳、冷気耐性、電撃耐性、巻きつき、締め上げNew

特技:スパーク、ライトニングアーク

備考:締め上げは、巻きついてからの窒息継続ダメージ5


 アイス・ドレイクは種族が亜竜になっていた。竜族の片隅に仲間入りしたようだ。特技のアイススケイルは、防御値の上昇と共に、火炎耐性まで付加されるので、優秀な防御スキルだと思う。ブレスとのMPの分配が難しいところだ。

 フロストからフローズンに替わった電雷ウナギは、技能で締め上げが追加された。巻きついて、敵の動きを拘束してからの、窒息コンボは、水中ならより威力を発揮するに違いない。

 自力で巻きつきを振りほどくような敵は、電撃で失神させれば良いので、問題ないはずだ。


 なお、今回召喚したホワイトドラコのグリコは、さすがに進化はしなかった。火災の消火などで活躍してくれたのだが、次に期待しよう。



 「うちのチームも見てくれよな、ジャー」

 「「ケロケロ」」

 「けろっぴ」

 ベニジャが12頭の大蛙を引き連れてやってきた。あの乱戦でよく1頭も欠けずに戦い抜いたと思う。


 「へへ、運にも恵まれたけどな、ジャジャ」

 幸運だったとベニジャは言うけど、彼女の統率が的確だったから、気絶はしても死亡には至らなかったのだろう。

 「おだてても、何もでないぜ、ジャジャー」

 そういうベニジャは、少し誇らしげだった。


 スノートード・ジャイアント:雪大蛙

種族:両性類? 召喚ランク5 召喚コスト250

HP30 MP5 攻撃12 防御7

技能:半水棲、跳躍、冷気耐性、丸呑み、隠密New

特技:シューティング・タン、カモフラージュ(隠蔽)New

備考:隠蔽 使用MP1 周囲に合わせて体表が変色する。隠密の成功確率+40%


 オババの所から譲ってもらった4匹は、ランク4のノーザントード・ジャイアントに進化していた。これで耐寒が付いたので、冬になっても問題がなくなった。

 最初に眷属化した8モンモンチームは、それぞれスノートードに進化した。雪の中で隠れながら餌を捕食するタイプらしく、地下水路の壁に擬態すると、どこに居るのかまったくわからなくなる。待ち伏せにはカモフラージュは役に立ちそうだった。


 「ギャギャ(隠密の練度なら負けません)」

 「ギャギャ(我ら隠密同心)」

 「ギャギャ(死んでも誰も気付かずに放置されるほどだから)」

 「死して屍拾うものなしっす」

 それ、そういう意味だったの?


 「というわけで、隠密勝負を申し込むっす」

 「いいぜ、売られた喧嘩は買わないと、鮭が腐るからな、ジャー」


 勝手に盛り上がった両者の代表選手が、地下洞窟に散っていった。 

 「「さあ、どこに居るかわかるかな?」」


 判定は競技委員が見つけられるかどうかで決まるらしい・・・そしてコアが競技委員だった・・・

 「そことそこ」

 「「馬鹿な!」」


 いやいや、コアに見つからずにダンジョン内に隠れるのは無理だよね。マップに眷属も緑マーカーで表示されちゃうからね。


 「おいらもまだまだ修行が足りないっす」

 「ああ、アタイ達も出直してくるぜ、その時はまた勝負だぜ、ジャー」

 「もちろんっすよ」


 隠密ゴブリンと雪大蛙達は、熱い握手を交わして分かれていった・・・


 何がしたかったんだろう・・・

 「かいせきふのう」

 だよね。



 ベニジャは今回は進化していなかったけれど、ハクジャはランクがあがっていた。


 フロストリザードマン・エルダーチーフ:凍結蜥蜴人・長老族長

種族:亜人 召喚ランク6 召喚コスト360

HP42 MP18 攻撃7(+9鋼の円月槍) 防御7(+2皮鎧)

技能:槍、冷気耐性、弓、受け、半水棲、部族支配、両手槍New、部族指揮New

特技:クレセントアロー、ホイーリング・スピアNew


 フロストリザードマンにはエルフの長老会議の族長版に近い、『小竜会』という組織があるという。三日月湖を含める、この地域全体のリザードマン社会における顔役みたいなものらしい。そのメンバーは全てエルダーチーフと呼ばれる長老なのだそうだ。

 進化したからといって、そのメンバーに選ばれるとは限っておらず、あくまで参加する資格が得られたにすぎないという・・・


 「以前のハクジャでも入会できなかったんだ」

 「ワタシも流れ者でしたから、古くからこの地に住んでいたクランの族長からは下に見られておりました、ジャー」

 「なるほどね・・今なら参加できそう?」

 「知り合いも居りますから、入会の審議ぐらいはしてもらえるでしょうが、何か?ジャジャ」


 「うん、大森林のエルフとも不可侵条約が結べたから、リザードマンとも出来ないかなって思ってね」

 「なるほど・・・しかし彼らは血の気が多いですから、果たして手打ちにもっていけるかどうか・・ジャジャ」

 「まあ、今は彼らも大人しいみたいだから、急ぎでもないし、頭の片隅にでも置いておいてよ」

 「了解です、ジャー」



 さてこれで全員終わったかな・・・

 「おつかれー」



 「いやいや、主殿、ここにきて放置プレイはないだろう」

 ロザリオが、エルフ部隊と骸骨部隊を引き連れて、待ちくたびれたように立ち並んでいた。

 

 「あ、ごめん、素で忘れてた」

 「くっ、この虚脱感が癖になったら危険だ・・・」


 何か、内面で葛藤しているロザリオと、のんびりと待ちぼうけするその配下のメンバーは、悪いけど、明日に回ってもらうね。


 「またあしたー」



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