建設中につき立入禁止
「コア、仮想防衛ダンジョンの構築を開始するよ」
「らじゃー」
基本コンセプトは、セーフティールームを頂上にした、階段ピラミッド形のダンジョンだ。四方に下り階段を配置して、その中の1つが本命のダミーコアルームに通じている。ただし、その途中にある3つの扉は残りの3方向の最下層にいかないと開かない造りにする予定だ。
さらに最後のからくり扉を開くには、ダンジョンの各所で集めた3つの印を扉に当てはめなければならないという、探索アドベンチャーにありがちだけど、手間と時間のかかるタイプにする。
防衛用のガーディアンは、残ったポイントと相談だね。
「セーフティールームを中心に配置、東西南北をEWSNで表示して」
「ん」
「ENWゾーンに拡張するダンジョンは全て、地面のままで、Sゾーンに拡張するダンジョンは石造りにして」
「・・ん」
「4方向に3マス下り階段(15)、ENWゾーンには9マス部屋:出口4箇所(25)を繋げて、丈夫な木の両扉(7)を4箇所に設置」
「ん」
「さらにENW方向へ通路を延ばすように、3マス下り階段を付け足して、その先にも9マス部屋:出口4箇所を繋げて、木の両扉をそれぞれの4箇所に設置」
「ん」
「Sゾーンは、直線的に3マス下り階段を3つ増設して、最後は9マス部屋:出口1箇所(25)で、そこがダミーコアルームになる」
「あいあい」
「ENWゾーンの最初の9マス部屋を、地下1階の意味でE1N1W1に指定、同じく2段目の9マス部屋をE2N2W2に指定」
「ん」
「Sゾーンの4つの下り階段は、3つの頑丈な石の両扉:引き戸仕様(15)で分断し、最後のダミーコアルームは、壮麗な大理石の両扉のギミック・ドア(750)で封鎖して」
「・・あい」
「E1N1W1の残りの2箇所ずつの扉の先に、それぞれ3マス下り階段を設置、それらの突き当たりには、鍵が掛かってるけど、開錠しても開かない木の両扉:行き止まり(10)を設置」
「にやり」
「あいかわらず、悪どいっすね」
「だろ?」
「E2N2W2は、3方向に3マス昇り階段を設置、それぞれの突き当たりは鍵付き木の両扉で行き止まりにして」
「のぼるる?」
「そうE2N2W2は最下層にして、そこから伸びる階段は全て昇り」
「・・あい」
「罠は、E2N2W2の床の中央に、踏むと扉が開く(50)をSゾーンの3つの石扉にそれぞれ対応させて設置」
「あい」
「さらに、その3つの石扉それぞれに、開くと落石(100)を、スタート地点をセーフティールーム出て直のENW階段の天井に対応させて設置」
「・・・ごろん」
「なるほど、それで下り階段の連続なわけだな。さすが主殿だ、トラップがえぐい」
「そ、そうかな」
ここまでで、すでに2113DPを使っていた。なるほど、これは5千必要だね。まだ防衛用のメンバーも配置していないのに、もう半分近く消費していた。
「まあ、眷属同士の殴り合いになったら、こっちの負けだしね」
「なにを弱気な・・といいたいところだが、純粋な戦闘力では2倍以上の差があるだろうな」
ロザリオが冷静な分析をしてくれていた。
「向こうが自軍の戦闘力を過信して、攻勢主体で来るのを、罠でしのいで時間稼ぎをしつつ、こちらの浸透部隊で突破を図る作戦のようだが、必ずいるであろうラスボスはどう対処するのだ?」
問題はそれなんだよね。途中は隠れてやり過ごせても、ダミーコアルームには防衛用の最大戦力が居座っているはずで、それを倒せるかどうかが、勝負の分かれ目になると思う。
ダミーコアルームに侵入できるのはウチの方が早いはずだから。
「かなり自信有りげだが、敵側には高Lv冒険者の技能を持つガーディアンもいると思われるが、それでもかな?」
「その前提が覆ると、この作戦自体がそもそも意味なくなるからね」
「それもそうか」
後はハクジャにオババのダンジョン構築のクセと好む眷族のタイプを聞いて、探索チームのメンバーを決めよう。
オババ陣営 敵侵入まで、あと19:47
「ダミーコアルームの守りに、それなりの眷属を配置するとなると、ダンジョンに使えるポイントなぞ残らんのう。やはり5千とか、しみったれた事をいわずに、もっと吹っ掛けるべきじゃったか・・」
オババはぶつぶつ言いながら仮想ダンジョンを構築していった。
「部屋数を増やして、時間かせぎする意味もないのう。どうせこちらの探索班が無双して終わるわけじゃし、枝道もつくらんで良いじゃろうて」
そういって拡張した防衛用ダンジョンは、非常にシンプルな構造をしていた。
「セーフティールームから一直線に、廊下、25マス部屋、廊下、ダミーコアルームでどうじゃ」
オババの決定にダメ出しする者はいなかった、オババ自身を除いては・・・
「うむ、舐め過ぎじゃな。もう少し複雑化すべきじゃろう」
3部屋ダンジョンは却下されたようだ。
モフモフ陣営 敵の侵入まで、あと15:55
「オババのクセと好みですか・・・ジャ」
意見を請われたハクジャが、少し考えてから話し出した。
「ダンジョンは基本的にもとのマスターが設計されていましたし、ワタシの参加したダンジョンバトルはフィールドが指定されたものでした、ジャー」
「それでもあえて挙げるとしたら、罠は落とし穴と毒針系が多かったですジャー」
なるほど、魔女っぽいね。
「眷属は、例の仮面の守護者達(全盛期には50体以上在籍していたらしい)と、フロストリザードマンとジャイアントトードが多かったですかね。ボグ・ハッグは憑依中なので、使わないでしょうし・・・」
元のダンジョンって、湖の底にでもあったのかな?
「さようです、ここから南東に位置する湖を潜ると、入り口が見つかるはずですジャー」
そうなんだ、割と近所に住んでたんだね。
「同族達と一緒に、はぐれになったときは、あっちへ流れこっちへ流れしてましたので、もっとずっと長い距離を旅していた様な記憶があります、ジャー」
ハクジャの苦労を無にしない為にも、このバトルは勝たないとね。
「どーぴんぐ?」
それは禁止です。
委託DPの推移
モフモフ陣営 防衛ダンジョン構築 -2113
残り2887 DP
オババ陣営 防衛ダンジョン構築 -732
防衛卷属配置 R3x4 R2x1 R1CSx7 R7x1 -995
残り 123 DP




