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優等生ロックON!  作者: 流姫
3章 過去の記憶編
15/23

明かされる過去のトラウマ

「ん〜外に出るのほんっと久しぶり〜」

現在私は修に連れられていつものあの公園に来ている

多少吹っ切れたものの思い出したくないあの件については頭の片隅においとく事にして今は久々の外を満喫していた


「そうか?それは連れ出した甲斐があったな‼︎まぁ思う存分楽しめ」

修はうんうんと頷きながら私の方を見て楽しそうに笑っていた


「あぁ!連れて来てくれてありがとな」

案外ちゃんと面と向かって御礼をいうのは恥ずかしいな

でもきちんと言えたから良いや


「うおっ!おぉう⋯やっぱりれーちゃんは可愛いなぁ〜」

やっぱり、れーちゃんは可愛いなぁ〜

最後、少し間をあけてポロっと口にしていた


「ふぇ…!?」


「い、いきなりなにを言い出すんだっ‼︎」

私が可愛いだと⋯んなわけ無いに決まってるんだ!いきなりでビックリするだろ


「えっ⁉︎もしかして俺、口にだしてたか?」

心の中で思っていたことをつい口に出していたらしい


「バリバリ聞こえてたぞってか私が可愛いなどあり得ないし」

うんうんと頷きながら全否定した

そんな私に見兼ねたのか否や修がこちらに向かって来た

そして⋯

目の前で止まったと思ったらいきなり抱きしめられた


「⋯!?」

えっ⋯

一瞬思考が停止した後ハッと我に返った



「つっ‼︎やっやめろ」

きーちゃんとの一件で男性恐怖症になりかけてた私は咄嗟に修を突き押しながら叫んでいた


「なっなにすんだよ!おいっ」

尻餅を突いた修は痛かったのか自分のお尻をさすりながら物凄い形相で睨んできた

そして立ち上がり更に近づいて来た


「ごめん⋯押すつもりじゃ⋯」

謝ったが修は止まろうとはしない

今までこんな風に睨まれた事が無かった為、恐怖で足が竦んでしまう⋯

来るな⋯

怖い⋯

やめろ⋯


「ねぇ。れーちゃん。俺さ、れーちゃんの事⋯好きだ!俺のモノになってくれよ」

そして足が竦んで動けない私の手を取って握られた



「ごめんっそれは出来ないから⋯わたし帰るねっ」

一刻もここから離れなきゃいけない気がして、帰ろうと腕を振り切ろうとしたが、がっしりと掴まれて振り切れ無かった


「なっ!ちょっ!待てよっ!逃がすかよっ」

近くの壁に片方の手も抑えつけられて身動きが出来ず何もする事が出来ない

修は空いている右手で私の顎を掴んで無理やり強引に顔を近づけてきた


「いやっだやめてっ何で⋯」


「俺さお前の病室の前で聞いてしまったんだよな!れーちゃんさぁ〜───────だってな」

いつも優しい修がニヤニヤと語る姿を見て別人のような気がしてそれがただ恐ろしくて悲しくもあった


「つっ⋯」

恐怖と言われた事がなんで知ってるのかはわからないが悩んでたことのそれで思考が追いつかず黙ってしまった


「へぇ〜否定しないって事はあの事本当だったんだ〜ならさぁーみんなにしられたく無かったら俺と付き合えよ!なっ?」

そりゃもちろんみんなには知られたく無い

だけど⋯


「ごめんっ⋯」

恐い⋯恐い

誰か助けてっ

抑えられた両手を必死に離そうとしてもびくともしない


「へぇ〜そこまで言っても俺のモノに成らないならこうしてやるっ」

今度こそ⋯唇を奪われる⋯

そう思って覚悟を決めギュッと目を閉じた

最早、修に対して恐怖しか無かった⋯


「こらーっ!あんた何してんねんっ」

目をつむっていたため顔は見えないが何処からか同い年くらいの女の子の声が聞こえてきたのだ


「ちっれーちゃん覚えとけよっ」

修は舌打ちしながらどこかに逃げて行った

そしてやっと手が解放された


「大丈夫…もう大丈夫だよ…安心して、わたしがついてるから…」

解放されたは良いが恐怖からきた震えが止まらない

そして助けてくれたお姉さんが近くまで来てそっと抱きしめてくれた


「わたしはいづれ…」

お姉さんが何か言ってるのだが、わたしは張り詰めていた緊張がとれホッとして意識を手放したのだった



間違えて途中投稿して仕舞ったので中途半端でしたが、この話はちゃんと書き終わりました。

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