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イチオシ純文学

残照を望む時、ともに。

掲載日:2021/05/22



 夕日影の中、ひとり路地に入って、高台の公園を目指して歩く。


 一日中履いているローファーが、切なさを助長させる。


 制服のスカートをめくる風が、無闇に心細さをあおる。


 約束なんてしていない。


 それなのに、振り返った坂道の途中に、君の姿が。


 残照を望む公園に向かうのは、いつも私ひとりなのに。


 私は言葉を失くし、ただ、君を見つめるだけ。



 遠くで車のクラクションが鳴った。

 その2秒後。



 君が、花が(ほころ)(よう)に、笑った。



「見つけた」



 それ、私が、言いたかったセリフ。


 反射的にそう思ったけれど、喉が詰まって何も言えなかった。














 ひとりじゃ、なかった。









人も、作品(芸術活動によって、人に、作られたもの)も、あなたのそばに、在る。


だから、あなたは、ひとりじゃない。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 素晴らしいです。 もう感涙もののラストにあとがきです。
[一言] おそろしく透明な約束。 君がいて。私がいて。成り立つ世界。 「ひとりじゃ、なかった」 この読点に胸が締めつけられました。 後書きまで、ぐっときます。 素敵な作品を、ありがとうございます!…
[一言] これはイイ( ˘ω˘ ) メッチャ感動しました( ˘ω˘ )
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