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第98話 水着回ですよ

「綺麗な海だなぁ…」


波で心が洗われるようだ。


「年寄臭いよ、ジュン」


「子供のセリフじゃないよ、お兄ちゃん」


そりゃあもう精神年齢は五十超えてますから。

最近、精神が体に引っ張られてるのか、だいぶ子供っぽくなってる気がするけども。

ボクだけじゃなくアイとユウも。

ところでまた心読んだ?


シャクティさんと女性陣の不毛な言い争い何とかなだめ、今は砂浜に来ている。

争いに終止符を打つ為、奥の手を使ったのだ。


「海で皆の水着姿が見たいなあ~」


これで何とか皆の意識を切り替えさせ、砂浜に来ている。


「ジュン君、お待たせ~」


シャンゼ様率いるフレムリーラ一行水着に着替えてやって来た。

護衛の騎士の皆さんも水着だ。

帯剣してるのがなんともアレだな…


「シャンゼ様、大胆な水着ですね…」


「そう?似合う?」


「ええ、よくお似合いで」


シャンゼ様が来ている水着はマイクロビキニだ。

皆の水着はアイとユウが事前に作って用意していたのだが、そんなのもあったのか。


「ジュン様、私はいかがでしょうか」


「えっと、ラーラさんの、それは…水着なんですよね?」


「はい。メイドの私に相応しいかと」


ラーラさんの水着はメイド服のようなワンピースタイプの水着だ。

よくこんなの作ったな。


「よくお似合いですよ、ラーラさん」


「ありがとうございます、ジュン様」


「ちょっとジュン。私とユーファはどうなの」


コルネリアさんとユーファさんの水着はチューブトップビキニ?だ、確か。

コルネリアさんが黄色でユーファさんが青色の水着だ。


「御二人とも、とても可愛らしいですよ」


「そ、そう?フフン、当然よね」


「ありがとうございます、ジュン様」


因みに護衛の騎士の皆さんはビキニだ。

鍛えてるだけあって皆スタイルがいい。


「姉さん、義兄さん、お待たせしました」


次にジーク君達ダルムダットの皆さんがやって来た。

パパ上の尋問は終ったのか、ガウル様とアリーゼお姉ちゃんもいる。


「姉さん、一緒に泳ぎましょう」


「え?あ、そうね…うん、行こっ」


アイは前世では一人っ子で、ジーク君とも一緒に過ごした時間は少ない。

なので今一つ、どう接していいかわからない、と以前話していた。

ジーク君のほうはそこそこ懐いているように見えるんだけどな。


「ジュン、この水着とやらもお前が作ったのか?」


「いいえ、それはユウとアイのアイディアですよ」


アリーゼお姉ちゃんの水着はヒョウ柄のハイレグ水着だ。

ヒョウ柄がこれほど似合う人も珍しいだろう。

ダルムダットのメイドさんと護衛の騎士の皆さんも水着だ。


「そうなのか?服のデザインをしてるとは聞いていたが、こんなものまで作るとはな。我が娘ながら多才な奴だ」


「そうですね、凄いと思いますよ」


アイが凄いのは心の底から本心だ。

前世からアイは凄かった。


「ジュン~お待たせ~」


母エリザがぼろ雑巾のようになったパパ上を引きずってやって来た。

お祖父ちゃんとお祖母ちゃんも一緒だ。

セバストにノエラ、リリーも後ろに続いてる。


「あの、それ…」


「あ、これ?お父さんよ」


「いえ、それがパパ上なのはわかります。そうじゃなくてその水着…」


「あ、これ?似合う?」


ママ上の水着は、貝殻ビキニだ…

母親が貝殻ビキニってきっついわー。

しかし、本音を言えないボク。


「ええ、お母さんしか着れないでしょうね、その水着…」


「そう?ありがと~」


あんまり褒めたつもりは無いですけどね。


「でも貝ってこうやって使うのね~。知らなかったわ~」


「正しい使い方じゃないですよ、お母さん」


そんな誤った使い方は広めてはいけない。


それからフェンリル一家も来たので遊んでいたティナ達も呼んで砂浜でバーベキューを始める。

夏の海で食べるって言えばバーベキューだよね。


「ジュン、水頂戴」


「はいはい」


「お兄ちゃん、私も」


「はいよ」


以前、魔法で飲み水を出して以来、食事時は必ず皆に水を出すよう要求されるようになった。

コップからこぼれないように水を注ぐのも慣れたモノだ。

炎天下でのバーベキューなのでキンキンに冷えた水を出してやる。


「どうしてジュン君の魔法で出した水を飲むの?飲み物なら他にも沢山あるわよ?」


その流れを見て不思議そうにシャンゼ様が言う。

知らなきゃそう思うよね。


「ジュンの魔法で出した水は極上なんですよ」


「お兄ちゃんの水は最高です。売りだせば確実に大人気になります」


「そんなに?私にも飲ませてくれる?」


「いいですよ。はい、どうぞ」


シャンゼ様だけでなく、その場の殆どの人が希望したので出す。


「「「んまあ~~い!」」」


あ、そう?やっぱり皆には美味しいんだね、この水。

ボクはそうでもないんだけど。

自分で出した水だからかなあ。


「ジュン君、お代わり!」


「はいはい」


「ジュン様、私にもお願いします」「私も」「私にも是非」


あまりに大人数でお代わりを要求されるので、ピッチャーに水をそそいで後は自分でいれるようにした。

ピッチャーを十個も出して注いだのにすぐ無くなりそうな勢いだ。

水ばっかり飲むとお腹壊すよ?


「ジュン様は魔法で出した水で、皆の心を奪えるのですね。凄いです」


「いや、心を奪った覚えは…て、シャクティさん?」


シャクティさんがメイド服ではなく、ワンピースタイプの水着で現れた。胸元が円形状に空いてる水色の水着だ。シャクティさんにも水着を渡してたのか。


「その子だけ、除け者みたいにするわけにいかないでしょ」


「くっ、十二歳にしてはおっきい…」


ユウが言うおっきぃとは何の事かは、聞かない。

聞かなくてもわかるから。

確かにおっきいよね。


「ジュン様、大きさなら私のほうが上ですよ」


「うん、そうだね~。はい、肉でも食べてなさい」


クリステアが自己申告してくるけど、知ってるから。

クリステアの水着は髪に合わせた桃色のビキニだ。実にエロい。


「う~、私と同じくらい…私のほうが年上なのに…」


「私もですよ、ルチーナ…」


ルチーナとユリアが凹んでる。

二人ともスタイルはいいんだから自信持てばいいのに。

それにユリアは充分な大きさがあると思う。


 ちなみにルチーナは確か、オフショルビキニ?でユリアがホルターネック?のビキニだ。

水着の種類は前世で、アイの買い物に付き合った時に説明されて以来だからうろ覚えだ。


「大きさは私の方が上ですよ、ジュン様」


「うん、そうだね~。リディアも肉でも食べてなさい」


リディアまで自己申告してくる。君もおっきいよね、年の割に。

リディアの水着はパンツタイプのビキニだ。御尻を出すのは恥ずかしいのかな。


「で、シャクティさんも休暇ですか?」


この島で働く使用人だから今が正に仕事の時間だと思うのだが。


「はい、お祖父ちゃんがジュン様の傍にいるようにって。一緒に遊んで構わないからって」


まあ、初めて会った許嫁と一緒に過ごさせてやろうって事か。

でも、こんな大人数で来てるのに、館の仕事は回るのだろうか。


「メリールゥが手伝いで残ってるから大丈夫ですよ、ジュン様」


いつの間にか背後にいたノエラがそう教えてくれる。

ていうか、ノエラにまで心読まれ始めた?


「ノエラは水着を着ないの?」


ノエラは水着ではなく、いつものメイド服のままだ。代わりに麦わら帽子をかぶっている。


「はい、私は泳げませんので…」


泳げなかったのか、知らなかった。

ノエラの意外な弱点発見だな。


「泳がなくても水着のほうがいいんじゃない?メイド服は暑いでしょ。なんなら泳ぎ方教えてあげるから」


「ジュン様に教えて頂けるんですか!?」


おおう、すっごい食いつきだな。

なんか他の人は『しまったぁ!』って顔してるし。

ユウとアイもしてるけど、二人が泳げるのは知ってるからね?


「では、直ぐに着替えて参ります!」


「あ、昼食が終わってからでって…行っちゃった」


凄い勢いで走ってったな。

あんな必死なノエラは初めてみたかもしれない。


「あの、ジュン様。リリーにも教えてもらえますかぁ?」


「リリーも泳げないの?」


「少しは泳げるんですけど、あんまり自信がないんですぅ」


「わかった。いいよ」


リリーの水着は花びらのようなヒラヒラのついた白色のビキニだ。

可愛らしさとエロさのある水着で実にリリーに合ってる。

つい視線が谷間に行っちゃう。


「見すぎだよ、お兄ちゃん」


「セクハラで訴えられたら確実に敗訴だよ」


「いや、別に。何にも見てないよ?」


どうして女の子って男のこういう視線に敏感なんだろう。

自分に向けられた視線じゃなくても気づくよね。


「ん、んんっ。ところでシャクティさん。質問があるんですけど」


「はい、何ですか?私のスリーサイズですか?」


「違います」


いきなりスリーサイズなんて聞かないよ…

ホフマンさんの教育は完璧ではなかったかもしれないな。


「この辺りの海には魔獣がいなくて安全だと聞いてますけど、全くいないんですか?」


「はい。あ、いえ全くいないわけじゃないんですけど、直ぐにいなくなっちゃいます。シードラちゃんが守ってくれてるんです」


「シードラちゃん?」


「はい。呼んだら来てくれるかもしれません。シードラちゃ~ん!」


シャクティさんがそう言って海に向かって叫ぶ。

すると直ぐに海から何かが出て来る。


「あ、来た、来ましたよ!あの子がシードラちゃんです」


「あの子って…」


海から出て来たのは青い鱗のシードラゴンだ。

ジッとボク達を見ている。


「この子がこの島の守り神なんです。この子のおかげでこの辺りの海は安全なんですよ」


「何でもエルムバーンの初代魔王様が契約したドラゴンの一匹でな。この島をいたく気に入った初代様がこの島を守るようにと命じて、それからずっと守り続けているんだ」


シャクティさんの説明にお祖父ちゃんが補足する。

初代魔王って数千年前の魔王だよな。

その魔王と契約してたドラゴンって事は数千年生きてるのか。凄いな。


「いつも、ありがとう~!これからもこの島を守ってね~!」


シャクティさんにそう言われ鳥のような鳴き声を一声上げた後、潜っていく。


「シードラって名前なんですか?」


「いえ、私が勝手にそう呼んでるだけなんです。名前が無いと不便ですし…」


「シードラゴンだからシードラちゃん?」


「はい。分かりやすいでしょう?」


まぁ確かにね。

しかし、初代魔王が残した遺産とも言えるドラゴンに勝手に名前を付けるのって大丈夫なのかな。

誰も何にも言わないから、平気なのかな。


「ジュン様、お待たせしました」


シードラちゃんが帰ってから食事を再開して少し。

ノエラが水着に着替えて戻って来た。


「お帰り、ノエラ。水着、凄く似合ってるよ」


「そ、そうですか?ありがとうございます。ジュン様にそんな風に褒めてもらったのは初めてです」


そうだったかな?

でも、本当に凄く似合ってると思う。

白のビキニに水色のパレオ。

なんだか大人っぽくて外見は落ち着いた雰囲気のノエラによく似合ってると思う。


「ちょっと、ジュン」「ちょっと、お兄ちゃん」


「何?」


「ウチ、まだ水着褒めてもらってないよ」「私もまだだよ」


「いや、だって…君ら…」


スク水じゃん。ピクニックの時の。


「ネタ水着じゃないの?それ」


「くっ…やはり正統派路線でいくべきだったか…」


「お兄ちゃんならスク水で大喜びすると思ったのに…」


「そんなバカな」


前世で教師だったのに、スク水で大喜びしてたらやばいだろ。

手が後ろに回る事になりかねないよ。

この世界ではまだ大丈夫かもしれないけども。

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