第76話 武闘会魔法部門決勝
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師匠の敵討ちはしてみせるっなんて。
言ってはみたものの、勝利への道筋が見えない。
魔神の紋章を使えば動きについていくことは出来るだろう。
でも、こちらの攻撃が通じないのでは勝利できない。
どうしたものか。
『さぁ!お待たせしました!魔法部門決勝戦、ロレンタvsフレデリカ!御二人には既にジュン様に勝った時の話は聞きましたので賞金の使い道について聞いてみました!ロレンタさんは魔法兵団全員で大宴会を開くとか!実に剛毅ですね!』
確か王都の魔法兵団は総数五千人。
その五千人を一体どこに集めて宴会するんだろう。
とゆうか金貨五百枚で足りるのかな。
『フレデリカさんはジュン様とデートする時の資金にするんだとか!金貨五百枚も使ってどんなデートするつもりなんでしょうか!どこかの御店でも貸切るつもりなんでしょうか!』
フレデリカに負けてデートする時はボクが費用を出すと思ってたんだけども。
優勝賞金を使ってデートとかどこで何するつもりなんだろう。
カジノにでも行く気なんだろうか。
『それでは試合開始です!』
ロレンタとフレデリカの戦いが始まる。
お互いこれまでの試合で手の内を晒している。
最初から精霊やゴーレムを出して戦うようだ。
フレデリカはシルヴィさんとの試合の時と同じで火と雷の中位精霊二体、ストーンゴーレムを三体。
それからホワイトライガーを召喚し炎の鞭を出した。
対するロレンタはフレデリカに合わせるようにストーンゴーレムを三体。中位精霊二体。それから召喚獣も召喚した。
「あの精霊はなに?」
「光の精霊ウィルオーウィスプと闇の精霊シャイドだな」
ウィルオーウィスプは光の玉って感じだしシャイドは闇の玉って感じの見た目だ。
やはり光と闇は表裏一体ってやつで見た目の形だけは似てるんだろか。
「あの召喚獣は、グリフォンね」
幻獣の一種、グリフォン。
現代地球での神話やファンタジー物のアニメや漫画、ゲームによく出てた姿のままの存在だ。
鷲の頭と翼、獅子の胴体。
足は鳥の足ではなく獅子の足だ。
騎獣としては空も飛べるし地上を走る事もできる。便利な騎獣だ。
ただし空は鳥ほど早くは飛べないし地上は馬ほど早くは走れない。
「さぁて、始めようかフレデリカ」
「はい、団長」
二人は元は上官と部下の関係。訓練も共にしただろう。
手の内はお互いに分かっている。準備も整った。
ならばあとはもうぶつかるのみ。
「いくよ、フレデリカ!」
「はい!」
激しい魔法のぶつかり合いが始まった。
フレデリカは火魔法と雷魔法を主に、ロレンタは光魔法と闇魔法を主に攻撃を開始する。
魔法の打ち合いではロレンタが優勢のようだ。
フレデリカは時折被弾し治癒魔法で治癒している。
しかし、接近戦ではフレデリカに分がある。
ロレンタは最初はグリフォンに乗って地上で戦っていたがホワイトライガーに乗って戦うフレデリカの機動力に対応しきれず地上戦、接近戦は不利と悟りグリフォンに乗り上空に退避している。
ホワイトライガーにジャンプさせ上空にいるロレンタに攻撃を仕掛けるが空中では自由に動けるグリフォンのほうが有利。
炎の鞭を伸ばせるだけ伸ばしても届かない位置のようだ。
「フレデリカは飛行魔法が使えないのかな」
「使えるだろうけど同時使用できる魔法の数を超えたんだろう」
精霊の使役、ゴーレムの使役、攻撃魔法の三つで同時使用は限界なのだろう。
召喚魔法は一度召喚すれば召喚した魔獣の意思で動くので魔法を使い続けるという形にはならない。
「でも、その点はロレンタも同じなんじゃないか?」
ロレンタの同時使用できる魔法の数もフレデリカと同じようだ。
「それにしても二人とも予選の時から思ってたけどよく魔力が続くね。そんなに魔力持ってるのかな」
「確かにね。私もあそこまで魔法使ってれば魔力は大分厳しいと思う。お兄ちゃんくらい魔力があれば話は違うんだろうけど」
「多分、二人は紋章を持ってる。魔法に関わる紋章を何か」
武闘会決勝まで来た二人だ。
何か持ってても不思議じゃないし、持ってる方が自然だろう。
「ロレンタとフレデリカが持ってる紋章は魔導士の紋章だ。二人とも同じ紋章だ」
知ってたんですかパパ上。
魔導士の紋章とは魔法使いの紋章が変化してなる中位の紋章だ。
確か効果は適正魔法の増加、消費魔力の減少だったか。
なるほど、それなら二人の魔力が長持ちしてる理由としては納得だ。
「もっともフレデリカが魔導士の紋章を得たのは訓練生時代の最後の方らしい。ロレンタとは使い始めた年季が違う。伊達に年は喰ってないな」
「余計な御世話ですよ!魔王様!」
「だからなんでこの騒音の中聞こえるんだよ!」
本当に凄いな。
例え聴力を上げる魔法を使ってたとしても試合中にこの騒音の中、聞き分ける能力。
悪口は必ず聞き逃さないのだろうか。
ちょっと試してみたい。
アイとユウ、そしてパパ上に一瞬でアイコンタクトで意思の疎通を図り実行する。
「ロレンタってスタイルよくて美人で魔法兵団団長って凄いよねー」
「ほんとにねー、知的だしー優しいとこあるしー」
「肌も手入れされてて髪もサラサラー」
反応ナシ。誉め言葉には反応しないのか。
「アイツの趣味は美容グッズを買い集める事だからな。新しい美容法や美容グッズは試さずにはいられないらしい。あいつもいい年だから維持するのも大変なんだろう」
「ほっといてください!美容は全女性の最優先重大事項なんです!あ、誰だ今垂れ乳って言ったの!垂れてない!私はまだ垂れてないぞ!」
本当に悪口だけは聞き逃さないのか。
これはこれで凄い能力だな。
とか言ってロレンタで遊んでる間にフレデリカがロレンタのゴーレムを三体とも破壊した。
こちらに気を取られた間の隙をつかれたのだ。
ごめん、ロレンタ。
フレデリカはロレンタのゴーレムを破壊することで手が空いたゴーレムを一旦解除。
別のゴーレムを作成する。
「あれは、空を飛ぶ石像、ガーゴイルだな」
「石像に羽が付いてるからってなんで飛べるんだろう。なんか柔軟に動いてるし」
「そこは気にするんじゃありません」
ファンタジーな世界であまりそういう理屈持ち込んでも仕方ないだろう。
ユウは賢いだけにその辺りの融通が効きづらい時があるな。
「とにかく、これでまた状況が動くな」
フレデリカはガーゴイルの背に乗り上空へ上がり三体のガーゴイルを足場にして炎の鞭と魔法で攻撃を仕掛ける。
ガーゴイルとホワイトライガーも攻撃に参加。
二人が呼び出した精霊は互いに精霊にぶつけあってるので援護には回れない。
「捕らえた!」
「くっ!」
遂にフレデリカの炎の鞭がロレンタを捕らえ、そのまま地上に叩き下ろす。
「がはっ」
受け身もとれず背中から叩き下ろされるロレンタ。
グリフォンはガーゴイル三体の相手を空中でしていて援護は出来ない。
咄嗟に作成したストーンゴーレムをホワイトライガーの牽制に回すロレンタ。
実質、ロレンタとフレデリカの一対一の状況が出来た。
「まぁ、元々ロレンタさんとフレデリカさんの一対一の勝負なんだけどね」
またユウに心を読まれた気がするが一先ず置いておこう。
「強くなったな、フレデリカ」
「ありがとうございます、団長。昔、団長に鍛えてもらったおかげです」
「それだけじゃないだろう。治癒魔法使いの訓練のおかげもあるだろう」
「はい、ジュン様にも感謝しています」
「そうかい。さて、それじゃ続きだが、どうだい一気に勝負を決めないかい」
「と言うと?」
「お互いに残りの魔力を全て込めた魔法を放ってぶつけ合うんだ。その後立っていられた方の勝ちってのはどうだい」
「いいでしょう。受けて立ちます」
その勝負、実は受けないほうがフレデリカは有利だったと思う。
ロレンタを地上に下すことが出来たんだ。
あとはフレデリカが有利な接近戦で戦えば勝てただろうに。
「さっき団長のゴーレムを破壊出来たのは上手く隙をついたと言えないような、自分の力じゃなかったような気がしますし」
あ、うん。ごめんなさい。
余計な事しました。
「そうかい。じゃあいくよ」
「はい!」
「ライトニングブラスター!」「ファイアーバースト!」
光と炎の熱線砲のような魔法が二人の中央でぶつかり合い弾ける。
爆発が起こり煙が晴れた時立っていたのはフレデリカだった。
「本当に強くなったねフレデリカ。治癒魔法使いになって戦闘訓練なんてろくにしてなかっただろうに」
「はい。でも基礎訓練は続けていましたし、治癒魔法を毎日のように使ってもいましたから魔力は伸びましたし」
「そうかい。侮れないねえ、治癒魔法使い。まぁ何にせよ、私の負けだよ」
『決まりましたー!魔法部門優勝はフレデリカさんです!』
ボクらが余計な事をしなければ結果は違ったかもしれないが、しかしそれでもフレデリカが今まで頑張って来たからこその結果である事は間違いない。
おめでとう、フレデリカ。
ロレンタには悪い事したし魔法兵団の訓練には参加しよう。みんなで。
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