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第246話 世界樹の実 2

 世界樹の実を食べた結果、ノエラ、ハティ、セリアさんを除いて皆なんらかの能力を獲得出来た。

これは、やはり広めるべきじゃないな。配れるだけ配ろうとか考えたけど、やめておこう。


「改めて、言っておくけど、世界樹の実に関しては秘密厳守で。獲得した能力に関してもしばらくは秘密にしよう。いいね?」


「うん。これは大騒ぎになるよね」


「私も、秘密にした方がいいと思う。でも…」


「でも?」


「セリアは秘密にしようが無くない?」


「……」


 確かに。見た目で明らかだしなぁ。


「大丈夫。マントを羽織ったり、少し大きめの服を着て誤魔化す」


「普段はそれでいいけどさ。御風呂とか隠せないじゃない」


「…仕方ないね。しばらくセリアはウチらと一緒に王族用に入ろう」


 そうするしかないか。

しかし、胸の大きさを変えるとか。

どれだけ強く願ってたんだ。


「さて、と。早速、新しい力を確認と行きたい所だけど。ユウは謹慎中で外に行けないし…練兵場でやるのは目立ちそうだな」


「う…ごめんなさい」


「まぁ、あと二日でしょ。それぐらい待てるよ。それよりさ、ジュン」


「なに?」


「秘密にするのは勿論だけどさ、誰にも使わずに保存しとくのも勿体ないよ。カイエンさんとかリディアとか。厳選して食べさせてもいいと思うな」


「ふむ…」


 確かに、そうなんだけど…ううむ。

まぁ、ボクの性格だと、何時までも大事にしまっておいて結局そのままという事もあり得るしな。


「わかった。そうするよ」


「うん」


「じゃあ、誰か追加で呼ぼうよ」


「えっと、じゃあ…カイエンとリディアとユリアかな。とりあえず」


「じゃあノエラ、呼んで来てくれる?」


「はい…その前に、ジュン様、御願いがございます」


「ん?何?」


「もう一度、世界樹の実を頂けないでしょうか。今度こそ、何か力を獲得してみせます」


「あ、ご主人様、あたしも!あたしももう一個だけ!」


「ん?ん~…」


 どうするかな。数はまだあるからいいっちゃいいんだけど…


「ん~…まぁいいんじゃない?」


「一度獲得出来なかった人はもう一個食べても意味が無いのか、を確認する必要はあるかもね」


「それは…確かに確認が必要か。わかったよ」


 先ずはハティから2個目を食べる。

お?今度は光った。


「獲得出来たみたいだね。どう?」


「うん!『太陽と月の紋章』だって!」


 聞いた事もない紋章だな。

名前からして特殊な紋章っぽいけど…


「えっとね~…太陽が出てたら身体能力が上がって~月が出てたら魔力が強くなるんだって~!」


「それは…つまり晴れてさえいれば強化されるってことかな?」


「そういう事なんじゃない?」


「とにかく力が欲しい!って思い込んだからかな?」


 そんな単純な思い込みでいいのか?

ハティだからこそいけたって気がするな。


「どれくらい強化されるの?」


「ん~わかんない!」


 そこは要検証か。

しかし、ハティって魔力を使う攻撃とか技とかあったかな?


「ジュン様、御願いします」


 お次はノエラ。

お?ノエラも光った。


「やりました!ジュン様!」


「そうみたいだね」


 そんなに全身で喜びを表現するノエラは珍しい。

小さくガッツポーズまでして。


「どんな力を獲得出来たの?」


「はい。『愛の紋章』という物です」


「愛の紋章?」


 これまた聞いた事のない紋章。

名前的にはアイが獲得すべき紋章に思えるけど…


「愛する人の近くにいると能力が増す紋章です。近ければ近いほど能力が増します」


「……」


 それは…ノエラらしいっちゃらしいか?

どうしてそんな能力を獲得したんだか。


「これからもジュン様の御傍に居る、その為の力が欲しいと思いました」


「そですか…」


 いやまぁわかっちゃいたけどね。

面と向かって愛する人とか言われるとな。


「んんっ。それじゃノエラ。カイエン達を呼んできて」


「はい。リリーとシャクティも行きますよ」


「は~い…」


「…やっぱり、ノエラ先輩はずるいですぅ」


 不満を漏らしながらも付いて行くリリーとシャクティ。

こうなると一人二個あげくなちゃいけなくなるかと思ったけど…自重してくれたようだ。


「ま、ウチは紋章が無くても?ジュンが傍にいれば無敵だけどね?」


「私もお兄ちゃんを想うだけで?どんなに離れてたとしても無敵だけどね?」


「うん。張り合わなくていいから」


 しかし、一度力が獲得出来なくても、二個目では獲得出来たという事は、想いの強さで獲得出来るか出来ないかが変わる、と。そういう事なのだろう。


「想いの強さで変わるなら、ジュンの周りには逸材が多そうだけどね~」


「イーノさんとかね」


「流石に他国の人はダメだな。アイシス達は例外で」


「うん。ありがとね、ジュン」


 まぁ、アイシス達もまるで無関係というわけでもないし、アイシス達に分けるくらい当然だろう。


「ジュン様、御連れしました」


「ジュン様、お呼びだとか」


「皆さん、御揃いですのね」


「何かあったのでしょうか?」


「うん、実はね…」


 世界樹の実の説明をカイエン達する。

最後まで聞いたカイエン達はその実の凄さ、重要性、派生する問題を理解出来たようだ。


「それは、とんでもない物ですね…私達が頂いてもよろしいのですか?」


「うん。魔法の袋にしまって置けばいつまでも保存は出来るけど…ただ眠らせておくのも勿体ないし」


「確かに…わかりました。感謝します、ジュン様」


「選んで頂き、光栄です」


「あの…本当に私も頂いてよろしいんですか?」


「勿論、だから呼んだんだよ。リディアはもう少し自信を持つといい。君はかなり強くなった。これからも頑張って欲しい」


「は、はい!有難うございます!」


「食べる前に、どんな力が欲しいか、強く願うといい。今日までに欲してた力があるなら、それを願うんだ」


「「「はい」」」


 結果、カイエンは千里眼を獲得。

隊を指揮する際に役立つ能力なので、欲しいと思っていたそうだ。


 ユリアは強脚の紋章を獲得。

クリステアが持っていない力を得る事で彼女に勝ちたいと思っていたらしい。


そしてリディアだが…


「二つ獲得したのか、凄いね」


「強脚の紋章と心眼の紋章ね…このままいけば親衛隊最強になりそうね」


「が、頑張りますわ!」


 心眼の紋章とは読んで字のごとく心眼を得る紋章だ。

心眼を得た事で、眼に見えない筈のモノを見たり、幻術を見破り死角にある物を感知できるようになった。武術の達人の如き能力を得たのだ。


「ま、今はこれぐらいにしておこう。これ以上一気に果実を配ると目立って仕方ないだろうし」


「そだね。三人共、しばらくは新しい能力を得たのは秘密ね」


「「「はい」」」


「それじゃあ、私は新しいブラを買って来る」


「「「ブラ?」」」


 結末を見届けたセリアさんは新しいブラジャーを買いに行くらしい。

そりゃあ必要なんだろうけど…


「大きくなって今までのブラは全部合わないから。買い替えが大変」


「くっ…」


「一度でいいから言ってみたいそんなセリフ…!」


 そうなの?そんないいセリフじゃなかったと思うよ?

というか、セリアたん、隠す気あるのかな。

頼むよ、ほんと…


 


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