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第四十五話 キャベツとブロッコリーを植えます

ようやく野菜育成の描写に慣れてきました。まだまだ下手っぴだけど

 イチゴの種を植えた場所からだいぶ離れた場所にリーシェたちは移動した。移動にはテレポート装置を使ったので、一瞬で目的の場所へ行くことが出来る。


 転移した先で見渡す限りの広大な土地を見て、リーシェはとっておきの野菜を思い出したのだ。

 予め兵士に持ってきてもらった鍬を握り、横の長さが七十センチ、縦の長さが二十五メートルの畝を作っていく。畝は合計で五つ作るので、兵士たちにも手伝ってもらった。


 ずっと地下洞窟で過ごしてきた彼らは初めての体験に戸惑うばかりだったが、やがて表情が和らぎ楽しそうに鍬を振っている。

 暖かい気持ちになって微笑みながら、リーシェはギルベルに質問した。


「ギルベル様。キャベツの苗は作れますか?」

 

「もちろん可能です」


 すぐに渡された可愛らしい苗を受け取り、既に作られた畝に綺麗に植えていく。


 キャベツは甘くて肉厚の葉が美味しいのが特徴だ。胃腸病にも効果があるとされ、栄養も満点なのでこれだけは何としても育成を成功させておきたい。

 また順応性があるので、品種を選べば一年を通して収穫できるのも大きな強みだ。


 魔人族はこれまで「グルメ魔法」の配給に頼ってきたため、当然、料理という文化が発展していない。しかしキャベツなら生でも食べれるので、最初は生で味わい、そこから別のものと組み合わせていくことで料理の文化も発達するはずだ。


 土壌中湿度が高いと腐りやすいが、その対策として北の大陸の南部へ場所を変えている。

 大陸の中でも比較的日光が届くこの場所は、イチゴ植えた場所より土の質感が少し変わっていた。

 具体的には酸性土壌ではなく若干のアルカリ性土壌になっている。


 栽培適温の条件は満たせているので、畝さえ高くすれば水はけも良くなり問題をクリアできるだろう。


 キャベツは丸々と玉のように育つので、苗同士の距離を離すことが大切だ。その間隔はおよそ五十センチ。


 苗は乾燥に弱いので、イチゴと違って適度に水やりをすることが必要となってくる。人員が決まらないうちはリーシェが水やりをする予定だが、いずれは魔人族だけで畑を管理できるようになって欲しい。


 そんな思いを抱いて兵士たちに教えながら、作業を続けること二時間。


 立派なキャベツ畑が出来上がった。

 達成感に兵士たちが歓声を上げる。王もアズリカもどこか嬉しそうに苗たちを見つめていた。


「北の大陸に草が植えられている。何と素晴らしい光景か」


 イグレット王が感極まったように湿った声を漏らした。

 リーシェは鼻を高くして胸を張る。


「全種族共通の神話の時代から時は大きく流れています。穴にばかり籠ってないで、そろそろ外に目を向けてきてください」


「そうだな。異種族との交流も、そろそろ考える時か……」


 外の世界に前向きに向き始めた魔人族の王に笑いかけてから、また大陸を移動する。

 場所は大陸の南西だ。


「次はブロッコリーの苗をお願いします」


 淡い光で苗が作り出され、ある程度の数が量産されるうちにさっきと同じように畝を作っていく。

 有能な兵士たちもう要領掴んだようで、先程よりもだいぶ早く完成した。


 畝の大きさや苗を植える間隔はキャベツと同じだ。ブロッコリーも玉のように実るため苗の間を五十センチ離していく。


 ブロッコリーとキャベツは同じアブラナ科で、連作も出来ないがブロッコリーの場合は一株で何回も収穫できる。

 栄養満点で、病気の予防や健康維持に大きく貢献してくれる野菜のひとつだ。


 茎も食べることが出来て無駄なところが一切ないので、初めての生野菜で生ゴミ問題に陥ることもないだろう。


 キャベツやブロッコリーには、栽培初期段階で害虫がつきやすい特徴がある。 こまめに様子を確認して、世話をしてあげることが美味しい実を作るコツだ。


 今度は一時間と少しで植え付けを終えて、一行は大陸の西へと移動を開始した。

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