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多重人格者が異世界転移したら1人増えました あれ、お前魔王じゃね?  作者: くろこん
7章 西の国では龍と対話ス
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試練攻略編其の一〜赤だから無理です〜

前回のあらすじ


黒人筋肉おじさんバハムートに絡まれて


神殿でボコボコにされています

『何をしている!父が来る前に逃げるぞ!』


ベッドから起きたとき (というか叩き起こされた)僕にかけられた第一声はそれだった。


あ、どうも「僕」でーす


イヴァンに引っ張られるように、寝巻きの格好のままで外に出ます。飛んだほうが移動は早いはずなのに、どうしてイヴァンは飛ばないんだろう?


というかここどこ?日記確認させて日記!


忍び足で部屋を出て廊下に入ると、扉の空いた部屋が並びたっている。


イヴァンがつまさきから、慎重になって音を出さないようにしているのを見て少し笑ってしまった。


クスッと、その笑い声にイヴァンは敏感に反応し、顔を真っ青にして前足でシーーーッと注意してくる


それすらも面白かったが、それほど静かにしたがった理由はすぐにわかった。


『よう、どこへ行くのだ?今日も試練の続きだ、私に勝つまでこの神殿からは逃げられんぞ!』


イヴァンの顔が真っ青になったことを確認し、僕はこれから来るであろう地獄に備えて震えた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


尻尾の一振り、前足の振り下ろしだけでも、空気が震える。


恐らく本気は出していないのだろう。その証拠に神殿の奥のこの巨大な部屋にあるものは、何も壊されていない。だだっ広い余計なものが何も置いていない部屋だが、流石に必要なものはある。壁紙や蝋燭につけられてるアレ...名前忘れたけど...装飾品などだ、それが何も壊れていなかった。


そこまで理解して攻撃をしているのだ。


レベルが違うじゃないか!


と、逃げられないことを確認し、相対するドラゴンが自分を殺す気ではないと理解したことによって多少余裕の出てきたレッドが、イヴァンとともに吹き飛ばされながらそう考えていた。


ノートは一応確認できた


着替える時間と、朝食の時間はくれたんだよねこの人...


イヴァンはガタガタ震えながらごはん食べてたけど...


グリーン負け

ホワイト負け


今日 僕


神殿はこんな感じだね


.........えぇ、ホワイト負けたの...


ノート曰く、『ごめ〜ん、負けちゃった』だそうだ


あ、はいそうですか


この間、僅か2秒


吹き飛ばされても即立ち上がり、イヴァンに乗り込む。そうしないと追撃が来るからだ。


イヴァンに乗って宙に浮き、追撃をかわす。


だが...来るであろうと予測した追撃は、飛んでこなかった。


その場を一歩も動かずに乱撃を繰り出していたバハムートは、突如として動きを止めた。


『......ふむ、面白い。昼食 の時間だ、行くぞ』


そう言うと人へと姿を変えて、スタスタと出口に向かって歩いていく。


バハムートが終了と認めたからだろうか


出口の扉は、簡単に空いた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


不思議な奴が来たものだ、とバハムートは思考する。


一昨日は動きも悪かった。だが決して諦めず、様々な方法を駆使して、私を狙うのではなく、神器を直接奪おうとかかって来た。


不可能な話だが


昨日は力押しだった、至極単純な力比べだ。全力を出さざるを得ないほどまでに追い込まれた。


ブレスを吐いて回避し、完全決着こそ回避したが、中々どうして、あのまま単純な力のみに頼っていたのなら、負けていたのは私なのかもしれんな。


今日の少年はただ自分を俯瞰的に、観察するように見つめられた。始めこそ戸惑っていたが、すぐに慣れた。


攻撃の手数を増やしたが、すぐに適応している。


学習能力がズバ抜けていた。


1日おきに、彼は戦うスタイルを変えている。


恐らく私に認めてもらうべく、我が息子を任せるに相応しい相手かどうかを見極めんとする私に対して。


命の恩人と聞いた。息子の


それならば、多少の「礼」はしてやらねばな


昼食を食べに行っているであろう愚息たちに背を向けて、彼は今日の執務を秒速で終わらせるべく足早に執務へと向かうのであった。








オイオイオイ


死ぬわアイツ(刃牙パロ)

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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