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イエローの交渉術/クロの起床

前回のあらすじ(大嘘)


エルザお風呂回

ダンジョン?攻略できませんでした

次回最終回です

『お断りいたします』


短く、それでいて完結に。

イエローは即座に命令を拒否した。


これを呑むのは、自分の目的にも、女神の指令にも沿わない。


断るしかない。交渉のテーブルに、向こうがついてこないなら。


『......そうか、道理もわからぬ愚か者めが、楽には死なせんぞ。』


そう言うと、空中のどこからか、素速く石のような何かが飛んでくるのを、イエローは肌の感覚にて察知し、それを両手で受け止める。イエローを狙った何かは、全てイエローの両手に納まっていた。なるほど、手裏剣ですか。


『前回お会いした時は、力を調整してましたか?』


イエローはそう、まだ何も名乗ってない相手にそう告げる。返事は返ってこなかったが、動揺しているのは間違いないだろう。


『そもそも、儂がくるまではダンジョンは完全に制覇されていなかったよですよね?つまり、現状儂よりも強い者が、この地に存在しないということ。それをたった2人でどうにかしようとか、少々驕りがすぎませんかな?』


こうして、2人いることが理解できていることをアピールすることで、向こうに使える手札がないことを理解させる。


......とは言っても、現状儂はアストルフ伯爵の客人としての身、つまりは王国側の人間


オワリノ国には、王国の避難民の受け入れをしてもらわなくてはいけません。


ここでの関係悪化も避けたいところですが...神器を譲るという選択肢がこちらにはありません。


なんとか無難な着地点はないのでしょうか...


『はっはっは、これは参った。口惜しい話だが、我らでは貴様に勝てないだろう。だからこそ頼むグリーン殿、書物、刀。解析などはしておきたい。一度お貸し願えんだろうか。』


......ほぅ、


3人目とは...気づかなかった


隠れているのは2人と言った。そしてその2人は、未だに隠れている。つまりこの男は、自分に気配を察知させないレベルの人物ということになる。


いや、流石に殺気などがあれば気付いただろうが。隠密能力において抜きん出た力があるのは間違いないだろう。


よく見れば、忍びの1人が飛び出していた


『お屋形様!何故このような場所に!』


えぇ......


なに、お屋形様って、嫌な予感しかしないのですが...


『ふむ、自己紹介が遅れてしまったか。私はオワリの国、ショウグンを勤めている、サブロウ・シバだ。』



これは...ちと面倒そうですな...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


布団の上で、「私」は目を覚ました。


...布団?あ、オワリノ国に行くとか言ってたな。モロ和風じゃないか。この布団も、いやー懐かしい。


布団が恋しくなってきたところだ。


ともかくノートを確認する。


これも残りページ少なくなってきたな...


イエローかグリーン、ページ数増やしておいてくれよ〜


お、神器確保できたのか。いや〜よかった。何っダンジョン?!是非行ってみたい。


..............................うん


取り敢えずおねむねの事情は書いてあった。ノートを閉じて、着替え始める。


着替えていると、食事が出てきた。日本料理とほぼ同じじゃあないか。マジか、ここ本当に異世界だよな?


食事を済まして、外へと出ようとする。


すると軒下に、忍びのような格好をした女が待機していた。


『お屋形様がお呼びだ。ついてこい』


承知した、そう短く答えると、女は振り向かずに歩き出す。それについて行く形で追随する。


今更ながら、そう前置きして、イエローは自分の服を見直す。和風っぽいと言って、イエローが買ってきたこの格好、歩きづらっっ!!


素の服がいい、てか黄色だし。絶対自分の色でしょ。


そう、現在自分が着ている服は、イエローが吟味して選んだ服なのだが...


いかんせん派手だった。まぁ着れればなんでもいいが


ノートに書いてあったことはいくつか。


取り敢えず、ダンジョン内で手に入れた書物、神器は、一時的にオワリの国に渡したようだ。そして、現在学者達が解析している途中らしい。しかし、明日にはオワリの国を出発するため、明日まで、というのが条件らしいのだが。


その他にも、王国からの避難民への支援、人種を守るための戦士の援軍などの約束も取り付けたらしい。どーやってやったのだ、じじいめ。そうクロは頭を捻るばかりである。


エルザとも途中で合流した。


あの鎧は回収してもらったようで、ゴツい鎧をまた着込んでいる。なんだそれとしか言いようがないが。


主城まで案内され、少し待機していると、この城の城主であるシバ・サブロウが出てくる。


要点と、解析の方をさせていただいた感謝を述べられた。


神器を貸してから、わずか8時間ほどである。


数冊しかないとはいえ、よくこの短期間で...と感心した。


書物に関しての説明を受ける。


『はっきり言うぞ、グリーン。神器「グラディウス」はふた振りの神器だ』


...はぁ?

筆者は双剣とか、ふた振りのやーつーが大好きです

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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