トーナメント本線を見よう
Aブロック終了!!
B〜Dをサクッとカットするくろこんstyle
『Dブロック試合終了です!!マライヤ男爵、騎士エム、全く危なげなない試合で決勝トーナメント出場決定しました!』
すごかったな〜あの人、B、Cブロックの人もすごかったけど、あの人が一番すごかったのかもしれない。四足歩行からの足を狙った斬撃は、騎士として人間相手に戦っていた他の参加者には慣れないものだったらしい。
相手の体制が崩れるのを綺麗に狙って勝利を収めた。
『あんな戦い方があるだなんて、世界は広いですねぇ〜』
レインがぴょんぴょん飛び跳ねながらそんなことを言っていた。王都での獣人の希少さがよくわかるな。
ともかく、A〜Dの予選が終了していた。
これに推薦枠で入った4名の合計8人のトーナメントで、優勝を争う。
敗者復活戦?ないない、トーナメントとは言っても、きっちり戦に殉じたものらしく、死んだものがとやかく言うな、ということらしい。
実質、残った者たちはいずれも圧倒的な実力を見せた者たちが多かった。
Aブロック
カミーユ(アルノ領・騎士)
Bブロック
クレナイ(ウミネコ村・???)
Cブロック
スタソニー(ツキユウ領・冒険者「魔導師)
Dブロック
エム(マライヤ男爵・客将)
ここまでが予選で勝ち上がった者たちである
本戦出場者はこんな感じだ
1.ライト (王都・特別招待客)
2.カイト (コフク領・聖騎士)
3.アロン (王都騎士団・剣士)
4.フラン (王都・騎士)
この4人が、予選を勝ち上がってきたものと激突する。
第1試合はカイトと、カミーユの試合のようだ。カミーユ予選のダメージがちゃんと抜け切ってるのかな、大丈夫かな?
対戦相手のカイトは、白銀の鎧に、緑のマントをつけた騎士だ、闘技場に入る前に、よくわからない手振りをしているのは、宗教の儀式かなんかなのだろうか。
コフク男爵と見られる、細身の貴族と、その娘らしき人 が (後に聞いたが、娘はハルという名前らしい) 周りにカイトの良さを吹聴している。
『いや〜筋の良い若者でしてな、アストルフ殿には申し訳ないが、うちのカイトの勝ちで間違いないでしょう。』
それを聞いて、隣の席にいたコレットがむすくれ始める...いやぁ〜言い過ぎるのも仕方がない気がするような...
だってコフク男爵のとなりにいる娘、カイトのことめっちゃキラキラした目で見てるもん。カイトもそれに応えるがため、男爵の娘に手を振り続け、それを微笑ましい顔で男爵も見ている。
あーそういうことか。
男爵は娘とカイトの恋を応援したい。でも立場上、身分違いの恋を進めるわけにはいかない。だが、騎士団長主催のトーナメントで優勝でもすれば、名は上がり、結婚の後押しもしやすい、というところだろう。
『さぁ〜いよいよ決勝トーナメント1回戦始まりますよ〜』
解説のシノヅラが、これまた気怠げな声で試合の始まりを告げる。
小細工なし、両者一気に間合いを詰めて、剣を合わせる。剣の大きさ的には、カイトの剣の方が少し大きいか、ぐらいである。両者鍔迫り合いののち、少し下がる。腕力は互角か...と思っていたが、正直そんなこともなかったらしい、もう一度カミーユが横薙ぎに剣を振ったのにカイトは耐えられず、横腹にもろに剣をくらい吹っ飛ばされていった。
2人とも、お幸せに
オチが前とほぼ同じパターンなのは単純に草
オカマ姐さんは多分明日出ます




