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多重人格者が異世界転移したら1人増えました あれ、お前魔王じゃね?  作者: くろこん
5章 魔王と多重人格者は互いに相対す
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事情がよくわからないけどとにかく逃げるキイロ

あらすじ

魔王との決戦終了!

ほかの人視点!

よろしくね

またですか!


また私は酷い状況の時に変わってしまったのですか!


もっと平和な場面で変わって欲しいものでありますな!傍に美女がいるとか!と思ったら隣に美人がいるではありませんか。いや〜訂正します。最悪ではないですな。


『軍を撤退させて、貴方にはまだ軍が必要』


よくわからないけど、了解致しました!


すぐ傍にディナス殿がいたので、それを呼んで撤退の指示を出します。指揮を全部任せていたらしいムサシ殿が、行方不明になっているらしいですな


戦死してしまったのでしょうか?あれほどのまっすぐな男、そう嫌いではなかったのに。


まぁいいか、指示を出します。あんな化け物と戦う気にはなれませぬからな


儂もイヴァンがないのでダッシュで戦線を駆け抜けます。


何故あやつがいないのかも気になりますがな


左陣本丸が妙に騒がしい、一体何が、と思うとミミズの化け物が蠢いてると思っていたら、左陣の本丸にミミズの化け物の顔があるではありませぬか


いや、あれは顔といっていいのですかな、口のようなものは、全方位に開かれており、そこから歯のようなものがこれも全方位に剥き出しにされている。さらに触手が左陣に延びており、それはひとりの人物を狙っていた


『もうっ、遅い!馬って奴はなんでそんなに遅いの!あぁせっかく戦えないって嘘ついてまで本陣にいたのに!はやく行きなさい!』


声のした方を振り向くと、エルザがいた。


翼を大きく広げ、飛び回りながら迫る触手をかわしている。その後ろには本陣にいたと思われる王国の将軍たち、なんでいるんですかな?知らないですが


ともかく......


エルザに迫り来る触手を全て切り落とす


まぁ、紳士として、女性が困っているのを助けないで逃げるのはちょっと...ね?


とカッコつけてると、遅い!と頭をしばかれた。


『もー!結局こうなるのね、貴方の軍の人たちでしょ、指揮官のあんたがちゃんと守りなさい!ここ私が翼を広げてても特におかしいと思われないぐらい他も化け物揃いで、私が変な目で見られないっていう人の集団の中ならトップクラスで居心地いい場所なんだから、あと後ろのおっさんたち妙に優しくしてくれるし。とにかく私は頑張ったから逃げるわよ』


そう言って飛び立とうとするエルザを触手が阻んだ


完全に囲まれている。エルザは刃物を持っている様子はないため、ここから抜け出すには自分の神器を使うしかない。


『ーーーーーなさい』


.........何か声が聞こえてきますな


『エルザよ、戻りなさい、私のところへ、お前は唯一の最高傑作、いくら探してもお前のようなモノができることはなかった。戻りなさい』


『嫌よ!あんなところに戻るくらいならパンドラの箱の檻にいた方がまだマシよ!』


交互に意見を交わす2人、エルザの向いている方向から察するに...え、喋ってるのこのミミズですかな?イメージと違うのですが、すごい流暢で、優しい雰囲気のある声ですな


こちらが困惑した表情をしているのを察したエルザは補足する


『あっ聞こえないわよね...あいつの声は普通の人間には聞こえないの、大昔の言語を使っているから、私には全部の言語を使い分ける能力があるから大丈夫だけど...』


『いや、聞こえます』


『はぁ?!本陣のおっさんにも聞いたけど、もう喋れる奴なんて長命のドラゴンか長老クラスのエルフぐらいだと思ってたわ、そもそも人間にこの言語が伝えられているの?』


いや、知りません。全部日本語にしか聞こえないので。


『ほう、貴方は私の言葉を介するのですか』


うん、日本語だしね


『ならば命じます、隣にいるエルザを無傷で捕まえなさい。』


エルザがげっ、というような顔をした


.....................


『嫌です』


あたりに静寂が満ちる


『『え?』』


2人の声が同時に重なり


....................................エルザの口は完全に空いていた


『強制力に逆らえる...?!これは無意識だろうがなんだろうが、強制的に行動の一部を抑制する魔法よ。嫌ですなんて...言える生物なんて、この世界に10体にも満たないんじゃない?ましてや人間だなんて』


ほほ、そんなにすごいのですか、照れますなぁ〜


なんか遠くでこっちを見ているさっきいた美女が、gjマークをこちらに向けているのは気のせいなのだろうか。


『呪禁が効かない..?!これは見直す必要がありそうですねならば触手で追い込むのみ』


そう言うと触手がこちらに伸び始め、絡みつくようにこちらへと迫ってくる。イエローは神器ギリオンをナイフへと変えて、触手を切り裂き始めた。


『ほう...それが神器、映像で見ていた時より全然雰囲気が違うので気にしませんでしたよ。貴方がグリーンですか』


イエローはコクリと呟く触手の数が多すぎて処理しきれない。


『ちょーっといいかしら?たった今、溜まりきりました。』


エルザは、そう言って不敵に笑う


『解放...擬似神器展開、焼き尽くせ『ホーリーカノン!!(聖なる大砲』


途端に翼より大砲のようなものが出現、光が瞬きしたと思った瞬間。口に向かってエルザが2つの砲門を発射させている姿が見えた。


ミミズ野郎の顔が崩壊し、崩れ始める


『さ?今のうち、行くよ!』


エルザに手を引かれて、儂は戦場を後にした。



これにて戦争は終結したのである。


両者合わせて数十万人の犠牲を出した、血みどろの争いが。



さぁ、俺に任せろ?!ない。

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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