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多重人格者が異世界転移したら1人増えました あれ、お前魔王じゃね?  作者: くろこん
5章 魔王と多重人格者は互いに相対す
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かくて魔王と騎士は互いに相対す

前回のあらすじ

????????

『魔王...か、全部見てたぞ。さぁ、やろうか!』


高らかにクロは宣言する、勝つために、眼前には馬に乗った魔王、こちらも負けじイヴァンに乗り、それに騎乗する。魔王も咄嗟に身構えた、先ほどまでと明らかに雰囲気が違うことを、彼は激戦を潜り抜けてきた勘で察していた。


『行くぞ、振り落とされるなよ!』


イヴァンが吠えながらも魔王へと一直線に駆けて行く。魔王も愛馬を走らせ、激突しようとしていた。


ついに両者の武器がぶつかる。


魔王の武器は神器、剣である。通常よりも少し長い剣だ。レッドの剣と同じぐらいかもしれない。16世紀ドイツで使われたとされた武器によく似ている「ツヴァイハンダー」である。一方クロのも神器、ギリオンだが、あくまで最初に渡された棒の状態である。しかしクロにとってはバットに似ているためそちらの方が振りやすいのかもしれない。


騎乗しながらも巧みに馬を扱い、クロへと斬りかかる。対するクロは、この世界に来て馬の扱いには慣れて来たとは言え、イヴァンに乗るのはまだ2度目だ、撤退戦の時にイヴァンに少し乗ることができたとは言え、ドラゴンの扱いなど素人ができるわけがない。しかし彼がなんとか合わせてくれているようだ。乗りこなせているように見える。


魔王の神器を紙一重でかわす。異世界に来てから、クロは...というかイエロー以外、ガチガチに装備しているといったことは少ない。あくまで連合軍の面々に変と見られない程度の軽装しかしていないのだ。神器の前には紙ペラ当然だろう。


『先程までとまるで動きが違う...?!どういうことだ。まぁいい。我が魔力を見るがいい』


そう言うと、魔王の剣から黒い霧のようなものが出現しだす。その霧は左陣戦場全体を覆う。


『我は...拒絶する。』


地面に向けて、魔王は神器を下に放った。


途端に、その霧に囲まれていた全ての魔力が「消えた」


魔導ギルドの面々が、魔法が打てず、詠唱を唱え続けている様がある。ディナスは、槍に魔力が篭らず、アスカモーに苦戦しているようだ。


イヴァンが放っていたブレスも放出できなくなり、落ち込んでいる。


『ブレスも魔力を使うものだ。それが使えないとは...』


クロはそれを見てまずそうな顔をする。援護してくれていたイヴァンのブレスがないのは大きい。


『まぁ、気にするな。グリーンの推理が当たったみたいだな「右軍の報告によると、魔王にはアロンの神器も、ベリアスの毒も効果を発揮しなかったらしいぞ、だからこそ魔王の神器の力は、能力を「無効化する」能力だとオレは思ってる。」......大当たりだ、当分虐めるのはやめておこう。』


ならば純粋な力で押し切るのみ!そうクロは判断し、神器を片手に魔王に挑む、馬上での戦いでは足馬上不利と判断したクロは、まず馬を落とすことから始めた。神器の一撃を喰らった魔王の馬は、泥のように溶けて、消えた。


代償は大きかったが。


魔王はその際に、イヴァンに攻撃を加えていた。馬上での戦いでクロが互角にやれているのは、こいつの存在が大きいからだろうと確信したからだろう。


イヴァンは爪で防御しようとするも...


『いや、無理か。これが神を超えようとした人間の叡智の結晶、だが主人まで巻き込んだとあっては我が父に見せる顔もなし!』


そこは神器。防御できず、切り裂かれてしまう。


しかしその前に体を揺らし、クロを地面へと落としたのが幸いか。衝撃波とともに神器の直撃を喰らい、イヴァンは吹き飛ばされてしまった。そのまま地面へと激突する。生きてはいそうだが、戦線復帰は困難だろう。


イヴァンが落としてくれたおかげでクロは無事であった。互いに乗り物がなくなった様子で互いに地面に降り立つ。周りには誰もいない。


『生きるために、命をかけて戦う。生存のための闘争。久しぶりだ。あの山の神に認められた勇者よ、さぁ殺しあおうか』


『勇者か...う〜ん、ありふれすぎだし、私以外は正直勇者って感じじゃないぞ...まぁいいか!』


魔王と、クロは地上でぶつかろうとしていた。











...戦闘描写の下手さが半端ないな


他の作者さんどうしてるんだろう

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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