魔王軍進撃ス
やっとアロンが活躍します
あと魔王軍もちょいちょい紹介してます
(・ω・`)細かく書いたよだいぶ
『魔王軍、停止!敵の進軍を足止めしました!』
アロン様のおかげだ!の歓声があがるも、アロンの顔は暗い。未だ敵の本陣は無傷なのに対して、こちらは城門の弓兵がかなりやられてしまった。これは厳しい戦いになるぞと腹をくくったその時、突如魔王軍より歓声が沸き立ち始めた。その歓声たるや、全ての魔獣、魔人、魔族の声が城まで轟き、地響きがするほどであった。
本陣が2つに割れ、そこから3人の化け物が悠々と歩いてくる。
右には巨大なツノを2本生やした鬼がいる。肌は赤黒で、右腕のみに鎧をつけている。手には棍棒を持っており、如何にもなパワータイプだ。左にはそれとはうって変わり、上品な装いをしたものがいる。顔は隠れており全く見えないが、東の国の人々が着ているのを、王国で見たことがあるが、着物?のようなものを着ている。あれを着て果たして戦えるのであろうか。しかしその2人の異様さを消し飛ばすかのように、真ん中に立っている者は異常な気を放っていた。闇だ、城門にいた弓兵の1人がそう呟く、それもまた無理のないことだとアロンは思う、それほどにあの者の持つものは邪悪すぎてら闇を背負ってるかのようであった。
飾り気のない禍々しい仮面と真っ黒な鎧を身につけ、肩に剣をかけている。唯一色のある真っ赤なマントは、鮮やかな血の色をしている。ここまで殺してきた敵の血で染められたかのように。
正に闇の王.........あれが伝承に伝え聞く魔王か...
あれが王と、あれを倒せばこの戦争は終わると。
門にいた兵士達、アロンは確信する。
魔王のような男は、凍りついた機械族の体を触り、こう一言、小さくも、響く声でこう言ったーーウォーカー、日和ったか?
それに応えるように凍りついていた機械族の氷塊がひび割れ、完全に破壊される。
『モウジワゲアリマセヌ、ジンギヲアナドリスギテオリマシタ』
『赦す、我の道を開け』
その言葉を聞いた機械族は、また前に向けて進軍を始める。弓兵達とアロンはそれを防ぐために弓を打つ、しかし弓は機械族の盾に届く前に全て消えてしまった。
『神器使いか...殺るのは何年ぶりかな...辛いが死んでくれ』
アロンの真横に、あの3体のうちの一体がいた。見た目こそリザードマンのような見た目をしていたが、アロンにはただのリザードマンには見えなかった。
アロンはそのリザードマンもどきのようなものが呟いた言葉の意味がよくわからなかった。そのかわりにアロンは、そのリザードマンもどきから浴びさられた殺気によって自分への殺意を察した。
手を見れば、弓兵達とアロンが穿った弓が全て握られている。まさか、打たれた弓を全て掴んでからここへきたのか?それが真ならとてつもない神業である。
そのドラゴンは体を光らせると、だんだんと巨大になっていく。白銀の鱗に青い目、鋭い爪、この場にいた誰もがみたことがなかったであろう。
それは白きドラゴンであった。
弓兵、アロン達は動けなかった。そのドラゴンの美しさに見惚れていたからだ。体も動かなかった。動かしたくなかったのだ。
白きドラゴンは、口元が一瞬光ったのち、城門の上にいた弓兵達を、ブレスで焼き払った。
それはまさに天からの怒りに見えた。
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『な...なんだ...アレは...!!』
ベリアスと皇帝ネロは、王国軍の行動に関しての擦り合わせの作業に入っていた。援軍が来た後の軍編成など、しなければならないことは山積みだからである。しかしアロンが今まさに戦っているであろう正門前に巨大なドラゴンが出現し、ブレスで正門を焼き払っているのだ。あまりの衝撃に固まるしかなかった
『アレは...創世の四聖?!バカな...何故魔王軍なぞにいるのだ』
『何か知ってるいるようですね、ネロ殿アレはなんです?』
ーーー創世の四聖
この世界が生まれた時から存在すると言われ、女神信仰に並ぶ信仰対象となっているものの1つである。
かつて勇者が悪神と戦った時に、勇者達に神器を授けたと言われているもの達である。それぞれが直接介在はしないものの、その内の1つでも暴れ始めれば世界のバランスが崩れると言われている化け物だ。
城門で弓兵達を蹴散らしているのは...細剣の神器を守護していたとされている龍神アルフィィオスである。天に住むの言われており、彼が天より落とした涙が雨となり、彼の怒りが雷となるとまで言われた神話級のバケモノだ。そんなものが今、敵となって帝都を襲っている。言葉も出ない、と言うのが正しいだろう。
『アロン1人では厳しい戦いになるでしょう、私が軍も出ます。』
そう言ってベリアスも正門へと駆け出して行く。
不可能だ、相手は神話級の怪物。あの怪物が魔族を収める魔王だとしたら、おかしいところは何もない。むしろ何故今までおとなしくしてたのか不思議になってしまうほどだ。ネロは憤りと恐れを隠せない。王国の援軍を無駄死にさせないためにも、ここは帝都を捨てなければならないのかと、そう思った瞬間、正門から轟音が轟いた、それはまるで城を何か堅いもので殴ったかのような、そんな音だった。そして城の近くにも何かが落ちてきたかのような音が聞こえ、皇帝は窓からその様子を見る。
それは、門扉であった。あれほど大きく、雄大だった帝都の門を、この王城まで...?!そしてもう一つ問題なのは、アルフィィオスがこれをやったものではない、という点だ。つまり、アルフィィオスとはまた別に、城門をここまで吹き飛ばしたものが別にいるということが発覚したのだ。
皇帝ネロは撤退を決断したのだった。
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アロンはなんとか生きていた。
あのものの攻撃の気配を感じとり、城門から後ろに飛び、ブレスを回避したのである。
しかしこれで門を守るために上に配置した弓兵は全滅してしまった。補充しようにも、あの龍をなんとかしなければ、補充もクソもない、ともかく龍をなんとかしようと、城門の上へ向けて階段を駆け上がるも、それをあの鬼に遮られてしまう。
鬼は近づくとさらに大きく見える
『邪魔はさせないよっと!』
鬼らしからぬ軽快な声を出しながらも、棍棒を振りながらこちらに迫る。アロンはそれをトリスタンで器用に受け止める。
『私の神器が遠距離だけの代物だと思っているのか!』
そう言うとアロンは超至近距離まで近づいての弓を発射していった。
鬼はそれを後退しながらも持っていた棍棒で全て受け止めていく。
『でも...実際そうでしょ、貴方のもつ神器は超遠距離で威力を発揮する。それこそあの城の上から俺たちを狙撃してた方が戦果は上がったんじゃない?そして、君は多分そのことを知っていたでしょ?それが言えなかったのは、俺たちを舐めていたから?違うね。君は君主に盲目しているだけだよ。君主が間違えていた時にそれに逆らってでも止めないと、それは本当の忠義にはならない。』
そう言ってアスカモーは帝都の城を指差した。
アロンは顔を真っ赤にさせてしまう。正に図星と言わざるを得なかったからだ。ベリアスは未熟だ、それを諌められなかったことを恥じるしかなかった。
『黙れ、ここで貴様達を俺が倒せば、王子が間違えていたことにはならない!王子は正しい!」
その瞬間ドゴォォォォォォン!爆風とともに、一枚の大きな鉄の板が吹き飛んでいった。城門の右扉である。
そして、その破壊された扉からゆっくりと魔王とウォーカーが顔を出す。
『正しい...か、なぁ神器使い、「正しい」とはなんだ?何かを殺すという行為、これは間違ったことであることは否定しない、しかしそれをせねば、我は今ここに立っていない。我は肉しか食えん。なら我の存在は間違いか?我のいた場所は、食料も少なく、同種で食い合っていたものもいたぞ?それは間違いか?生きるために食うのだ、お前達もやっていることは同じだろう。ふふ、前の世界ではこんなことしなくても食えたがな...』
それは一人ごとだったのか、それともアロンに対して質問をしたのか。いずれにせよアロンは何も答えられなかった。何が正しいかなどアロンは考える必要などこれまでの人生においてなかったからだ。ただ王の、王子の命令に従ってれば良いという異世界の騎士の価値観で生きてきたアロンには、善悪を真剣に考えるという感情は、むしろ新鮮なことであった。
そう呟いていた魔王の影より、狼の如きものが出てきて言う
『無駄ですよ魔王様、神器使いとは言え所詮人間。魔王様の高尚なお考えを理解できるはずもございません。ここは我らに任せ、魔王様は城を落としに行かれませ。』
『いや、ここは我がやる。城攻めの指揮はお前とウォーカーに任せるぞウーフィル』
承知しましたと言うと、魔王の影より一人の怪物が出てきた。先ほどの龍や鬼よりもふた周りほど小さいが、それでも普通の人間よりは大きいその体は、狼のような姿をしながらも洋風の、探偵のような格好をしており、城へ向かって駆けていった。
『さて、始めようか神器使い、それは私のものだ』
辺りを見回せばアスカモー、アルフィィオス、魔王に囲まれている。
まさに絶対絶命の状況であった
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はぁ...はぁ...や...やった
やったぞ、帝都についたぁぁぁぁぁ!
ホワイトの勘当たったぁぁぁムカつくなぁ!
グリーンはその頃、帝都の別門の前にいた、土ぼこりに塗れ、顔は疲労が浮かんでいるものの、確実に第2軍より先に帝都に到着することができた。
レッド、ホワイト、グリーンの活躍とちょっとした偶然により、帝都に到着することができた。
帝都に爆発音が轟いたのはその少し後だった。
神器の数5つなのに、なんで四聖なんだよ!
設定ガバガバすぎるだろこのクソ小説!と思った人は作者の思惑に引っかかっています。




