天使の願い
レッド回が書いてて一番安定感ありますよね。
レッド視点、松岡輝赤とエルザ(本物)です
〜エリアド城の一角〜
「うん、このぐらいなら勝てるんじゃない?」
「あ、ありがとう。」
やめてくれて。
マジでやめてくれてありがとう!ひ、酷い目にあった。 ローゼンメイデンを投げつけて来るとか、瞬間移動したりとか、こっちのエルザ強すぎるよ。
怪物でしょ
「貴方、今失礼なこと考えてなかった?」
「いいや?」
心まで読むだと!?
「読んでないわよ!」
「読んでるじゃん!」
「うるさいわね、乙女の繊細な部分を無為に刺激するとロクな目に合わないわよ!」
「総重量1トンオーバーのローゼンメイデンを片手で振り回す乙女がいるの?」
「うっさい!もういいわ、貴方の実力はわかった。アヌビスともいい戦いができるでしょう。」
「そ、そうなの?」
「ええ、今のアヌビスの実力はわからないけど、アイツの実力は1柱を除けば間違いなく世界最強よ。冥界で何千年も暇してた訳じゃないの、死んだ奴で腕に覚えのある者達は一度はアヌビスと戦ってる、そして負けてるわ。」
アヌビスの実力は本物だ。
多彩な戦術眼、眼が肥えていると言って良いのだろうか、ありとあらゆる人間がなにかを壊す為に生み出さない戦術を喰らって生き残っているのだから。
タフネスではアイテールに勝る。
治癒能力はウルフィアスより少し下程度。
ヴィヴィとは言うに及ばず。
神々が負傷しており、参加ができない以上これを人間だけでどうにかする必要があるのだが・・。
そして、何より冥界でアヌビスはフレイヤに勝っているのだ。
「うっへぇ...」
「だから、これは最後の仕上げ。アヌビスが戦っているところを見た私なら、貴方の実力を加味していけると判断した。」
「え!?」
「何驚いてるの、半神からのお墨付きよ。行って来なさい!」
首を少し傾けてこちらをみる。
多分、ウインクしたんだろうな。
本当この子、エルザそっくりだよな・・・・
「ありがとう、エルザ」
「半神を呼び捨て?」
「あっやばっ!」
つい、いつもの癖で!
やってしまった〜〜〜〜〜!!!
「まぁ、いいわ。行って来なさい、始まりの英雄君。負けたら正真正銘、この世界は終わる。それでも貴方は行くのね?」
「あぁ、僕はこの世界とはほとんど関わりのない人物だけど。ほっとけないんだ、みんなが。」
こうして、僕はイヴァンに乗ってアヌビスの元に駆けていった。
「空駆ける龍騎兵か、見るのは、2度目ね。」
エルザは、仮面の細い隙間から、彼を思い出しつつそれを見ていた。
「龍と心を通わせた英雄は3人、その人物は多少なり神に好かれ、自由に生き。早死にしていった。」
貴方は、そうはならないよね?
エルザは、そう言いつつ自分の武器を振り返る。
ローゼンメイデン、宝具でありながら1柱と3柱に祝福を受けたその宝具は、エルザが使用することにより神器に勝るとも劣らない実力を誇る。
そんなローゼンメイデンの首が、レッドがイヴァンに乗り旅立った直後に、横に真っ二つに切れた。
「限界だった?いいえ、違うわね。あの子は本気を出していなかった。」
それでもなお、私のローゼンメイデンは持たなかった。
「むしろ、彼のウォーミングアップに私が付き合ってた?」
ありえない
私は半神にして、1柱と3柱の両方の特性を持つ女。生前も不敗だったのよ。私は
神々を除けばこの世界で最も強い存在、5名の選ばれた冥界軍の指示者。
「アヌビス、もしかしたら貴方のところに、とんでもない奴が行ったかもしれないわ、注意してね。」
エルザの姿は、エリアド城から消えた。
その後、世界各地で、美しい少女が世界中に出現して騒ぎになったことをここに記録しておく。
その少女は、白き翼と
真っ黒な髪を携え
笑顔で人々を見守っていた。
冥界軍レポート
NO.1 シリュウ
武器ありならば世界最強、しかしその真価は武器ありという条件下では無い。彼は1人の人間を守護するという任務において結界魔法との合わせ技で世界最強の実力を発揮する。
元の世界では趙子竜として活躍し、三国志の歴史に名を残した。史実だとそ罠に活躍してない(主な仕事が側近だったから、手柄を立てずらかった)




