イエローは見た
イエロー視点です
サクサク行きましょう
「ぐ...ぐおおおおおお!!!!」
「あらあら♡もっと力を入れないと、潰しちゃうわよ♡」
「えぇぇぇぇ」
目の前にはおぞまし...いや、圧巻の映像がありました。ホワイトがアスガルド、そう名乗った武人と四つ手で組み合いはや10分。目の前の様子はただおぞましいの一言ですな。
いや、でしたというのは早計ですが、それにしても筋肉モリモリの男...いや男女?いや...怪獣?みたいな2人が取っ組みあってる様子は、中々気持ちが悪い...失礼、壮観ですな。
ホワイト、特になにも修行などしていないと聞いていたのですが、何故こんな不自然なパワーアップを?
「うふふ♡イイ男を見つけちゃうと、やる気が違うわぁ〜」
「馬鹿な!悪魔の力で世界最強の力を身につけたんだぞ!こんなところで負ける筈があるか!おい、熾悪魔!何をしている!この戦争に興味は無いが、こんな奴に負けるのだけは勘弁だ!」
「うふふ、悪魔の力より、愛の力の方が上ってことよ〜」
「そそんな、げふぅ............」
こうして、儂とホワイトの戦いは終わりを告げたのでした。
虚しい勝利だった...
「儂、何にもしてませんな」
「いいじゃない、3年もグリーンちゃんの役に立てたんだから。戦いぐらいアタシに譲りなさいよ。」
「ま、確かにですな。仔細は聞きましたよ、ホワイト。」
仔細、というのは、勿論ホワイトが3年何をしていたかという話である。
しょーもない話でしたな!!!!
可愛い子リスちゃんを見つけたとか
可愛い鳥ちゃんを見つけたとか
可愛い犬を見つけたとかでしたな!!!
なんなんだ本当に!
理不尽すぎる!
「時間の無駄とはまさにこのことですな、ホワイト」
「え〜〜酷い、辛辣ぅ〜。いいじゃない、ちゃんとみんなが欲しい!って時に来たんだから。」
「まぁ、その通りなのですが」
城の向こうにいるであろうアヌビスを睨みながらイエローはそう呟く。
隣で「少しは介入してもいいでしょ」とかホワイトが言ってますが、なんの話ですかな?
ともかく、ま、元凶を潰しに行きますか。
◇◇◇◇
〜ある将軍の手記〜
私の名前はアリー、ケイアポリス王国の将軍の1人だ。ヘリン殿が騎士としての活動をほぼ引退し、ライト王の相談役的立ち位置に収まってから、実務的活動ができないルーカン騎士団長に変わりケイアポリス王国騎士団を実質取りまとめている。
今私が守っているのは、エリアド城と言われる城の裏、背後だな。
その部分から来る虫や悪魔の軍勢を一手に引き受けていた。正門の方はともかく、裏まではグリーンの手も回らなかったらしく、悪魔や虫達が次々と入ってきた。
だが、裏には、我々ケイアポリスの騎士達、オワリの国々の軍が待ち構えている。
そんな面々にも引けは取らない。
裏門から来た軍勢は、我々連合軍が全て、撃退した。
完全なる勝利だ、無論、かなりの犠牲は出たが、正面を英雄に任せているのだ。
我々は英雄では無い、だが彼らの背中を守るぐらいのことはしなければ、騎士団としての誇りは保てなかった。
ん?
いやいやいや、そんな筈は無いのだ。
今だから言えることだが、あの戦いはどこかおかしいようでならない。確かに虫の軍勢は戦闘中にグリーンのサツチュウザイ?なるもので消えて、残りは悪魔達との戦闘になったが、そもそも、我々の戦力だけで何故あれだけの虫の大群を押しとどめていられたのだ?
虫達は城の壁を乗り越え、続々と入っていったが、それをどうやって押しとどめたかまるで覚えていない。
結果的に弱まったがらその間にそれなりの時間があった、その間、我々はどうやってあの虫を止められていたのだ?
正直、良く覚えていない。
次に悪魔達だ、悪魔達の中には2体、熾悪魔もいたが、それも乱戦の中で気づけば死んでいた。
そう、忽然と、首を狩られて消えていたのだ、途中まで余裕そうに我々をあしらっていたのに、その顔にいやらしい笑みをこびりつかせたまま、何故自分が死んだかすら理解できていない様子で悪魔は死んでいたそうだ。
我々が強かったのか?それはわからない。
ただ一つ、私に言えるのは、どこかで誰かの力が働いていたのでは無いのか。
神の力が働いていて、我々を助けてくれたのでは無いか?
今となって言えるのはただ、それだけだ。
〜冥界軍反省会〜
シリュウ
「楽しかったぜ!またやりてぇな!」
アスガルド
「ムキムキのおぞましい男に殺されただと!?」
アグレム=ブオウ
「あの小僧めぇぇぇぇぇぇぇぇ」




