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不穏なバレンタイン

「むーむー!」


何故だ


現在オレーーグリーンは完全に縛られている布を口に当てられて声が出せない


目の前には怪しげな3人組、3人とも多種多様な笑みを浮かべながら、目の前にある黒い物体とオレを交互に見ている。先程まで暗闇にいたから、急な光に目が慣れない。


ど、どうしてオレが


こんな目に!?


こうなってしまったのを話すのには深い事情がある、深夜、冥界から命からがら帰ってきたオレは、王様達への冥界へ行った説明を終え、一休みつこうと仮眠室で眠っていた。


一応オレも貴族なので、簡易テントでの眠る場所が与えられる。流石に城の内部などは連合軍の王やその側近が使ってるので使えないし、そもそもオレは最前線に配置されてる(らしい)し、この扱いは仕方ないよな。


オレ、一応英雄なんだけどな。まぁ城の内部ではパーティとかあるらしいし、招待とか全部断ってるから仕方ないんだけどな。


もう流石に人付き合い面倒くせぇ・・行ったら行ったでケイアポリス王国の貴族から他国と癒着して反逆ガーー!とか言われそうだし。


そもそもオレは冥界から命からがら生還して疲れてるんだ。


だが、人間疲れすぎてると逆に眠れないらしい。気づけば紙に何かを書き始めていた。


まぁ鎧の強化する案のあれこれではあるんだが・・


まぁそれはいい、そんな設計図作成をしていたらいい具合に全て終わり、やっと眠気が来たのでそのまま眠ると、次に目が覚めた時にはこの雁字搦めなこの状態という訳だ。


あれ、結構浅いな。


まぁいいか


「むー!む?」


「うふふ、グリーンちゃん覚悟しなさい〜」


てか、ここまで回想して頭が冷静になったのか。あたりを見回したらそこには女三人組がいた。


クロ、ピンク、ホワイトである。


いや、てか逆にこの声でなんで気づかなかったんだオレ?


暗いからか


段々と明るさに目が慣れてきたようで、少しずつ中の様子が露わになる。


包丁

ボウル?

まな板・・・・


厨房じゃねぇか


オレは気がつけばグリーン領の簡易厨房に連れてこられていたらしい。てか、テントから厨房まで目が醒めるまで起きなかったってオレの眠りはどんだけ深かったんだ。


今が何時かワカンねぇけどな。


光も完全にシャットダウンしてるしここ、今は朝の7時ぐらいか?流石に早すぎるだろ。よくピンクとか起きてられるよな、いや眠そうだけど顔。


「ふふふ、グリーンちゃん。なんでそんな姿になってるかわからないでしょう。」


「ふん(うん)」


口と手を後ろ結びにされた状態で答える、一応オレは現在縛られているのだ。


・・いやなんで縛られてるんだオレ?


「おいホワイト、こいつ、なんで縛られてるんだって顔してるぞ」


心を読むなクロ!!


「うふふ、気になっちゃう?気になっちゃうわよね?」


あーはいはい


取り敢えずホワイト達が落ち着かないと眠れないだろうし、そう思っておきますよ。


てか、命がけで帰って来た奴に地上組の奴らは・・


いい加減にせいよコラ、と言いたいのだが体が動かねぇ。一番弱いとはいえ、オレもフレイヤやウルフィアスから加護を貰っている身だ。


それに加えアイテール、ヴィヴィからも加護を貰いその力はより増している。


ちなみにオレ、イエロー、レッドが加護を貰っている。そんなオレを縛るとは。


恐るべき縛り縄・・・・


「あ、縛ったのは私な」


クロォ!この馬鹿力がぁ!


「まぁまぁ、グリーンちゃんには、あるものの味見役をして欲しいの。私たちだけだと意見が偏るし、忌憚なく意見を言ってくれる人が欲しくって。」


「んん?」


それって、レッドやイエローでも良くない?


オレである必要ある?


「だって〜レッドは気持ちよさそうに寝てるし、イエローはいないんだもん」


「んんんーんん!!」


オレとレッドを差別するなぁ!!!!!!!


てか、イエローに関してはアイツ、察して逃げやがったな!


ご存知の通り、というか見たままだと思うが。


この3人、料理が下手くそである!


クロは壊滅的、なんでも焼けば上手くなると思っている。ピンクは幼いからまだ未熟、ホワイトは美味いが貰っても嬉しくない。


「そう!チョコの味見よ!」


ようするに、誰のでも地雷なのだ。


なので(クロのだけは絶対に回避しつつ)この場から去らねばならないのだが、縛られてて動けない。


「じゃあ、まずは私のチョコからだな!」


アア・・オワッタ・・フラグ回収はやすぎNAI?


自爆するしかねぇ!


いや自爆できないか。


こうして目の前に出されたものは、炭と判別不能なチョコだった。むしろ炭と言ってくれ、チョコをどうしたらこんなに炭に近づけられるんだ?


「焼いてみた!」


うん、誰かコイツにチョコを教えてやってくれー!


「私たちも、まだクロちゃんのは味見してあげてないの。グリーンお願いね」


「グリーン・・アイルビーばっく。」


ホワイト、逃げやがったな。ピンクはどこでそんな言葉を?


段々と近づいてくるチョコ。


その布石としてまず来たその腐ったカビ?のような匂いで、オレは気を失った。


その後、グリーンの陣地から異臭が漂い、騎士達が医療者に押しかけたというのはまた別の話。


患者第一号はグリーンだとか、違うとか。



その死に顔は穏やかでーーーー

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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