表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
257/309

医者と詐欺師 another side

1万のウルフィアスさン...


本気ですカ?


目の前に広がるまさかの現実に、フォルテは顔をしかめていた。フォルテがマルクに指示された内容は足止めだ。


そもそも、私があの規格外(ウルフィアス)を倒せるわケ無いでしょうガ...


だが、悪くない。


あのエルフ野郎は天才です。地上にいた時から知略において出し抜けたことは一度もありません。


つまるとこロ、ここから私が何をしようとも彼にとっては想定内というこト。


それならそれで大歓迎イ!


最悪の展開ヲ見せましょウ!


そう、私シ奇術師にして詐欺師!!


そそくさ後ろに回り込みます。


「いやぁ〜〜〜〜面倒くさい!!」


「なラ、分身を解除してしまえバいいのでハ?」


「そんなことできるか!」


おっと危なイ、あとコンマ数秒遅ければ首が飛んでましたネ!


『転移魔法!!』


おっと!


ウルフィアスさん、魔法を使ってきますカ。


いや〜〜焦っているようですねェ!!!


そもそもウルフィアスさんの空間魔法は遅すぎる!4柱農業の神ニコラスのような卓越した魔法技術とは言い難い!!


捻って、仰け反って、全部かわしてやりましたヨ!


「遅いですねェ〜欠伸が出まス」


「くそ!みんな全員で行くぞ!」


無駄無駄!


戦闘開始から既に何時間という時間が経っただろう、正確な時間が測れない為に不明だが、1時間は過ぎただろうか。


その間、ウルフィアスは1万体の自分を使ってフォルテを囲い込む人外戦術と、こうした空間魔法での体の分断しか行ってはいない。


ウルフィアスは確かに医者の神だ、様々な医療技術に傾倒し、それは無機物、有機物などといった物質的概念すら逸脱した医療チートの使い手である。


しかしそれと戦闘技術が拙いのはイコールではない。


(あまりにも単調・・一刻も早クフレイヤの救援に行きたいのはわかりますガ、流石に稚拙すぎる。何か狙いがあるのですかネ。)


まさか、私シが侮られていル?


いや、違いますネ。


私シもそこそこウルフィアスさんとは長い付き合いになりますが、ウルフィアスさんの戦闘をそこまでじっくり見たことは数日前まで無かったんですよね。


防御一切無視の全力攻撃。


防御の必要はない、傷つけるたびに回復する。


痛みも感じない、実際の動きにも支障がなく、受けた傷は瞬時に再生するような相手との戦いなど、フォルテは本気でお断りだった。



『『『『空間魔法』』』』


はい、一万体のウルフィアスさんかラ、空間魔法が飛んできます。


ヤレヤレ、違和感はありますが。また全部かわしますかね。


それほど余裕もありませんしネ。


彼ハ戦闘職ではないにせよ神の1柱として君臨しているものなのだかラ。


当たれば致命傷ですシ、結構避けるのモギリギリですシネ。


来た魔法を躱ス、躱ス。


それはあまりにも当然の如くーー


瞬間、私シは自分の腕が消失したことに気づいタ。


これは・・・・


「な、何ゼ?」


「空間魔法にわざとラグがあるようにして、お前の急所を狙っていた。一撃で仕留める為にな。」


なるほド


侮っていたのは私シだったということですカ。


「なるほド・・ウルフィアスさんに騙されたということですネ。」


「騙したとは酷いな、学習したと言ってくれよ。」


目の前で飄々とそう答えてくるとハ。


確かに私の腕は全てなくなリ、魔力の放出は止まりませン。


このままでハあと30分も持たないでしょウ。


ならば・・・・


いいでしょウ!


私シの最も楽しい時間をさせて下さイ!


これを恐らくマルクは見通しているというのもコミでしょうが・・・・


あぁ!!いい!!


ネタバラシの瞬間!


これが楽しみで仕方がなイ!!


歪んだ表情のままフォルテはウルフィアスの前に立つ。


さぁ、狂った詐欺師のネタバラシの時間だ。



◇◇◇◇



「そもそも、何故ゼ今回アヌビスは怒り出したのカ?」


「・・いや、お前が人間と結託して死者蘇生を行ったからだろうが」


「その通リですねぇ」


マリス辺境伯は、フォルテに踊らされ自らの持つ資材を投げ打って術式を組んだ。フォルテの持つ数々の魔法の中でも洗脳魔法は呪いにも似た精度を持つ魔法だ。


洗脳とは言わずともフォルテの持つ元々の話術を駆使すれば、不満を持っていた次男坊を暴走させることなど簡単だろう。


ともかく、2柱の禁忌として教会や物語を通して人間全体で禁止されてきた人間の蘇生が断行、成功してしまった。


故にアヌビスは怒り狂い、禁忌を破った人間を全滅させようとしている。


「これが全てだ、人1人の命と神であるお前の命。天秤にかけるのもおかしいと、神器級の何かを生贄に捧げねばならない故に大丈夫とたかを括っていた。これは我々のミスだ。」


「ですネ、悪魔は死という観点が無いのデね〜で、それを踏まえて言わせてもらっていいですカ?1柱って何してるんですかネェ?」


「1柱か?」


あれは1人であって1人じゃないものだ。俺たちに協力したのも1柱だし、実際僕たちと1柱が会う機会は非常に少ない。数字にすると約500年もの間、僕は1柱に会っていない。そう考えると、この世界で真に神と言えるのはひょっとしたら奴だけなのかもしれない。


彼は個無き集合体。


彼女は性別無き集まり。


あの方は集団であり、1つの完結された個である。その背景には気まぐれに1柱が作った個別の人格がそれぞれ独立した意思を持っていることに付随する。


その中で僕と違うところは、それが1人1人十人十色に別の個体と言っていいほどのオリジナルな特徴を持っていることだ。


ウルフィアスーー僕の1万体の分身はそれぞれ独立した意思を持っている点では共通だが、趣味嗜好は非常に似通っている。元の世界的に言えばクローン技術かそれに相当するとしてもいい。


しかし1柱は違う、それぞれが違う人格を持っている。それぞれが独立した個である。それぞれが違う人生、それぞれ違う意思を持つ、老人、青年、幼女。


数多別れた分体とも言えるそれらは、人の歴史において多種多様に存在してきた。


共通するのは1つだけ


『優れていること』


才能に差はあるものの、その全てが誰かより優れている。これが彼らの共通項目である。


何故、仲が良いはずのウルフィアスが1柱を名前で言わないのか?それも1柱が会うたびに性別や名前が異なるからである。それが、彼の1柱に対する呼び方から現れている。


「それで?なんでアイツの名前が出てくる。」


「いヤ〜ね、今までの私シの一連の行動ウ」


人と2柱をワザと争わせる行為一連










「全部1柱さン(あのお方)ノ命令と言ったラどうしますカ?」









「な、なんだと!?」


「だってそうでしョ!いくら私シが気配遮断の達人とはいエ!フレイヤさんやウルフィアスさんの気配察知の網を潜って蘇生魔法の術式を組み!素材を集め切る事なんて不可能ですっテ!」


「・・・・・・・・・」


「だっテそうでしょ!あ!なんなら追加デ!私シがイエローさんトかち合ったという情報を貰った時、私シが神器を求めている事実に対して何も感じなかったでしょ!?思考誘導ですよ。貴方達とて1柱には敵わない、貴方達はネ、知らず知らずのうちに思考誘導を施されていたのですヨ!!!!!!!!」



ハハハハハハハハハハハハ!!!!!


フォルテの絶叫にも似た笑い声が冥界中に響き渡る


楽しい!楽しい!楽しい!


彼の国を滅ぼした時モ!こんな快楽は得られなかっタ!


あの野望に燃える男ヲ殺したときモ!こんな快感は無かった!!


人が泣き叫ぶ姿ガ!!


快楽に歪む豚の姿を慟哭に変える以上の快感!!


フォルテは自分の股間部分が熱くなる感触を覚えた、これまでの快感は、今まで得てきた全ての悦楽に勝る。


しかし絶頂は終わる。


ウルフィアスの手刀が一瞬でフォルテの体を裂く。しかしウルフィアスのその苦悶の表情すらフォルテにしてみれば良いオカズでしかない。


いやぁ・・今度の夢は


いい夢が見られそうだなァ・・・・


そう考えながら、フォルテは強制的な眠りえと誘われる。


それでは皆様


私シの仕掛けた毒に


精々踊られて下さイ!!







1柱の設定案が気づけば10を超えていて、もう全員ぶち込むか!となった深夜テンションやめろ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ