裏の神と、鍛治師
フレイヤ
人間態では慎重190センチ、体重60キロ。
私は、ただ先に生まれて、鉄を打つのが好きだったただの人間だった。
そう、私は人間な筈だった。
ただ普通ではあり得ないほどの剛力を、生まれながらに持ち得ていた。生まれながらに村の長老など遥かに超える叡智を手にしていた。
隙のない秀才
それが、私だった。
たった4歳で私は、村のみんなから頼りにされるリーダーへどなったのだ。
農業を完璧に管理し、魔物対策をする。
昔は魔物の強さがケタ違いだったから、深い堀を村中に掘って、それを魔物対策とした。
堀でどうにもならない相手は、私が素手で倒した。
殴ると手が痛いから、剣を作った。
『はじまりの木剣』
その辺に生えている剣で作ったものでありながら既に宝具級の力を秘めていたこの剣で私は戦っていた。
戦っていたというのは、龍と戦っていた時に折れてしまって素手で倒さなくてはいけなかったのだ。
既に剣で戦った方が楽だと感じるようになって来たので、もっと硬くていい剣を作ろうと思い、素材や技術を工夫して新しい鉄製の剣を作った。
これが数千年前にできた人類最古の剣
後にこの世界の人類が最も多く手にする武器である
「ふつうの剣」である。
当時フレイヤ80歳、私は見た目だけは20代のまま、変わっていなかった。
みんなは知る必要はない、この世界で人間が住むことができるという環境が揃っているのがどれだけ素晴らしいか。
・・私がそんな中に入れているということがどれだけ有難いことか。
バケモノと揶揄され、段々と大きくなっていった国はいずれその形を変え、のべ100年の間広い大地を占めていた。
その全てを収めていたフレイヤという巫女の病死によりその終焉を迎え、ケイアポリス王国出現の土台となる。
私は112歳で病死した・・ことにしておいた。
国作るとか飽きたわ、流石に。
それに初代ケイアポリス王国の王様って1柱だしね。
ないわー自分のこと神格化させるために私の弟の息子に転生ごっこするとか。乗っ取る気満々じゃん。
こうして、私の人間としての生は終わり、1柱により私も神格化され、私は鍛治の女神としての生を受けた。
そもそも神って何?
自称。
本当に神さまなんかいるわけないじゃない?そんなことをするなら、自分や自分の父母を神格化して、私の祖先は神だーってした方が統治しやすい訳で。
私個人の人気と相まって莫大な人気を誇った。
ちなみにその時の面子が
1柱
2柱 アヌビス
3柱 フレイヤ
4柱 ニコラス=セヴレイブ
5柱 アイテール
6柱 イシュタリア・ランスロード(後から追加)
7柱 ウルフィアス(後から追加)
これが全部、5柱のアイテールまでが原初の神と呼ばれている規格外の力の持ち主。
そこから少しずつ追加したり変更したりで今の形に落ち着いた。
神々の仕事はアヴァロム世界の管理だ。
この世界は少しずつ脆くなっている、原因は無い。人間の老衰と同じく老いている。つまり末期だ。
このままでは1000年と持たないだろう。
そうなるとこの大地は崩壊し、アヴァロムという世界そのものが崩壊する。
それを防ぐために、私はこの数千年間活動していた。
下手すれば1柱よりも働いていたかもしれない。
そんな数千年の間にイシュタリア・ランスロードがアヌビスのいる冥界に行ったりするなどで手が足りなくなり、仕方なく手を出したのが異世界召喚だ。
するのはウルフィアスの力を借りないとできないけどね。
ある時は勇気ある青年を
ある時は元の世界で覇道を歩んでいた男を
そして、少し風変わりした、されど普通の少年を呼んだ。
「ねぇフレイヤ、この子面白そうじゃ無い?」
歪な、歪すぎて真っ直ぐな少年。
そんな少年を1柱から聞いた時は、なんだそれはと思ったものだが、召喚したら普通にアイテールを倒してくれた。
良かったー
私は神さまなんて言われるような女じゃない。
神零族
人を最も愛した神は、人に憧れたただの人間じゃない何かだった。
と、いうことで私の仕事は、目の前にいるバカをぶっ飛ばすこと。
お姉さん許しません、理由は理解できます
ですがそれでも、私は人間の守り手です。
最後の...最後まで私は人の味方です。
フレイヤのイメージは卑弥呼。




