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外伝 ベリアス

私の名前は、ベリアスという。初代勇者様が皇帝を勤めた国の皇帝である。


この世界には、ケイアポリス王国という下手すれば人類が創世されて最初にできた国が氏族を変え形を変えて今も存続しているので、新興国のような扱いをされているが


それでも帝国も数千年の歴史を持つ国だ。


勿論、何度か滅亡したり乗っ取られたりと紆余曲折を得てはいるが。


そんなところに私は前皇帝の娘であるマナと婚約し、皇帝として帝国領全土を納めることになった。


帝国はケイアポリス王国と違い、有力者が7人集まった議会を中心として行うため、皇帝の権力は王国に比べて弱い。


これは初代勇者様の配慮による政治形態らしいのだが、残念ながら7人の有力者は魔族侵攻で全滅してしまったので、7人の有力者を置かずに復興を始めることになった。


そもそも皇帝の決め方も、7人の有力者が投票で決めるので、無理やり皇帝となった私に反発があるのではないか?と当初予想していたのだが、神殺しを果たした私が皇帝になることに反対した者は誰もいなかった。


ケイアポリス王国の属国になることも、復興支援をしてもらった恩義があるので受け入れてもらえた。


帝国は、良くも悪くも実力主義なのだ。


その後3年間、帝国は、私は、魔族侵攻により自ら焼いた街の復興に尽力することになる。


自ら蒔いた種なのだが、基本的に魔族は正攻法での攻めが多く、非戦闘民をわざわざ襲うようなことはしなかった。焼かれた街は、帝国が自ら焼いたものだ。


何したんだよ、全く。


そんな復興に3年という長いあいだ駆り出された結果が出たのが、あの冥界との戦いだ。


グリーンにも帝国の復興の為にかなりの支援をしてもらった。


「気にすんなよ!代わりと言っちゃなんだけど、ちょっと神器シャルトスの解析とかさせてもらってもいい?ちょっとだけだから!」


渡せるか。


にもかかわらず、冥界ではグリーンの砲撃が冥界軍を一蹴し、2度目はライトの開発したものが冥界軍の撃退に大きく貢献。


ずっと、騎士に憧れていた。華々しい騎士に。


正々堂々と、強く、美しく戦う騎士への憧れが強かった。しかし、そんなものを歯牙にもかけずに、それでもなお強く冥界軍を蹴散らすグリーンやケイアポリス王国の王へとなったライトが功績ではぶっちぎりの一位である。


先頭に立ち、冥界軍を抑えたとて全く意味がない。


戦争が大きく変わろうとしている、その中に自分がいるのもわかっている。グリーンの武器が人間へと向けられたら?


その時点で人間は終わる。


戦争の歴史は変わるのだ、間違いなく。


グリーンを筆頭に、人と人ではなく、兵器と兵器のぶつかり合いによる時代が来る。


グリーンなどそれが最も顕著だろう、当初神器を持つものは帝国しかいなかった。しかし今は、ケイアポリス王国のグリーンが神器級の鎧を作り上げ、ライトも神器に負けない兵器を作りあげている。


復興に心血を注いだからなどという言い訳はしない。


オワリ東部諸国

ウォルテシア

帝国


この3国は、ケイアポリス王国と魔族領が産み出す新しい時勢に取り残されようとしている。それで本当にいいのか?


自分が愛した女性と結婚するためだけに、皇帝になったなどと言われるつもりはない。


実力で認めさせてみせる、必ず。


「ご苦労だった」


今、私の目の前にいる7人の将軍


ブレモアを筆頭に30代以下で構成されたこの面々は、私が帝国中を回って見つけた信頼できる部下達だ。


知性あるもの

外交的技術の高いもの


家柄などは問いていない、あるものはただ1つ、実力と才覚のみ。


「この戦いで、我々は自らの無力さを痛感した!魔法と剣が幅を効かせる時代はもう終わる!」


そう、終わるのだ、グリーンの砲撃や、ライトの生み出した新技術を前に、帝国の兵では無力である。


「これより大改革を行う!次こそアヴァロム最強の軍が帝国であると世に知らしめるために!」


初代勇者様が何故、帝国を使ったか。


人々を知性なき魔族から守るためだ。


だからこそ帝国は強者であらねばならない。


安寧とともに人々が健やかに育つことのできる盾とならねばならない!!!!!!!!!



「行くぞ!!」


「「「ハッ!!!!!!!!!」」」


ブレモアを筆頭に、7人の声が聞こえる。


帝国の明日は、もうすぐ。







ウォルテシアにも神器あったやん!と思った人、戦乙女の神器は秘匿されてたのでノーカンです。


どちらかと言えばバハムートが守ってた神器が有名ですね。

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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