アヴァロムの戦い②
戦争は乱戦へど突入する!
アヴァロムの人類史、多くの人々が見た冥界軍の戦いは、まさにこれであった。
凄惨、惨劇である。
左軍は王国軍&オワリ東部諸国、右陣がウォルテシア&帝国
中央が...パンドラの箱の面々、グリーン軍であった。最も当時の司令官はカミーユではあったが。
グリーンが自分の不在時に指揮を任せられるような人間、無論パンドラの箱に指揮官をしていたり将軍だったりした人間が数多く存在しているため、指揮官は別に手が足りているのではあるし、彼らが王国軍の司令官として活動するのも良かったが、それは見送られた。
というより、殆どのパンドラの箱の面々がそれを拒否した。
今更王国の騎士団などと合流しても見ず知らずの人間が取る人間に従おうとする人間は少ないだろうというグリーンの、というよりはイエローの配慮だった。
そんなこんなで、中央軍はグリーン達パンドラの箱の面々のみである。
一人一人が百戦錬磨、冥界軍との戦いでも、1対1ならば十二分に戦える猛者達である。
というより、先遣隊との戦いを見た限りでは、パンドラの箱の面々の方が強い。
期待できるだろう、そうグリーンは考えていた。
そして、現在、乱戦が始まって5分足らず
戦線は拮抗していた
中央、グリーン軍は拮抗している。
拮抗しているというよりは、他の陣営のカバーにすら入っている余裕っぷりである。
右陣は戦略的に帝国が前線で壁となりウォルテシアが魔法でその援護をしている。
帝国は魔族にしてやられたにせよ各所で魔族とゲリラ戦を続けていた実績がある。
魔獣など知能のない魔物との戦いなども経て、実戦経験はNO.1だ。
ウォルテシアもその元NO1の魔導技術を駆使して冥界軍に対抗している。
そして何よりベリアス
帝国の皇帝が、最前線でその旗槍を降っている。
いいのかお前皇帝だろと突っ込みたくなる王国勢(特にライト王)だったが、我の強い帝国兵を纏めるために必要な事ではあるらしい。
ちなみにウォルテシアも最前線に出ているものがいた。
その男は海賊帽子を被った男だったが...
一方右陣は王国軍とオワリ軍
特攻好きな侍どもが次々と散っていくものの、敵味方双方に勇気を与えるオワリの侍。
痛みを感じないのか?と普段は自分も脳筋なのに、騎士団長の立場としては頭が痛い様子でルーカン騎士団長も体を揺らす。
否、自分も突撃したいだけのようだ。
王国軍は安定はしているものの、若干冥界軍に押され気味だ。武力的にケイアポリス王国はどちらかと言えば質より量を優先して来た。
そのツケが回って来ている。
そんな王国軍の話から物語の序章は始まる
冥界軍は知らない
一見楽に見える右陣が
一瞬で鬼門に変わることを。




