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賽は投げられた

ボツ案


「それじゃあ、やるドン!」


「え?ちょっとグリーン何言ってるの?」


「この曲で遊ぶドン!」


「外伝の雰囲気で本編入るの辞めてもらって良いですか?」

エリアド荒原の何もない大地に、5メートルを超える体躯の巨大な鎧が鎮座している。


ここにいる面々は、この世界でも屈指の実力を持つ冒険者、神、戦士達...


レッド達(イヴァン、エルザ)

グリーン達(ディナス、ジャック、ファムルス)

イエロー

フレイヤ

ウルフィアス

ヴィヴィ

アイテール

フード男(フレイヤ推薦)

謎の仮面X

クロムウェル


この面々が、フレイヤとウルフィアスがもうすぐできるというゲートを通り、冥界へと攻め込むという手はずだ。まぁその前にグリーン砲ぶっ飛ばすけど。


フレイヤ達にとって、悪魔大帝が早々に敗れることは計算外だったと言っても良い。フレイヤとアイテールを1体1の状況にして邪魔の入らない全力で戦える状況にしなければ意味がないからだ。


『まぁ〜なんだ、俺達は足止めメンバーってことだな』


改良に改良を重ねて、回りには無機質な金属音にしか聞こえないような声が俺の口から出る。


もーちょいこの変な声みたいなのなんとかならなかったのかな。


「まぁ、それは仕方のないことで。それよりも人数的に少々物足りなさを感じるのは事実。死ぬのを勘定に入れて兵士を大量に投じて見ては?壁ぐらいにはなるかも知れません」


「それは、僕が嫌だ。」


「わかっておりますレッド、だからこそ少数精鋭で。この面々ならば冥界でも生き残れると信じての人選ですからな。」


レッドの明確な拒否にイエローは表情1つ動かさずにそう答える。


イエローの奴、本気で言ってるな。現実的に、陽動という意味合いでは間違っちゃいないんだけどな。そういうのを許すタイプには見えないし。


こいつの性質が悪いところは、レッドが嫌がることを知っててなお言ってるところなんだよなぁ


確認なんだこりゃあ。


「で、こいつら誰?」


ジャックが指指しているのは、謎の仮面男とフード男のことだろう。


「私は謎の仮面X!君たちを助けに来た魔族だよ!」


「・・・・・・」


うん、謎の?仮面男の隣に無言で立ってるクロムウェルを見て色々と察した。


ゲンム...何やってるんだよ...


(すまん、魔族の王としては代々的にお前達を手伝えないからこその変装だ。 オレが付いていけば死ぬことは無いしな。)


いや、意味無くね?バレバレじゃん


「へぇ、誰だか知らねぇけど戦力になるんだろうな?」


「グリーン、あの人のこと何か知ってるの?てかなんでクロムウェルさんがここにいるの?」


えええええええええええ!?!!!???


ギャクニナンデワカラナイノ?


確かにゲンムはいつも通りの服装に、黒い厨二心を刺激されそうなマスクを被っているが、だからと言って正体がわからない筈がない。


え、てかレッドは絶対にゲンムと会ってるよね?ディナスも気づいてないってドユコト?ドユコト?


意味がわからないドン!


「グリーン、動揺し過ぎて語尾がおかしくなってるよ?」


まぁ、ともかく魔族?代表として謎の仮面Xとクロムウェルも来てくれた。


「そろそろ時間」


フレイヤの透き通るような声が、この場にいる全員に響き渡る。


じゃあ冥界乗り込んでアヌビスボコボコにしちゃう計画、始めようか。









「撃てーーーっ!」


ドン、ドン、ドン、ドン


砲門から爆弾が射出され、ゲートの中に吸い込まれていく。冥界へと続く一本道だ。そこでこの先の先遣隊にぶつけた爆弾を50発ほどぶち込む。


ゲートを開けているのはフレイヤ、ゲートの維持にも魔力が必要だ。だがそれだけの価値がこの砲弾にはある。


てか、普通に戦争終わりそうじゃね?そんなことない?


「アヌビスのいる冥界はまさしく不落、彼自身を討たない限り冥界は何度でも修復するでしょう。」


そう言うものの、この戦術の有能さを理解しているフレイヤは砲弾を中に入れ続ける。


カッコいいけどフレイヤさん、足元でスハスハしてる変態みたいな奴なんとかしてくれませんか・・


「お姉様ァ...」とか言いながらフレイヤのドレスにしがみついてスハスハしてるのは、ヴィヴィだ。こいつ危ねぇ奴だろ、絶対。


「いつものことなので問題ありません」


いつものことなのかよ...


「貴方!お姉様のためにしっかりと働きなさい!そして死になさい!」


つーか、ドン引きだわ


「ヴィヴィはフレイヤのことを慕っているからね、気にしないでくれよ。」


ウルフィアス、気になるに決まってるだろうが。ちなみにウルフィアスはかなり手こずったようだが、首のないフォルテに大苦戦こそしたものの何とか倒すことに成功していた。頭アフロになってるけどね。


なんだ、いつからここは笑ってはいけない2〇時になったんだ?神にまともな奴はいねぇのか?


1.4.9.8の神はこの事態に動く気配すらねぇし、アヌビスは暑苦しいしフレイヤは無口だしウルフィアスは糞医者だしアイテールは傲慢が服着て歩いてるみたいな奴だし。


現状まともそうなのは会ったことねぇ奴(7柱)だけだな。


ーーそんなこと言っている内に全ての砲弾を撃ち尽くして砲門が停止する。


ライト王以下人間達はお留守番でここを守るってもらう、念のため一部の仲のいい奴らには色々兵器っぽいの渡してあるから大丈夫だろう。


冥界へ行く為のチケットを持つのは俺達だけ、ウルフィアスはあと30分ぐらいで冥界に入れると言っていた。


冥界への殴り込みは、分刻みで近づいていた。

















大地が震える


そこら中に爆発音と叫び声が聞こえる、慟哭が聞こえる。


風圧が届くはずもないのに、その声が一体となって顔にぶつかって来たような気がした。


「アヌビス様!冥界のゲートから爆弾が」


アヌビスは思考を切った、どうせここまでは届かない。この冥界の奥底には届かない。だがそれなりにダメージが入るだろう、これだけのダメージを負ったのはいつぶりか。


冥界の居住区の3割が一瞬で焼き切られ、衝撃で4.5割の建造物が被害を被った。


なんとまぁ、今代の英雄の豪快なことか!


そしてあろうことか手前に挑戦しようなどと言う


これが愉快でなくてなんとする!


しかし打ち勝とう、こちらも命がけだ。


アヌビスは自分の武器を構える。側にはケテル・マルクトとスアレスの2人が自分を守るように両隣に立っている


「爆弾、冥界軍を殲滅したあの爆弾だろう。容赦ないな〜グリーン君。個人的には冥界の穏健派を怒らせる可能性がある...いやまぁ仕方ないか、これは戦争だからね。個人的には攻め込まれてる立場なのか」


「アヌビスさん、雑魚は引きつけます。フレイヤをやれば後は楽な筈です」


その顔は決意を決めたものか、それとも。


「こい、人間共!こい、グリーン!」


手前の声が、冥界中に轟く。


その花火のような怒声が、そのまま開戦の合図となった。



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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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