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完全決着

「グリーン、まだ生き残りで戦意のあるものが何名かいるっぽいぞ?」


「消滅を選ばす逃げ出している者もいる、そちらも厄介だな。」


「あぁ〜いいよ、逃げ出す方向一緒だろ?そっちはもう手を打ってる」


トトメスとベリアスの心配性をオレは否定するしかない、もうあっちは大丈夫だ、多分だけど。さて、目の前にいる100人ぐらいの部隊だけど...


正直人数が少ない、それでもその威容は衰えることなくむしろ士気が向上しているようにも見える。とはいえ諸侯が何もしないってのも不味いかもな。


今回の目的は、冥界軍の撃破だけでは無い、一応国事行為も兼ねている。ライト王が世界征服とかいう悪の組織も真っ青な計画を立てていることは周知の通りかと思うが、帝国は既に王国の属国となっており、オワリ国とも現状友好的な同盟関係を結べている。


残りはウォルテシアである、その中でウォルテシアとも色々と協議ができているものの、あくまで国交の中での「俺たち仲良いですよ〜」程度のもので、オワリ国ほどの友好関係は築けてない。


その裏には、ウォルテシア(ファラオ)トトメスの「魔導研究では我が国の右に出るものはない!」という傲慢さが出ているのだが...


オレの超友好的な外交力を駆使して、やっと友好的な関係を結べると、ライトも安心できるだろう。


よかったよかった



ーーしかしグリーンは知らない、ライト王が内心で「グリーン謀反とか考えてないよね!?ないよね!?」とめっちゃビクビクしていることに・・


実はライト王にもとっておきの隠し玉(ウルフィアス)があるので問題はないと言えなくもないのだが、ライト王本人がそれを知らないため、ライト王の胃痛は続く。


そもそも、友の名前が神話の名前と同じウルフィアスだからと言って、それがイコール神に直結するなどという話にはならないため無理のない話ではあるが。







「さて、じゃあライト、オレが蹴散らしてくる」


「あぁ、グリーン。頼んだと言いたいが・・精々100程度、軍勢を総動員すれば蹴散らせるのではないか?」


「わかってねぇな」


人間側の中で隊長格を抜いた場合、あの100人にも多分俺たち負けるぞ?


具体的に言えば

ベリアス

ルーカン

グリーン

アロン


この4名である。天空のなんちゃら?七武衆?知らね


それに、何より


「オレはこの戦いで誰一人死なせるつもりはねぇ。」


そう、これは元々は自分の身内の後始末だ。オレの大事な御者だけで死人はお腹いっぱいだ。


「英雄達にゃあ悪いけど、お帰り願おうかねぇ!」


それと同時にグリーンは颯爽と鎧を着込む、ガシュウウン!というロボットオタクなら誰でも心踊る駆動音を響かせながら鎧の目の部分が美しく光る。


太陽を反射し、緑色に輝くグリーンの新駆動鎧が本陣に出陣し、次の瞬間グリーンは鎧ごとーー飛ぶ。


「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」


「おおう、ルーカンだけ連れてけ、アイツめちゃくちゃ戦いたそうにこっちを見てるから」


飛びだそうとしているのを見てライトが首でクイっと、ルーカンの方向を指し示す。その視線の先には、最前線というちょっと距離の離れた場所から、まさしく「るーかんが なかまになりたそうに こちらをみている!」と言った風に全く可愛くない王国騎士団長がこちらを見ていた。


「よし!天空の3柱も続け!」


「遅れるな我が七武衆!」


「ブレモア!手柄を1人占めさせるな!」


それぞれが敵陣に向けて走り出す


え?防衛戦じゃないの?とグリーンは顔をしかめるが、まぁこの戦力差なら攻めてもいいだろうと、思い切りジャンプする。


素晴らしい跳躍力を持った10メートル級のロボ鎧は、そのまま軍の先頭に踊り込む。


ドドドドドドドド


その1踏みが大地を揺らし、地響きを起こす!


軍の最前線!クロもこんな気持ちだったのかねぇ、レッドも人魔大戦で最前線張ってたか、イヴァンの野郎と戦場を駆け巡っていたか。羨ましいこって、オレは貧弱なもんでね、鎧でも着けてないと安心できないぜ!キリッ


残り100騎ぐらいの中に入って〜〜パンチ!


血反吐と共に1人が吹き飛んで行く!!


おおっと?隣から1人が剣を振りかぶるー!


全く効かない〜次の瞬間カウンターパンチ!


「追加で、新兵器だ。世紀の大天才、レオナルドダヴィンチも真っ青だぜ?」


新兵器『右腕装填型機関銃(調子のんなmarkⅠ)


ドゥルルルルルルルルルルル


右腕が扉のようにパカリと開き、そこから出てきた機関銃が静かな銃声と共に敵が蹂躙される。敵が肉塊と化し、冥界へと送られて行く。


彼らがどっかの達人なのか、それともどこかの英雄かは定かではない。しかし、極小サイズの小さな弾丸を切れる奴なんて絶対にいないでしょ?


ドゥルルルルルルルルルルルカキィン!!


いやカキィンってなんだよ!?そう思ってたら、なんか80歳ぐらいの枯れ木みたいなジジイが、全滅させた筈のところにたった1人だけ残ってやがった!


え、異世界英雄ヤバッw


「舐めるなよ小僧、これしきの術で私を殺せると思うたか!」


枯れたお爺様が和服を着ながらキリッとそう言ってくる。やだおじさまカッコいい。


じゃあ連射しますね


「え?マジ?」みたいな表情の爺いに機関銃の弾幕をスタンバイ〜〜


ドゥルルルルルルルルルルルルルル


「おぼぉ」


弾切断できる爺、昇天


合掌、なお遠目から見てたオワリ武士から聞いた感じ、先代将軍の剣術師範代というオワリ国で最強の武士だったらしい。


ごめん、オワリ国すげぇわ


この辺の奴らは大体片付けたけど、他の奴らって大丈夫か?そう思ってたら、ちょっと離れたところで、ルーカン騎士団長と誰かが戦っていた。撃って終わらせようかな?と思ったけど、まぁいいや。楽しそうだし










ルーカン・バトラーは、血しぶきをあげながらも歓喜に打ち震えていた


「だ、団長っ!」


「邪魔するなぁ!」


加勢に入ろうとした騎士をルーカンは大声で止める。騎士達と以下軍勢は、グリーン以下王達の指示により一回も戦ってない


だからこそ血気盛んな騎士達が前に出ようとするのだが、ルーカンの覇気がそれを押しとどめた。


それほどに目の前の敵は、強大であった。


ルーカンと同等の体、その巨大な肩当てに彼と同等程度の巨大な戦槌(ウォーハンマー)を背負った大男がそこにいた。


この男と最後に会ったのは10年前、騎士として華々しく活躍していた彼が強烈に憧れた男。ルーカンが団長職を継ぐ前の、ケイアポリス王国で宝具を担っていた男


「前王国騎士団長、アルハイド・ハンマー!貴方と戦えるなんて思いもしませんでした!」


「グワハハハハ!ルーカン!強いな、お前の軍は!」


「ありがとうございます!」


共に剛と剛の激突に相応しく、その戦いは正に...というかガキの喧嘩だった。


既に双方武器を払われるなり壊れるなりして、素手での殴り合いに入っている。


右に殴られたら右に、左に殴られたら左に。


お互いガードは無し、何も考えず、ただ殴り合うのみである。


ルーカンは、前団長から団長職を譲って頂く際。アルハイドに勝負を挑んだことがある。結果は惨敗、それから勝ち逃げされるかのようにアルハイドは病死した。


故にルーカンはずっと追い続けていた。彼の背中を、彼を超えた男に、騎士団長という肩書きに似合う男になったのか疑問だった。


その夢は、冥界軍という予期せぬ事態によって叶うことになる。


「騎士団長職は上手く勤まってるようだな!ゴフッ」


「未だ一抹の不安があります、その不安をここで払拭させて頂きます!ガバァッ!」


「オァァァァァァァァァ!!!」


「ウラウラウラウラウラウラウラ!!」


ボカッ

バキッ

ズガッ

ボグゥ


(あいつら馬鹿だろ...)


その様子は、遠目で機関銃をぶっ放してるグリーンですらドン引きするレベルである。いや、オレもヤンキー映画とか見て一度はやってみたいと思ってたよ?でもよ


グロすぎない?


激闘は30分ほど続き、ついに決着する。


お互いの拳が、まるでクロスカウンターのようにお互いの頬にめり込む。


最後まで立っていたのは...ルーカンだった。


膝をつき、少しずつ光の粒子となって消えゆく、父のように慕っていた人物を見やる。


「アル...ハイド...様...」


「負けたか...元々アヌビスに乗って、王国の様子を探るのが目的だったんだが、お前のところの英雄にやられたぜ!あーーーーだが!心配いらなさそうだな!」


そう言うと、アルハイドはルーカンの腹に拳をドン!と叩く。


「はい、見せつけてやりましょう。王国こそが最強だと言うことを、貴方の見せた背中はここにあると。」


満足気に、前王国騎士団長はその姿を光に変え、やがて完全にその姿を消した。


「皆!我々の勝利である!」


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!オオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!


軍勢達の大声が戦場に木霊する。


ルーカンはそう叫び終わった後に、満足気に血だまりの中に沈んだ。


あ、ブラモアとか七部衆とか?


全く役に立ちませんでした(白目)





総じてクソ

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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