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四公会議〜地味に歴史に残る〜

「こうして、4人が揃う日が来るとはグリーンに感謝せねばな」


「全くだ、シバ殿。」


「はいはい、じゃあ始めるぞ〜」


エリアド荒原、より少し手前。荒廃した、なんの障害物もない草一本生えない不毛の地に陣地を作り始めてから既に3日


アヌビス達冥界軍が攻め込んでくるまで、残り2日を切っていた。その通りの期日に本当にアヌビスが攻めて来るかはわからない。だがフレイヤが言うには、大軍用のゲートを作成するのにかかる最短の時間がそうだというので、最短、愚直を好むアヌビスならば必ずここに、時間通りに到着するだろうとフレイヤは断定していた。

だからこそ、堀を掘り、柵を立て、平城のような簡易的砦を作ったのだが。平城と言う簡易的な城とはいえ、壁を綺麗に四方に囲んだれっきとした城だ。無論グリーンが開発したクレーン車等々と魔法の技術がなければ到底難しかっただろうが。


そして、その城の中央、あまり高いとは言えないこの城には、今5名の人物が君臨していた。


この5人が揃うことは後の歴史においてもそうそうないことであり、後に『四公会議(しこうかいぎ)』とされるこの会議は、後の世で地味に平和の象徴となり、この様子を想像して描いたとされる絵が会議に飾られることになるのはまた別の話。


『いや、オレこんな顔じゃねーし!?なんでこんなブスなの!ベリアスばっかイケメンに書きやがって、はいはい英雄様は扱いが違うってか!おいふざけんなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ』


どこかで誰かが発狂しているが、気にしないでおこう


閑話休題


さて、この会議に参加するメンバーの紹介だ。


1人目はケイアポリス国王ライト。


治癒系統の魔法を収め、この国の疫病を防いだ研究者。相棒のウルフィアスと共に偉業を成し遂げたが、恋人に載せられて結婚した挙句に王位継承争いに巻き込まれる。


結局王様に、若干狂科学者(マッド野郎)気質はあるもののたま〜に出る的確な意見や理論はまさしく大国の王に相応しい。


威風堂々を地でいく俺の上司だ。現在も長い金髪をなびかせながら偉そうに座ってる。


ガ〇スの仮面みてぇな顔しやがって、「恐ろしい子....」とか言ってろ


2人目は帝国皇帝、ベリアス。神器を使う伝説の英雄、神殺しの皇帝。


ケイアポリス第一王子として王位継承権を争う、しかし敗れかけていた。紆余曲折を経て帝国の皇帝に就任。


神器『シャルトス』を扱う


今日は黒髪をオールバックにしてキッチリ決めてきてる。うん、王族って感じだ。いや王族なんだけど


3人目は海洋国家ウォルテシア王、トトメス


交易と砂漠が特徴の元技術大国...数では劣るものの、交易により得た知識で世界の最先端を行っていた国...である。元はという字はつくが


この中では最も年齢が若いが、若干16の頃より王を務めている経緯からその見た目に似合わない荘厳な威風を放っている。


ちなみに完全にエジプト風味の見た目をしている。


4人目が、東諸国を完全に掌握したオワリ国将軍、シバ。


グリーンへひっきりなしに電話をかけたにも関わらず全無視されて「しょ、将軍なのに〜」と言ってめちゃくちゃ落ち込んでいた男である。


とは言っても、一代で東諸国をまとめた手腕は健在だ。その割にはなんか10歳ぐらい老けた気がするけど...見た目60ぐらいの白髪のおじいちゃんになってるんだけど...壮年だった3年前はどこに行った?レベルである。


場所はエリアド荒原、冥界連中が出現するであらう場所から少し離れた場所に陣取っている。


で、作戦会議のために大集結という訳だ。


「え〜じゃあ具体的な作戦を説明するぞ〜まず冥界軍が指定の場所に攻めてくる、俺らが皆殺しにする。終わり」


「いや、ザックリ過ぎないか?!」


あまりにも司会には向いてない性格をしているグリーンにベリアスが思わずツッコミを入れる。皇帝になったとは言え苦労性とツッコミ属性は治ったいないようだ。


う〜ん、やっぱり幸薄いな、コイツ


「死者の群れ...前回は不覚を取りましたが、今回は我が精鋭部隊、司馬家秘伝の赤備えを旗本に置いた精鋭5000騎がご用意できてます。血がたぎりますなぁ!」


始まる前から負けフラグ立てるのやめてくんない?シバさん?見た目と共に言葉遣いまでお爺ちゃんだし。


「グリーン!(オレ)のものになる決心はついたか!」


うるせぇ、クソガキ(トトメス)!この王、1時間に一回ぐらい勧誘してくるのやめろ。うぜぇから


なるわけねーだろ!!!


「えっと、冥界軍の目的が殲滅にある以上、話し合いもしましたけど失敗しましたし。これは撃滅しかないですよね、僕たちが軍勢を引きつけてる間にフレイヤ以下神々がアヌビスをしばく。こんな感じだ、来る軍勢は冥界に直接行った魔王情報によると1人1人が王国の騎士団長レベルかも〜なんて言ってる。」


現在の王国騎士団長はルーカン・バトラー、熊のような粗野男である。


あのレベル以上の者達が数万単位で来るとなると、この面々でも厳しいものがあるかもと少し寒気が指す。


だが次の瞬間の一言でそれは全て消し飛ぶことにはなるのだが...


「ま、開幕はオレに任せとけよ。シバさん、あれの配置は大丈夫か?」


「あぁ、全軍の最前線に配備している。ただ、あの長い筒を一体どうするのだ?まさか()()が大砲か?」


「なに!?私の魔導大砲とは違うのか?」


そう言いながらボリボリと頭を書きながらグリーンが尋ねるのをシバが答える。それは異様に長い、見る者にとっては太く長い鉄の棒にしか見えないものだ。


そこに、私の大砲を元にしたなという声でライトが近づく、実は大砲はライトの手によって実現されており、王国軍の後方に配備されている。後方からぶちかます気だろう。


大砲を調達するために、またライトのなけなしの小遣いが大量に使われて涙目になったということをここに付随しておく。


「ちげぇ〜〜って、もっといいもんだ。そもそも戦力的には最悪だ。敵戦力はゴリラが大量にいる状況、こっちはアイテール一匹でおろおろする戦力だ。創世の四聖は揃わないし、冒険者ギルドなんかの援護もねぇ。まともにやっちまったら勝ち目はねぇ、だからこそ強気にいく。チャンスは混戦になる前、オレのワンサイドゲームでこの戦争に幕を下ろしてやる。信用してくれるか?」


グリーンの獰猛な笑みに、諸侯はヘビメタよろしく頭をブンブンと上下させる。そもそもグリーンがいなければアイテールすらなんとかなってないのだ。ちなみに王国軍と帝国軍の鎧に関してはグリーンが現地でアップグレード中だ。それをトトメスがじっと見ていたが...


無視だ!無視無視!


「よし、じゃあ全員ぶっ殺す。あーーー今日も寝ないで開発楽しいなぁ!!!」


グリーンの絶叫にも似た叫びは会議室に木霊して、諸侯の目をパチクリさせる。


「ライト王・・アレを制御しきることは」


「不可能です」


「だろうな...アレは(オレ)にも制御できそうにない...」


諸侯に完全に諦められてるグリーンなのであった

次回、冥界軍涙目決定(`・ω・´)

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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