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外伝 イヴァンという龍

私は強くなった。


主人が元の世界に戻って3年、私は父の元で血反吐を吐くような修練を積んだ。というか吐いたし、あのクソ親父全く手加減しないでガチモードで襲いかかって来たし。


その結果か、Aランクという大台を突破して、父の背中がようやく見えるところまで来た。


今もし父と戦えば、それなりには戦えるだろう。


今や私はSランク、人化の術も覚え、ウキウキで主人の帰りを待っていたのだ。


実は、イヴァンと松岡輝赤がした契約は、松岡輝赤が6つに分裂した際に行方がわからなくなっていたので、イヴァンが再契約をレッドとし直したのだ。


赤い契約の証は、イヴァンと彼が主従を結んだ証。


龍族にとって、優れた種族と契約を結ぶことは誇りとも言えるものである。その契約は契約者が死ぬか、双方の合意の上で無ければ解除されない非常に強いものだ。


その契約の印を持つご主人が、つい先程戻って来たと知った時、私は驚きを隠すことができなかった。


その実力に、自分の経てきた3年間を嘲笑うかのように、実力をさらに上げてきた自らの主人が、目の前にはいた。


まず、スーツの件についてだ。


グリーンのスーツは素晴らしい出来と言える。身体能力の向上、水陸、宇宙などという世界等、あらゆる環境下への適応能力。


薄く動きやすく、軽いというのに加えて着心地すらも視野に入れられている。


今までの、ゴテゴテした鎧のイメージしか持たなかったこの世界の鎧に、このスーツは革命を与えたのだ。


しかし、それに適合するかどうかは持ち主次第である。グリーンですら自分用に散々改良に改良を重ねた結果、あの大鎧になってしまっているのである。


このスーツの原動力は魔力だ、グリーンのように魔力がほぼゼロの人間では、そもそも着ることができない。


運動神経が悪いからと言われればそれまでだが。


だがレッドの鎧は、最低限のスーツの機能に、グリーンの機能を大幅に上昇させて外観を整えた以外は量産しようと目論んでいたものと対して変化がない。


しかしそれを、なんでもないかのように使いこなし、既に自分のものにしている。


流石の魔力と、スーツに対する適合力と言えよう。


まぁ、ご主人の理解力の速さや、その場の環境に瞬時に適合する力というのは、生まれが原因な気もするのだが。


そして、そのスーツを扱い、ご主人はアスクロルを見事に足止めしてみせた。あれは5日目のことだろうか?


確かヴァルケンがアスクロルに踏み潰され、運ばれて戦線が初めて崩壊しかけた時だったかな。


その際ご主人は翼とスーツを巧みに操りアスクロルの眼前に踊り出て、アスクロルを戦線が整うまでの4時間、1人で攻防を続けていた。


ご主人は確かに我らの如く大技を所持しているわけではない、あくまで一般的な人間の持つ技術を有しているのみである。


その剣技(坂本一刀流)ですら、会うことが叶わなかった3年の間に大幅に上昇していると思うのだが。


ともかくご主人は、全ての人格に対して、勝つことができないが、全てに秀でている。


イヴァンは、それこそが英雄としての絶対条件だと信じて疑わない。英雄たるもの、無論突出した能力も必要だと思うが、全てに秀でてこそ英雄であらねばいけないと彼は思っているからだ。


神ですらそうだった、神々11柱の中で戦闘職として名を馳せたのは1人のみである。それ以外はそれぞれ文化や、芸術など、他の面で人類に知識を与えたものたちばかりだ。


正直信じていなかったが、フレイヤやウルフィアスのような存在もいるのだ。認めぬわけにはいかんだろう。


だがその戦闘職の神ですら知略に秀でていた面もあるという話だ。


全てに秀でているからこそ、英雄であり、神なのだ。


それをご主人が自慢しないのは、比較対象がすごすぎる故か。ご主人の能力は()()()()()()()()()というのに。


もし、ご主人の頭脳がグリーンを超え


ご主人の技術がイエローを超え


ご主人の戦闘技術がクロを超えだのならば


ご主人はもしや


古の叡智の結晶ケテルマルクトを

地上最強の生物である我が母を

神々の中でも別格の実力を持つ

2柱、アヌビス

1柱、〇〇〇〇を



超えてくるのではないかーーーー





「イヴァン!帰るよ〜」


「了解した!帰りも勿論競争であろう!」


「え、嫌だよ〜」


そう言いながら飛ぶご主人に追随するようにイヴァンは飛ぶ。


まさか、いやひょっとしたらありえるかもしれんぞ?

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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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