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難易度、更に上昇

「実は私もまだ入ったことがないのだ・・」


「私に関しては3年間ラトランダ領から出てないからね」


近くで見ると、そのビルは圧倒的だった。下手すれば物ものしい雰囲気を放つ魔王城の上を行く存在感かも知れない。異物という点では


「そして、私がオーナーなんですけどね」


あぁ、忘れていた、魔王城隣の高層ビル(グリーン特性ビル)はディナスが管理していた。ディナスはまさしくホテルの支配人らしく燕尾服に身を包みモノクル、片方のみの眼鏡をかけていた。


というか、格好と見た目が人間に近づいてない?


「グリーン様との魔導研究の成果が出ているようです、これにより、パンドラの箱の魔族連中は一部を除いて人化することが可能になりました。」


えーなにそれ!確かに、創世の四聖はアルフィィオス以外は全員人の姿をしていたな。


人間は1つしか魔法使えないのに、ずるいなこの世界の魔族というか亜人。


正直よく人間という種族が天下を取れたのか不思議なくらい、人間は種族として劣等種である。


それはともかく人化して人の形態に近づいたディナスだったが、実力としても申し分ないレベルにまで昇華されている。あれ、人魔大戦の時よりも強い?


「アルフィィオス様に少しばかり稽古を、今は魔王軍第4位「龍魔王(ズメウ・キング)」の称号を賜っています」


つまり、人魔大戦時の魔王と同等の実力を持ってるってことね。


はは、ディナス1人で神器ありのアロンとベリアスを倒せるレベルか。地獄だな


イヴァンも人化の術を覚えていた。バハムート、彼の父が人化の術を極めていたように、上位種と呼ばれる高い知性と能力を要した魔物には幻術のようなものが備わるらしい。


20歳程度の若い男の姿へと変貌していたのた。黒髪に和顔と、中々僕に似ている気がするのは気のせいか?


魔族は上位の存在になればなるほど能力が増え、人間はどんなに頑張っても人種という壁を乗り越えなければ新しい魔法や能力は手に入らないこの世界。


理不尽だ







ホテルの内部を視察する。


ホテルは全19階、78mほどの大きさの中に魔族の最新研究施設などが詰まっており、上級幹部達の宿泊施設にもなっているらしい。


水洗完備、宿泊施設の部屋としては元の世界のビジネスホテルっぽい雰囲気。無駄なものはなく、良くも悪くもシンプルな感じだ。


プール有り、飲食施設有り


やばい、ここに住みたいかも!


「主人よ、確かに今回我々が魔族領に来たのは、魔獣退治のためだ、しかしながらまずは英気を養わなければ勝てぬものも勝てん。まずは1日ほど休養を取るというのはどうだろう」


「イヴァン君、君もわかってるじゃないか!」


「そう、そうよ、英気を養うのにもバカンスもとい戦士の休息は必要だわ。ええ、これは戦士の休息なのよ...」


元々戦うのに対して消極的な僕、悪ノリと怠惰が大好きなイヴァンに加えて普段は真面目なエルザさえもが、この休息に同意する。


もう、僕たちを止められるものは誰もいない!


「あのー、私は反対なのですが」


ん?ディナス?いいじゃん少しぐらい


僕たちを止められるものは誰もいないのさ


いくぞ!僕たちの戦いはこれからだ!


「ハーッハッハ、英雄殿は中々話がわかる人そうじゃないか」


ん?誰


「そうだウーフィル、中々会えない英雄殿との話合いだ。ここらで1週間ほど親睦会をさせてもらうと言うのはどうだろう?」


「駄目です」


よく見たら、人魔戦争の時にいた人狼族の人にちょっと似てるかもしれない人狼と


「ケチだな〜まぁいいか。初めまして、僕が今代の魔王ゲンムだ。」


壮年の歳若い、それも2時間の超絶ホストみたいな男が、僕たの方を向いていた。ツノ生えてるけどね、頭に。


その隣には、渋い顔をした鬼がもう1人。そちらの方も、中々のダンディーなお兄さんである。


んん?魔王って、もっと暗い感じじゃないの!?



◇◇◇◇



完全配備されたプール

魔族領に数多く存在する温泉。


それらを尻目に、レッド達は会議室というホテルの一室に連れ込まれていた。


メンバーはゲンム、ウーフィル、アスカモー、僕、イヴァン、エルザ、ディナスだ。


「まずは情報の整理を、アスクロルは魔族領でも最北にある未開の地にて現在半覚醒状態で暴れています。現在ウォーカー率いる機械族と、アルフィィオス殿が防衛にあたっていますがこのままでは魔族領に侵入されてしまうのは時間の問題でしょう。」


ウーフィルがそう言って内容をまとめたレポートを各自に配りだす、なんかウーフィルさん見た目が狼なだけで仕事のできるサラリーマンみたいだな。


「そんなことどうでも良い!パパッと言って私と主人で片付けてきてやろう!それで万事解決よ」


うん、イヴァンが言うとシンプルで助かるな


「相手は創世の四聖級(リダイレクトクラス)の化け物です、既に魔物は機械族のテリトリーに入っていますのでただ倒すのみではこちら側に多大なる被害をもたらしてしまいます。」


「それで悩んでるんだよね〜正直僕はここから動けないし、まだ3年、魔族達の全てを掌握しきっているとは言いがたいんだ。だからこそ君たちに来てもらった訳だし。」


そう言うと、魔王さんはゆっくりと手を振る。


だからか、この人絶対強いもんな。


現在こちらが使える戦力は僕、イヴァン、エルザ、ディナスか。あと一部魔族の幹部を貸してくれるらしい。


旧魔王クラスの実力を持つエルザがいても、創世の四聖はちょっと厳しいな。


「全く、あんな醜い化け物、どうすれば倒せるというのだ。神話に出てくる冥界の化け物のようだったぞ」


え?


冥界の化け物?


冥界の化け物...


冥界の化け物...


冥界の人...


レッドは、現在一台の携帯電話を持っていた。


通常衛星などを使わないと普通は通話などの機能が使えないのが携帯だったが、そこはアイテールをこき使ってなんとかなったらしい。通話機能しか使えないという脆弱なものではあったが、この異世界にはありえないほど画期的な機能だった。



この電話帳に入っているのは

グリーン

イエロー

ウルフィアス

フレイヤ

アヌビス

レッド

ゲンム

シバ


この面々である、ウォルテシア国王とはまだそこまで仲良くないので繋いでいない。この世界に8台しかまだない代物である。


レッドはその電話で迷いなく電話をかけた。


相手は...


「すまん、それは間違いなく手前のペットだ。殺さず捕らえる事は可能か?神器に選ばれし者よ」


アヌビスぅぅぅぅぅぅぅ!!!!





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読んでくれてありがとうございます! これから全10章、毎日投稿させていただきますので、是非よろしくお願いします @kurokonngame くろこんでツイッターもやってますので、繋がりに来てください。
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