よっしゃあ!お風呂会だ!
レッド回です
Z会じゃないぞ
青い、どこまでも青く広がる青空の下。
『創世の四聖』と同等の実力を持つとされる化け物を退治するために出発した僕たちは...
「ォォォォォォォォォォ」
「あべべべべべべべれべべべ!」
「キャぁぁぁぁぁぁぁぁ」
暴走していた。
きっかけは一言の不用意な発言、久しぶりに再開した、イヴァンとの他愛のない会話。
グリーンはどんなことをしたのかや、イヴァン本人はどうしていたのかなど、様々である。
イヴァンは、魔王との戦いの時、戦いに最後まで参加できなかったことを悔いていた。
アイテールの戦いでも、最後まで共ができず、王国の戦いが終わった後、ベリアスの次にレッドを発見したのは上空を飛び回っていたイヴァンであった。
彼は自らの実力不足を思っていたよりも悔しく思っていたのだ。そこから彼の怠け者としての生は終わったのかもしれない。
パンドラの箱で過ごした無為な数百年間よりも、この3年間はイヴァンを成長させた。より高い意識を持って取り組むことが彼を大きく成長させたのだ。
彼は竜種、それも世界で最高クラスの竜の息子なのだ。元々持っていた素質も彼の成長を助けた。
「イヴァンは3年でどのくらい強くなったの?」
レッドが言った言葉はその一言だけだった。
それが、それがレッドに対して地獄を呼んだ。
「おお!それならば主人よ、1つ私と競争でもするか?」
そう言うとイヴァンは体全体を力み始め、鍛え上げられた筋肉を更に膨張させていく。
赤黒く肌を変色させ、体も、全体の3倍程度で膨れ上がったイヴァンは、父親と同じく4つになった翼を大きく広げて飛び始める
飛び始める時の衝撃波は大地を割り、轟音を辺りに撒き散らすほどであった。
すごいな、イヴァン。よし僕も...
そう、思わず対抗心を燃やしたのがまずかった。レッドにとって不幸なのが、背中に着いた翼が更に改良を施されていたことに気づかなかったこと。
彼の羽の速さが旧式のものよりも5倍以上加速することが出来るようになっていたことに気づかなかったことであろうか。
ともかく、レッドはスーツの空を飛ぶ項目のボタンを押してしまう。
そのボタンは、死への片道切符だった。
〜以下、3行でわかるレッドの現状〜
・翼からロケット下部のような射出口が現れる。
・急速なるロケット噴射により空へ
・類稀なる風速にて、顔面崩壊
後、グリーンの功績を称えた書物の中に、彼の移動方法について言及されている。
『 彼は、科学技術がまるで未発達な中、恐らく初の魔法無しで空を舞う人間として人々から賞賛されたが、その表情は常に忿怒の表情を浮かべていたと言う。その顔は後に起こる更なるアヴァロムの動乱を憂いていたのか、それとも・・・・』
いいえ、風速によって顔が歪んでいるだけです。
◇◇◇◇
ドォン!凄まじい音を立ててレッドは地面に着地もとい、魔族領に墜落した。
「いや〜流石だな我が主人よ、ラストスパートまで速度を緩めない覚悟とは恐れ入った!負けたな。」
イヴァン、見ろ、そして察せ
「それにしても、魔族領も大分変わったね」
「当たり前じゃない、魔族領はグリーンとの対外交関係が最も盛んな場所なんだからね。ディナスって覚えてる?」
いやいやエルザ、覚えてるに決まってるだろ、槍で竜巻を生み出せるリザードマンとか、忘れようとしても忘れられないよ。
「ディナスが現在魔王軍幹部になってうちと物の流通を一手に引き受けているの。お陰で、貴族連中の抵抗が多い王国よりも、魔族領の方が発展のスピードが速いのよ。元から労働力は圧倒的に魔族の方が上だしね。」
へぇ、そうなんだ、魔族領に高層ビルが立ち並ぶ日も近いかな?
「いや、魔王城の隣にもう建ってるぞ」
「へぇ!?嘘でしょ」
いや、なんか確かに、ものものしい雰囲気で個人的に妄想していた通りの、クッパ城みたいな魔王城の隣に、あまりに場違いな高層ビルが建っていた。
あれ何階あるの?
「詳しい階数は私も知らないが、グリーンが試作のために作ったもので、あそこに私たちは滞在するぞ。怪物を倒すまではな」
ラトランダ領も中々の発展ぶりだったが、それはあくまで田舎のヨーロッパレベル、中世のヨーロッパから50年程度早めたところで、衛生環境はそこまで改善されないし、建物もそこまで代わり映えはしない、多分見た目だけで耐震などの構造は段違いなのだろうけど。
これが、グリーンの本気なのだ。ラトランダ領の民を混乱させないようにと、3年は我慢していたのだ。
魔王軍の無限の労働力も勿論大きいけど、これがグリーンの本気なんだ
「ちなみに、あそこに泊まるぞ、私たち」
え!?マジで!!
次回お風呂回かーーー!!!




