外伝6ガウェイン王の譲位
ガウェイン王の外伝
終わりがあればそれを糧に始まりの芽は大きく開花する!
「王国も、帝国も首がすげかわりこれから新しい時代が始まる。老兵は去るのみだな、ヘリン」
「私はまだ騎士団所属ですが、歳ですのでライト様の護衛として働くことになりました。ウルフィアスもいるので警護はお任せください」
「あぁ、頼む」
ヘリンと2人切りの自室のベットの上で、先代ケイアポリス王国・ガウェインは、ため息をついていた。
やれやれ、宝具使用の体への負担がここまで大きいとは・・・
ガウェインの持つ魔力は少ない、元々魔法使いでもない彼の体は、アイテールの襲来時に宝具を使ったことによりボロボロになってしまっていた。
今ではただの寝たきり老人である。
「王位継承などでゴタゴタさせて、ライト王には迷惑をかけてしまいましたな。」
「何、これも全てベリアスのせいだ、ライトは研究者としての道を諦めてもらうしかなかったが・・仕方ないこともあるだろう」
基本的に、ガウェインは次代の国王はベリアスの予定だった、しかしベリアスは皇帝として婿に行ってしまった。仕方がないこととは言え、ライトには苦労をかけてしまっている。
王族の運命と言ってしまえば、それまでなのだが。
「しかしまぁ、考えても見ろヘリン、王位継承権のゴタゴタで起こり得たトラブルなども起きておらん。帝国を傘下に加えたということで、ベリアスが皇帝となったことでデメリットばかりだったとは言えん。仕方ないこともあるだろう。」
「はぁ...まぁ戦後のゴタゴタで、騎士団も貴族も反乱とかそれどころではありませんしね...政治的メリットはあります。ベリアス様とライト様が逆であれば」
「ははっそうだな、ライトとベリアスが逆だったら、この国にとって最善手だっただろうな。そもそも戦争で皇帝の親族家がほぼ全滅するなんて展開、ほとんどないだろうしな」
流石に親族が全滅はないだろうだって?そういうのは天使に殺されたり、事故死したりしているだろう。
え?裏で手を回したのかって?
どちらにしても皇帝になったからと言って、そんなことができる能力のない者達ばかりだった。心は痛まないよ
「ガウェイン様はこれからどうなさりますか?私も引退が近そうですし、孫とゆったり余生を送りたいですね」
「私はベリアスの方の孫をまだ見てないから死ねんな、ライトの方は可愛いかったな、あれは勇ましい戦士に育つだろう。」
「見事に親バカになってしまったようですな、ガウェイン様も。いや爺バカ?」
「全くだな、そしてそれはただの悪口だそ。ヘリン」
ヘリンがゆったりと笑う、こいつももう56歳か。私も42、この世界の平均寿命が65程度であることを考えると、この体では私は、あと10年も生きられないだろう。
今、この世界は急速に発展しつつある。1人の男の手によって、その発展の日々を、私は見ることができるのだろうか。
隣に立つ老人と呼んで差し支えない男と共に、ガウェインは笑った。
ライト王子の世になり、協力者のかいもありケイアポリス王国、否この世界の技術は千年の時を超えて加速し始める。
そんなこの世の奇跡を、人魔対戦を乗り越え、人の世を守ったこの王は見守り続けるだろう。
そして、人の世に危機が迫るとき、この王は再度立ち上がるだろう。
その後、王都内で1人で買い食いをするガウェイン王を見かけるという噂が王都内で立つのは、もう少し先の話。
外伝のネタ尽きてきたんですが、新章全く進んでないんですよねぇ!?




