神1柱との対話
現状がすげぇわかりづらいので解説〜
俺たち側
魔王
創世の四聖(全員ボコボコ)
幹部天使×3
レッド(神器フル)
アイテール(激おこミミズ、子機)
アイテール(親機、白髪の理系教師)
「さっそくなんだが、魔王とグリーン君を借りたい。いいかな、私?」
こともなにげに、この戦場に降り立った男はそう言った。アイテール、そう呼ばれたもう1人の男は、四聖達を足蹴にしながらそこに立っている。
その身につけた白衣はこの大地に吹く風によりたなびいており、その服からシャツが溢れ出ている。
こいつが本当にアイテールかまうかはともかく、戦闘力において、確実にアイテールの上に立っているのは確かだな、と魔王は個人的に分析する。四聖をあそこまで上手く捌けるか?結果はNOであるだろう。自信はない。
そして、それは今まで戦ってきた方のアイテールでさえも同じだったようだ。
今までの怒りの矛先を失い、それでも冷静であろうと勤めようとするアイテールの姿は、一見すると滑稽なように移るものの、それでいて威厳と保とうとする姿は、敵としてはそれだけで高い壁であることを実感させられていた。
「......断る、そして私は私1人しかあり得ない...否。」
アイテールはそこまで言うと首を力なく左右に振った。白髪のアイテールが拒否の言葉を口にした瞬間殺気を出したからではないだろう、ただ単純に自分の敵を取られたくない、そういう感情を持って断ろうとしたその意見を、アイテールはアイテール自身で打ち消した。
「恐らくお前が本物のアイテールなのだろう...私の記憶とも合致する。」
「ほう、ヒントを出したとは言え、すぐにその答えまで辿り着いたのはまぁ、褒めよう。心の中で確信はあっただろうが、察するに私をアイテールだと断定する証拠まで全て揃ったのだろう?流石は私だ」
先ほどとはうって変わり、自分の飼っているペットが芸をしたのを褒めるかのように褒めるアイテール。
「では、2人は連れていっても構わないか?残りは任せよう。君は残りを蹂躙し、私からの指示を果たすといい」
「わかった、我が使命を果たそう。研究材料として申し分ない素体だ、謝ってもバラバラにしてくれるなよ。「私」
「努力しよう」
穏やかにそう話す2人に、笑顔はない。まるで一言で100通り以上の剣戟が行われているかのようなそんな肌がピリつくような会話を終えて、2人のアイテールは面々と対峙した。アイテールの触手がレッドと魔王に延びる。
「来るぞ!」
魔王の一言で我に返ったレッドは神器を持つも、その触手が攻撃ではなく、転移のための魔法陣だと気づくには、もう少しの時間を要したーーーー
気づけばそこは、神殿のような場所だった。レッドと隣にいる魔王は武器を構えるも、そこに敵意は介在しない。殺気すらこの場を支配し得ない。
「さて、まずは...話をしよう。」
後ろを振り向けば、そこに卓があった。その中央には水晶。その水晶は人の頭ほどの大きさでその場に存在しており、全てを見通すかのように透明だった。
目の前にあるのは2つの椅子
座れ、ということなのか?
俺は隣にいる魔王の顔を確認する
「座っても良さそうだな」
いや、よっこらせって座ってるけど、警戒とかしないんだね?いやいっそふてぶてしいですね!
「いや話したいって言ったからこんなところまで来たんだろ。ーーーー」
まぁそれならそうだと、レッドも同じく椅子にかける。あ、「どうぞ」とか言われてから座るのがマナーなんじゃないかな?まぁいいか。
「さてーーでは話をしようか、この会話が双方にとって有意義なものになることを願っているよ。」
アイテールは紅茶を魔王とレッドの前に置き、淡々と話し始めた。
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「さて、まずは初めましてと名乗っておこう、カワサキシンヤ、マツオカキセキ。私はアイテール、この世界の神11柱の1人だ。」
「.........随分と調べられてるんだな」
「素性の分からぬものをお茶に誘うほど酔狂でもないつもりだ」
そう言うとアイテールは優雅に一口、紅茶を飲む。
魔王が「ブフォス」という音を出して紅茶を吐き出したのは、絶対自分にその記憶があるからだ。
「まずは魔王、君から話そう。...あぁ、これからは魔王と呼ばせてもらうよ、こちらでの通り名の方が気にならないだろう。君もグリーンと呼ばせてもらうぞ」
構わない、そう返すと、満足げに笑みを見せながら、アイテールは話を続けた
「魔王...58年前にここから北にある魔族領に転生、ゴブリンとして生きるも、進化を繰り返し鬼神へ...まさに異色の経歴だな。鬼人として生まれた者が鬼神へなることはそう珍しい話ではないが、一介のゴブリンがこの領域に到達するとは...。おまけに君はただの鬼神ではない、復讐を誓った鬼神が気の遠くなるような研鑽を積みようやくなれる存在...いやはや、神々はよほど君に嫌われてしまっているらしい。」
残念そうにアイテールは肩を落とす。
「そうだ、お前も含め、我が大地を狙う奴らはことごとく敵だ。第1フレイヤとてまだ許した訳ではない。」
魔王は屈託なくそう返すと、アイテールも困り顔を見せた。僕と同じ姿になって、この世界に戻ってきてもなお、彼の憎悪は無くなっていないのだ。そうレッドは実感した。
「何か私に質問したいことはあるかい?」
「無い、我は自らの叡智で、全ての疑問を自分自身の力で解決してきた。今までも、これからもだ。」
「......そうか、じゃあグリーン。君の話に移ろう、要件は後で一遍に聞けばいいしね」
そう言うとアイテールはこちらの方に向き直ってくる。その瞳は興味深く、爛々とした目でこちらを見つめてくる。まるでカブトムシを虫かごごしから眺める少年のように。
「...この世界の私とフレイヤの関係性について、彼女はどこまで教えてくれた?」
「へ?」
「......教えてなさそうだな」
「......逆にあの寡黙女神が何故教えてると思ったんだ、長い付き合いだろ?」
「そうだな、私が教えよう」
魔王は呆れながらも、次の瞬間その話に聞き入ることになる。その話しは、曰く
生命を滅ぼすギリギリまで追い込み、進化を促すこと
それに反対したのがフレイヤであること
それが本当に正しいのか、フレイヤは人の可能性を証明するために戦っていること
今人類を滅ぼしているアイテールは、創り物であるということーーーーーー
「なるほど」
全て話を聞いた、恐らく...彼は嘘をついていない。そのメリットがない。勿論嘘をつくのが上手いという可能性もあるが、それならもっとフレイヤの悪口を言ってもいいはずだ。
彼は恐らくーー単純にフレイヤを尊敬しているのだ、意見が異なるだけで。
「それで...そこまで言って、貴方は私に何をさせたいんですか?」
そう、ここまで親切にする必要はないのだ。
話し合いながらも、アイテール本人から出る威圧感も、わずな揺らぎもない。
余計な手間を使ってまで、僕と魔王に交渉するーそのメリットは一体なんなのだろうか?
「うん、そうだな、早く言うべきだった。魔王くんにも言おうと思っていたが...私につく気はないか?」
行間の会話は、アスカモーとアイテール(親機)がした話とほぼ同じです




