四聖との共闘
戦闘シーンが苦手ではありますが、描いていくごとに少しずつ上手くなれれば幸いだと思っております、よろしくお願いします
イヴァンにまたがり、再度アイテールに向かい突撃していく先程は、あまりの手数の差に触手を捌くことしか頭になかったが、今は違う。守ってくれる面々がいた。
「おおぉぉぉ!息子にいいところ見せさせろぉ!」
...1人だけあまりにも本音剥き出しなバハムートは、両手と、口から、炎が吹き出す。
それは、赤い炎を超越し、青く輝くバハムートの炎
両手と、口。3つの砲門から放たれた青い炎が1つに合わさり、それが襲いかかる触手に向けて放たれ、触手を溶かしにかかる。
その獄炎は、何物も瞬時に溶かす者。人に炎を与えたとされるバハムートが持つ地獄の炎である。
「相変わらず面倒な!」
「 ...あの男は相変わらずだな、まぁ仕方あるまい。いい的がいるのだ。少し張り切らせてもらおう。」
忌々しく言うアイテールに対して、呆れたように話しをするのは、アルフィィオスだ
「前回は軍の兵士達を無事に帰さないといけなかったもんでな、ここからはただ1人...アルフィィオスとして相手をしよう、ガンダルヴァ!」
あいよ!という軽快な声に合わせてアルフィィオスの翼から冷気が放出される。
レッドに向けて放たれていた触手が瞬時に凍りついた。
ーー冬の神、アルフィィオスは、感情の激昂により、体から放たれる冷気が変化する。今の身に起きる温度は、全てを氷河に変える。
「アルフィィオスのオッサンが冷やしたのを...音で砕く!」
ガンダルヴァが、持っていた巨大な楽器をかき鳴らしてアルフィィオスが凍らせた触手を破壊する。
音楽好きなガンダルヴァの音は、振動で全てを内部から破壊すると言われている。その効果は調節可能で、場所を厭わない。
イロハがやったことはもっと単純だった、ただ真っ直ぐにアイテールに対して突撃する。アイテールもまた触手を多く束ね、2本の腕でイロハの双牙を塞ぐ。
雷豪の如き音が王都門で響き渡る。
凄まじい威力、性能、そして巨躯、1つ1つの才がアイテールと互角の勝負を繰り広げており、先程のガンダルヴァとアルフィィオスの共闘など、お互いの良さを活かし合えば最高クラスの強さを発揮する。
これが創世の四聖、この世界が生まれた時に生まれた4体の生物達であった。
だからこそ、それだからこそ、アイテールが対策していない筈はないのだ。
ずっと昔から人間に手を貸してきた者達だ、警戒を怠る筈はないのだ。
途端、アイテールの体から3番目の巨大な触手が伸びてきて、アイテールと押し合いを繰り広げていたイロハを殴りつける。
イロハのような四足動物は、総じて横からの衝撃に弱い。
バランスの保てなくなった体はあっさりとアイテールに押し負け、横倒しに倒れる。
「氷結、超加熱、下らない!自前で体温調節など可能だ!」
アイテールはそう言い放つと、凍っていた触手を熱く、炎を食らっている触手の温度を冷やす。
自分の体の体温を調節することによって、四聖の攻撃から身を守ろうとしていた。
おまけに痛覚を遮断、どんな痛みでも アイテールに伝わることはない。
反撃とばかりに、触手の一撃がイロハを、バハムートを、ガンダルヴァを、アルフィィオスを捉える。
勝利を確信したアイテールの瞳に、1人だけ写ってないものがいた。
アイテールの目から、それは外れていた。
目の前で自分とぶつかり合っている巨象に目がいっていた。
炎に身を焦がす炎龍に目がいっていた
触手を凍らせ?音で破壊する氷龍と悪魔に目がいっていた。
その100の眼に
紅い閃光は見えていない。
「大きく振り切れ!」
「あぁ!イヴァン頼むよ!」
輝赤、レッドの大剣が、アイテールの肌奥深くまで刺さる。
「そのまま駆けろ!」
レッドの声に反応して、イヴァンが縦横無尽にアイテールの周りを飛び回る。深々と刺さった大剣が、アイテールの鋼鉄の皮膚をまるで紙のように切っていく。
切った傷口から、血が泉のように吹き出した。
「?!?!!!!!?!!!!!」
それは、数千年ぶりにアイテールが流した出血だったのかもしれない。ムサシの斬撃は、アイテールの体を小さくすることには成功したが、出血には至っていない。この切れ味、この斬撃こそが、神器が神器である所以である。そしてその威力を改て見に受けることになったのは、アイテール本人だろう。
「まずは一撃!どんどんいかせてもらおう!」
アイテールからの反撃の触手を飛んでかわし、レッドは一言そう呟いた。
創世の四聖と輝赤が面識がありすぎて、なんなら世界が滅びそう(小並感)




