魔導学師と多重人格者
多重人格者の異世界転移
コラボ企画最終章!
え?神殿きちゃうの?!
『ついた!ここが私が泊めてもらっている神殿よ!』
わぁ、すごい!とても綺麗なところですね!
『そうね!ここはウォルテシアの中でも有数の観光地なの!色んな国からお客様が来るらしいわよ!私もここに来てまだ日は浅いけど...とってもいいところよ。』
『わぁ、ねぇ見て、エリ〜キラキラしたものがいっぱい売ってるよ!』
『お前...あれは武器だぞ...』
植物のユグドラシルとティンカーリュの2体の精霊が珍しいのか、街の人々の奇異の目が少し厳しい。
まぁ、それならエルザさんの方が目立つような気もしなくもないけど...主に顔的な面で
それの証拠に、ここを通り過ぎる男、なんなら女性ですら、精霊そっちのけでエルザさんの方を振り向く。
上手いカモフラージュとなっていた。
神殿に来ても、それは変わらない。身分証明となるものは何一つ持っていないのに、エルザさんがこの神殿の偉い人に話を通してくれたみたいで、至極あっさりと私はこの神殿に泊まれることが決定した。
エルザさんに夕食に招待され、私は神殿の食堂のようなところに2人でいた。
エルザさんとの話は楽しい。エルザさんは、自身は精霊の使役などはしたことがないらしいのだが、精霊に関する知識を潤沢に備えており、話が弾んだ。
『そう言えば、エルザさんは本当に天使様なんですか?』
『まさか!私は似せて作られただけの偽物なの。この羽も武器として作られたものだしね。』
『武器なんですか...そんなに綺麗なのに』
『いやぁ?そんなこともないのよね』
そう言うと、エルザさんは大きな翼を広げ、銃口を出した。翼から出る筒が伸びたり縮んだりしている。
『それで狼の化け物を倒していたんですね...』
『そう、美しい羽なのに、こんな無骨な銃口を出させるだなんて、本当にセンスがないと思わない?』
『いえ!エルザさんの戦い方は素敵でした!一瞬しか見れませんでしたが...』
『ありがとう、お世辞でも嬉しいわ』
『そんな、お世辞だなんて...』
夕食前、会話の弾む2人の女性と、その周りで遊ぶ精霊。そんな時、ふとエルザさんと旅の同行者の話が出た。
私の旅の同行者はもちろん、ユグとティンだ。
『う〜ん、私の同行者はね...変なドラゴンと...変なヤツ。ドラゴンなんか、元々そんなに会ったことがないからよくわからないけど、人間の方は規格外ね。とにかく変な奴なの!よく理解できないことばかり言って、たまに緻密な作戦とかたてるくせに、戦争になったら誰よりも先に突撃していって...はぁ、正直よく分からないの、付き合いも長いわけじゃないの。でも...いい奴よ、間違いなくね』
そう言うと、エルザさんはニコっと笑った
『なんか会う前から偏見を持たせちゃダメね、実際に会わせないと...あっ来た、ちょっとグリーン!こっちに来てちょうだい』
そうエルザさんに呼ばれて来たのは...
真っ黒こげの男と、同じく黒焦げのドラゴンだ。てかなんなら服がところどころほつれまくって肌が見えている。
......え?この人が同行者?
『エルザ、今からイヴァンと作戦会議中だ!行くぞイヴァン!あいつ絶対に許さぁん!』
『そうだ我が主人よ、あのクソ親父め!私を丸焦げのステーキにする気か!明日こそはクソ親父の間抜け顔を拝んでやるからな!』
『...もう、この子はエリミアナ、行くあてがないらしいから私が保護したわ...と思ったけど紹介は後でいいわ。2人ともまずは風呂に入ってきて頂戴、丸焦げでボロボロな人たちと夕食を共にするのはごめんよ。』
えーというグリーン達に、エルザは大きな翼を広げて銃弾をあびせかける。
『拒否権はないわ!コゲ臭いのよ!』
『いや待って、死んじゃうってそれ!』
1人と1匹は、エルザさんの銃弾に晒されて逃げ去って行く
...逃げ去った向こう側で、『ふははまだ元気ではないか、まだやるか?』
「「いやだぁぁぁぁぁぁ」」
......という声を響かせながら
『あれはヤバイ奴だ、マスター。』
『変なドラゴンー!』
精霊達もエルザさんに頭をわちゃわちゃさせながら、彼らの印象について話してくれた
ヤバイ人なんて、そんな風に言っちゃダメよ
でも...エルザさんが言っていた通り面白い人
元の世界に帰る方法も勿論探さなきゃいけないけど...
もう少し、ここで話を聞いてみたい。
エリミアナはそう思うのだった。
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『面白い人でしたね、グリーンさん達』
『ええ...そうね』
『この港もすごいですね!神殿から少し離れたところに、こんなに大きな港があるだなんて』
『ええ...今グリーン達はね、「試練」がなんだかなんて言って、神殿にこもりきりだから。私はこうして街をぶらぶらしているの。...私は少し遠くの方場所にいたから。こうした大きな街に来るのは、本当に久しぶりなのよ。』
『へ〜そうなんですか』
『エリ〜これおいしいね!』
『あら、ユグちゃん、それはこの街の特産よ。沢山食べてね』
『やったぁ!』
『あ、エルザさん!ジャンプさん達が来ましたよ!』
そう、エルザとエリミアナ達は、化け物達に追われていたジャンプ達と再会するために神殿から少し離れた港に来ていた。海洋国家ウォルテシアは海に面している国なのが特徴だ。それは神殿でも例外ではない。貿易のため、ここウォルテシア第2の都も、いつでも船が行き交っていた。
『あっどーも!ジャンプです!先日はどうも!』
そう言うと商人3人組は頭を下げて来た
『おかげさまで始めての商談もなんとかなりました、お陰で村に帰ることができます!!』
『待ちなさい、村に帰るときは?』
『わかってますって、ちゃんと冒険者ギルドに依頼します。』
そう言って、ジャンプは少し笑った。
『自分たち、せっかくだから船に乗らせてもらってから帰るつもりです。故郷の仲間たちにもう少し土産話が欲しいですしね、なんでも、近くに往復6時間ぐらいで帰ってこれる船があるらしくて。良ければお2人もどうですか?』
「「乗りたい!」
今日はちょっとだけ多重人格者が出てきますが、物語に全く絡んできません!!
明日から...
物語は急展開?




