こちらダンジョン課 帰ります!!
おまけ編最終章!
この物語は「多重人格者が異世界転生したら1人増えました〜」の4章に則ってやります!
この物語は完全IFストーリー!
楽しんで見てくださると嬉しいです
ついにこの世界に来ての、戦争2日目が始まりました。
戦果はいよいよ拡大し、魔族と人間との戦いが繰り広げられています。私は...とにかく平常心
本物のギルド員らしいカナエさん、というおばちゃんと一緒に、ギルド員の治療のお手伝いさんをさせてもらっています。
ふくよかで、少しぽちゃっとした雰囲気のあるカナエさん、治療時も、苦しい時も、いつも明るく、元気に怪我をした方への心の支えになってくれています。
『す、すまねぇ!うちの隊のトーラムが足を怪我して動けなくなっちまってるんだ!』
『あいよ!マデラちゃん、助けに行くよ〜〜』
そう言うと、カナエさんは、大きな盾を持って戦線へと走る。仕事は医療兵と変わらない、テントの中に運ばれてきた患者を救う。しかしそれだけでは終わらない。
様々な状況下で患者が動けない場所にいた時に、医療兵その人が行かなくてはならない。
動かすと危険な患者を助けるために。
トーラムさんという斧使いもその1人だった。
最前線から目と鼻の先の場所で、大柄で髭面のおっさんが1人、槍に腹を貫通されたまま、ぐったりと座り込んできた。
『魔王軍の投げ槍をまともにくらっちまったんだ。この場所は俺たちが死んでも守る、頼むトーラムさんを救ってやってくれ!』
そう言う仲間をよそに、カナエさんは治療を始めていく。自分を盾で守りながら。
私がその盾持ちましょうか、そう言う質問をしてみたものの
『フフっありがとう。でもこの盾、普通の人にはとてもじゃないけど持てないから。悪いけど治療のお手伝いをしてもらえるかしら。』
頼もしいですねカナエさん、私その盾指一本で持てるんですけど、多分。
遠目で左陣を見直してますが、化け物の軍勢と、黒い鎧をを装備した異形のもの同士が、ぶつかり合っていた。
え...これって人間と魔族の戦争なんですよね?あそこだけ化け物大決戦みたいになってるんですけど...
『あぁ、あれはねぇ、王国に最近きた変わり者の神器使いさんの軍らしいよ。名前はグリーン、化け物がいるのは神器の能力だとか、魔物と友になれる能力だとか色々言われてて良くわからないけどねぇ。』
へー、神器ってなんですかね、カナエさん
『おとぎ話に出てくる人が神と戦うために作った武器さ、全部で5つあるっていうけど、最近までは王国のアロン様が持っているトリスタンしか確認されてなかったんだけどねぇ。あ、そこの包帯をとってね』
わかりました。
そう言って包帯を渡す。味方が敵兵に苦戦していたようなので、ちょっとだけ手伝ってあげた。
『あ、あれ?敵兵が1人でに倒れていく...?』
疲れた〜冒険者の皆さん、私とカナエさんの護衛引き続きよろしくお願いしますね
遠目で吸血鬼を探しながら、戦局を見守り続ける
その中に、1体1、誰にも邪魔されることがなく、剣を打ち合っている人間と魔族がいた。
人間の方は赤い服、鋭い視線に闘志を秘め、相対する明らかに自分より上背の魔族と互角に打ち合っている。
対するは2本角の鬼、黒い肌にシルバーの髪が映える
魔王...魔王様が...
そんな声が、黒い異形の集団より出始める
あれが...この世界の魔王...??
そして、あれがグリーン?夜に光の粒を巻いていた人物と同一人物だとはとても思えない...
撃ち合いの果ての刹那に、グリーンと名乗る男の一撃が魔王を凌駕する。
戦場にどよめきと、慟哭と、勝どきが上がり始める。
刹那、戦場の中央より、光が差し込み始めた。
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突如出現したのは...「アイテール」だった。
異形の化け物が現れ、逃げ惑う人々。そんな人々の中に、マデラは1人取り残されていた。
既にカナエさん達はもういない。無事避難を終えてしまっているようだ。
『あ〜あ〜ペリモーンズも討ち取られちゃったし、中央軍にいた僕の部下候補達は全滅。魔族を味方にする計画があのデカイののせいでパァですぅ〜』
フッと、なんの前触れもなく出現したのは吸血鬼だ。
なるほど、だから貴方は世界を旅しようとした、と
『あっ全部間違えて喋っちゃいましたぁ〜怒ってますかぁ〜?』
はい、あとで平和的話し合いが待っていますので楽しみにしていて下さいね。
そんな折、1人の女性が襲われているのを発見した。
ただの女性ではない、羽が生えた天使のような...というか、まんま天使な女性である。
助けたいですがねぇ...チラッ
『え、僕が助けるんですかぁ〜確かに貴方がドラゴンになったらこの場で大怪獣戦争よろしく世界が崩壊しそうですが、自分で助けてくださいよぉ〜......あっはいわかりましたぁ〜助けます助けますぅ〜』
ギラリと、少し平和的話し合いを早めに開始しようかなと思ったのを察したのか。嘘を発動しようとする吸血鬼。
しかしその前に1人...天使を救った英雄がいた。
天使を抱え、軽快にその英雄は、1人の天使と、女神を助けるために逃走を始めた。
しかしアイテールも流すつもりはないようだ。英雄に迫ったその触手の束を...灼熱の炎が焼き払った。
そこにいたのは1匹のドラゴン、かつて紅宝龍として、勇者と共に戦った伝説の存在がいよいよ動き始めた。
......足止めぐらいならしてもいいでしょう。
傍に立つのは1匹の吸血鬼、かつての元魔王...その悪意は計り知れない。
『いや〜これと戦うのも遠慮したい状況なのですがねぇ〜まぁ、個人的に部下予定の子達を殺されて腹が立っているのもありますので、協力させて頂きますね、マデラさん〜』
そう言うと、ナハトは手を大きく掲げ、この場の全てを嘘で満たし始める。
『この場を嘘で全て見えなくしました〜あの化け物が勝手に暴れてるようにしか周囲には見えません〜。あまり目立っても困りますしね〜』
それに、そんなに時間もありませんしね、そうナハトは、自分の消えかかった足を見ながらそう呟く。自分の使った道具の寿命が切れかかって、元の世界へと強制送還されてしまうのだ。
神話の生物と、紅宝龍。
伝説と並ぶ2体の衝突が、始まろうとしていた。
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イエローは3人、エルザと、女神を連れて走っていた。
その刹那、少しだけイエローは追撃がないか後ろを振り向く
その時に、見たのだ。ドラゴンと、アイテールが、殴り合いをしている様を、ドラゴンは次の瞬間に消えたが。イエローは確かにそれを見たのだ。
『グリーン、何してるの!早く逃げないと!』
エルザ(天使)の叫びにも似たその発言に応え、今度こそイエローは振り向かずに走り出す。
アイテールは、追ってこなかった。
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『いや〜全く』
酷い目に
「「合いましたねぇ!!」」
次の瞬間、ヘブッという謎の声を発しながらナハトが吹っ飛ぶ。
あ、手が勝手に前へ。
全く、このような悪巧みはこれっきりにして下さい。
既に伸びているナハトにそう言い放ち、マデラはドラゴンの体でそのまま飛び去っていった。
ギルドに着くと...あぁ、やっぱり仕事が溜まっています。
騒ぎでごった返す中、マデラは自分の席に着き、こう言い放つ
『こちら冒険者支援ギルド、ダンジョン課。こちらではダンジョンに関する様々な疑問を取り扱っております。本日はどのようなご用件でしょうか?』
おまけ編一部終了!次章はジン先生の「便利屋『魔喰』の怪異楽、とのコラボ予定です!




