こちらダンジョン課、出張中です!
(戦争編の裏側...あの時!!実はちょっとした乱入者がこの世界に降臨していた...?!
「こちら冒険者ギルド」とのコラボ企画!
マデラ(ダンジョン課のドラゴン)とナハト(とんでもチート能力持ちの吸血鬼')がこの世界を荒らし放題?!
コラボ感謝!一生懸命書かせて頂きます(´・ω・`)
『ナハトさん』
『はぁいなんでしょう〜』
『いつも貴方のデタラメ具合に私は巻き込まれて来ましたよね?私は』
『デタラメと貴方に言われるのは違う気がしますが、そうですね〜』
『では、それを踏まえて言いましょう、ここはどこですか?!』
そう、ほんの数刻前まで、私は魔王様の命により、吸血鬼のダンジョンへと来ていた。
ダンジョン内に入り、魔王様からの命令を吸血鬼に言いわたす。それだけの任務の筈だった。
しかし、吸血鬼の代わりとばかりに来たのは謎の光、そこから有無を言わさず、マデラはこの戦場に来ていた。
見渡すばかりの平原、の中で剣を交じえる人と魔物の軍勢。火の煙たい匂いと血の匂い、両方が混ざり合い、なんとも言えないものがこの場所を充満させていた。
そんな戦場の真っ只中に、マデラとナハトは立っている。場所も先程言った通り戦場中央
『ん〜僕にもよくわかりませ〜ん久しぶりに整理をしようとして、自分の私物を漁ってたら、こうなってましたぁ〜』
そう言いながらおどけるナハトには、少しの悪びれた感もない。
あれ、この様子、何か知ってますね。もしそうなら、ちょっと体育館裏で平和的解決(暴力的指導)を行わさせて頂いてもよろしいですかねぇ...
そう考えていると、私の真上を投石が通り過ぎた。この距離、事故でしょうか?騎士様達の方へと落ちてしまいますね。
仕方ない、助けますか。
次の瞬間、マデラの姿は人間の視界から少しばかり消える。
ーーそこにいた騎士達を、投石の落下予測地点の範囲外まで蹴飛ばし、安全な場所に動かす。元の位置へ平然と戻る
この一連の流れを一瞬のうちに行い、マデラはふぅ、と汗を拭く。投石機は、無事誰も殺すことなく、地面に落ちて砕けた。
さぁ、ナハトさん、知っていることを話してもらいましょうか、
そう言い、横を向いたマデラの言葉はそこで止まる。
ナハトがいなくなった。
あの吸血鬼め、今の一瞬で逃げましたね。
向こうを見ると、既に夕方、撤退を始める魔王軍に紛れて、1人の吸血鬼がニヤケ顔で去って行くのが見えた。
仕方ない、私も追いかけますか...
『団長!民間人1名を保護しました!』
ふぇ?
『何故こんなところに民間人が?まぁいい、保護しろ!』
了解!という歯切れの良い声に合わせて、ずるずると、私は人間側の方に連れ去られて行く
いや、私ドラゴンなんですけどぉーー!!
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ふふふふふふふ〜
上手くマデラ(うるさいの)と離れられました〜
魔王軍に紛れ、1人の吸血鬼が笑みを漏らす
上手く紛れ込めましたぁ〜
何故この世界にマデラと自分がきたのか
はっきり言ってマデラは事故だが、ここへ集めに来たのだ、仲間を。
いずれ魔王を倒すためにーーー
『おい』
そんな夢を見ていたのもつかの間、ナハトは1人の魔族に声をかけられた。
『私はペリモーンズ...知らない筈はないよな?』
ペリモーンズ...中央軍の指揮を預かるガーゴイル。だがその外殻は進化により鎧のようなもので覆い尽くされており、異常発達した羽が、ビィィィと、警戒をするように羽を鳴らしている。
『あっは〜〜知らない筈ないじゃないですか!!ペリモーンズ様ですよね〜〜』
ギィン!!
『......き...貴様何者だ?』
爪での首筋を狙った一撃。中央軍には絶対にいない筈の吸血鬼が、この場にいる。そして嘘まみれのこの言動。殺しておくべきだと確信したこの一撃を、あろうことかこの吸血鬼、止めた。
しかも、掌で。
『あちゃ〜これがわかる程度のレベルではありましたかぁ〜まぁどう考えても不自然ですからねぇ〜』
『ぬぅぅぅ、外れない、だと...』
外れない、掌にまるで吸い込まれたかのように、完璧に受け止められていた。それだけではない、外れない。攻撃した爪が掌から離れなくなっていた。
『仕方がありません、君には直接嘘をかけてあげます〜』
気づけばぬるりと、ペリモーンズの懐にナハトは入っていた。
嘘ーーーナハト固有の能力
その現象は、燃えたギルドを元に戻したことも、出現した人々を綺麗さっぱり消してしまうほどの理不尽な能力である。
今回、ナハトがペリモーンズにかけた嘘はーーー
(´・ω・`)あのー
これコラボだよね?
暴れすぎじゃないだろうか...




