表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

268/285

戦闘メイドみもざさん

 鴉野が過去に見た夢において起きた事象や登場人物に連続性があることについては以前『夢の中のあなた』にて述べたが、鴉野自らが子供の頃の記憶や現在が入り混じっていても疑問に思わないことは多々ある。


 だが最近の鴉野がみる夢の中においての基本設定は母と2人暮らしであり弟は就職して愛知県に住んでおり、姉が夫と結婚し姪と甥が産まれているのはだいたい共通しているようだ。


 たまに死んでいるはずの父がシレっと登場して指摘すると消えてしまう。


 そういったの夢ひとつの中で母曰く。


「おさけない」


 父は若い頃職場の専務に可愛がられていた。家族ぐるみで付き合いがあったので彼からブランデーの瓶を頂いたことが幾度かありそれらは四十年以上開封されずに我が家に保管されている。


「あれ、わたしが貿易会社時代にもらったもの」


 ゆっこさんに確認したら違ったらしい。

 それはさておき夢の話に戻る。今日は姉と姪甥が遊びに来ていることになっているようだ。その世話をするメイドが盗んだと母は言う。



「そーいえばアイツ、前に小物盗んでいたな」


 夢の中の鴉野家は母と鴉野の二人暮らしだが姉夫婦家にはメイドがいることになっている。

 手グセはよろしくないが姪や甥の面倒だけはきっちり見るので姉夫婦には可愛がられている。

 足首までのフリルのついた紺色のロングスカートにエプロン姿で姉に代わって家事や子供の世話も一通りこなすし子供たちも懐いているがなにぶん手癖がよろしくない。

(※これをみるに鴉野の好みはメイドもどきのセクシー衣装より正当な歴史的服装らしい。というか鴉野は衣装萌え傾向はあまりない)


「スカートの中に隠した」

「取りかえして反省させよう」


 反省させるのは無理じゃないかなと夢の中の母は言う。


「根っからのどろぼうって罪の意識とかなくて心の中に元からあったものだからわたしのものとかそういうものだから」


 母よ息子の夢の中とは言えむちゃくちゃいうな。そして鴉野は夢から目覚めた。

 目覚めてみたがはてこれがネタになるかと言えば心許ない。



 とりあえず『無笑』に晒しておくと『彼ら』には牽制やある種の行動を封じることになることは経験則で知っている。


 夢ということは鴉野の経験などから生まれているはずなので鴉野の潜在意識を『無笑』にて発表し鴉野自身が封じているトラウマなどを再構築することに意味があるようだ。


 とりあえずこの甥や姪に親切で美人ではあるが義兄と浮気騒ぎを起こさず、姉と仲はいいが盗癖がある戦闘メイドとやらへの牽制という嫌がらせにこの文章を公開しようと思う。


 とはいえ、夢の中の登場人物の態度が改まったところで現在現実の鴉野の生活には影響はないし夢の中で盗みを働いたところで実害はないので一方的に彼女だけが被害を受けるわけであるが。


 これが実在人物なら若くて可愛いメイドとのアレコレを期待する話になるが鴉野はエロゲやアダルトビデオの登場人物でなければそっち方面もノーサンキューである。メリットと言えば微妙だが夢の中で彼女に命を狙われないもしくは狙われて『無笑』のネタになってくれるくらいだろうか。


 とりあえず夢の話は複雑怪奇。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ