番外編 バカは死んだくらいで治りはしない よん? 恥ずかしながら帰ってきました 帰ってくるなそのまま死ね
このファイルがアップされる頃、鴉野は病院のベッドの上でグースカ寝ているはずである。
紹介状を持って某医大に訪れた鴉野を待っていたのは美女(医大生)を侍らせた男。教授であった。
美女たち(一部可愛い系の男もいる。アッアー!)に医学書をだし、サンプルがどうのメラノーマがどうこう言う先生。患者の前で医学書出すな。マジで。
あと小声のつもりだろうけど聞こえているからっ?!
繰り返すが聞こえているからっ??!
「切った部分はサンプルにするから、同意書を書いてね。まぁただのホクロだと思うから安心して」
安心できるか。こんなので安心できる人間はバカでもいない。
友人の『アザと~』さんと深夜にこの体験談を語っていたところ、アザさんが指摘した。
「このキャラ見たことある」
「『もげろ剣』編のセンセの同類だな」
「それだっ!」
あれも医学部卒だしなぁ。
メラノーマ(今回は『ただのホクロ』)は縦横幅5ミリ。
ガチのメラノーマの場合、大きく切り取る必要がある。鴉野は2センチ角で足の土踏まずを切除する。
職場の上司に報告するとこんな返事が返ってきた。
「次の日、普通に深夜に出勤しているが」
「ほかに誰もいないんじゃ」
「足の裏切って動けると思ってはいけません」
「さいですか」
急きょ鴉野はシフトをいじることとなった。
「この鴉野ってやつ、シフトとりすぎ、勝手にシフト変えすぎウゼェ」
「鴉野さん。あなたが鴉野です」
バイトのAさんは冷静に指摘した。




