99.狙い
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺は海の王と戦っている。
彼女の手には呪物となった神器が握られている。
神器。
この世の理からはずれた俺は、通常の攻撃では一切ダメージが入らない。
しかし勇者の使う神器は別だ。
俺の体に傷を付けることができる。
俺は、バッ……! と両手を広げる。
「なにやってるんですぅう!? 死んじゃいますよぉおおお!?」
海の王が猛烈なスピードで突進してくる。
すさまじいスピードだ。俺の目でかろうじて追えるか、追えないかってれべるだ。
「避けるですぅうううううううううううううううううううううう!」
避けない。
切っ先が俺の胸をつく。
グサッ……!
「ひゃあああああ! にんげんぅううううううううううううううう!」
「うるっせえな……」
「ほええ!? 生きてるぅう!?」
俺の胸には槍が突き刺さっている。
だがその切っ先を、俺はしっかり握っていた。
「ど、どうなってるです……? ささったはずじゃ……?」
「ああ、ささったよ。ささった瞬間、俺は刃をつかんだのさ」
そしてそのまま握りつぶす。
ばきぃいん!
呪物が破壊され、海の王は気を失った。
この槍の呪いで無理矢理動かされていたのだ。
なら、槍が壊れれば、動きが止まる。
「で、でも……どうして心臓に攻撃がくるってわかったですぅ? おまえ、動きがおえてなかったんじゃ……?」
「まあ、そう来るように誘導したからな」
両手を広げて、防御を解いた。
そしたら、急所である心臓を正確に射貫こうとしてきたのだ。
「考える力が残っていれば、これがわなだ、誘われてるってすぐに気づけただろうよ。でも、こいつは呪物によって操られていた。つまり思考をもちあわせていなかった」
結果、一番簡単に、相手の命を奪える場所を狙ってきた。
それが心臓ってわけだ。
「呪いは確かに人を強くするが、強さってのはなにも腕っ節だけじゃ無いんだよ」
「な、なるほど……す、すごいですぅ……」
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