表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/306

42.実力を隠しながら敵を倒す

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 俺とエリスは森の中で商人を助けた。

 商人はヘンリー・クゥと名乗った。近くの街で店を構え、そこで商売をしてるのだとか。


「いやしかし、大鬼をたおすなんて。さすが金獅子さまです!」


 御者台に座りながらヘンリーが言う。


「あの大群を一人で倒してしまうなんてすごいです!」

「む? いや、あれはだーりぎゃ!」


「りぎゃ?」


 俺はエリスの耳を引っ張る。

 

「妻は少し馬車に酔ってしまったようです」

「それは大変です! 横になってください。街に着いたら起こしますので」


 俺たちは御者台から離れた位置まで移動。


「うー、ダーリン……」


 耳を引っ張ったことは申し訳なかったが、しかし、余計なことをいいかけたからなこいつ。


「強く引っ叩くの、結構気持ちよかったかも……♡」

「ふぅ……」


 ど変態が。

 リナリーゼといい、こいつといい、エルフって変態しかいないのだろうか。


 まあいい。


「エリス。おまえ余計なこと言うなよ」


【無音】発動させ、御者に会話が聞こえないようにしてから、エリスと話す。


「余計なことって?」

「大鬼を倒したのが俺であることだよ」

「むぅ」

「なんだよ?」

「ダーリンの手柄なのにあれ」


 どうやらこのアホは、俺の手柄を横取りしたくない、って思ってるらしい。

 アホだがほんと悪い奴じゃないんだよな。


「いいんだよ、俺は目立ちたくないんだから」

「むぅ」


「今後も俺はなるたけ、目立たないよう振る舞う。手っ取り早いのは、手柄をお前のもんにすることなんだよ」


 エリスはこの世界でかなり知名度があるみたいだ。

 よくわからんやつがすごいことをすると怪しまれる。


 だが、すごいやつがすごいことしても、「さすが」としかならず、怪しまれない。


「むぅ」

「むぅじゃねえ。はいだろ」

「むぅ」

「頑固だなおまえ」

「だって、ダーリンがすごいのに。ダーリンがすごいって、みんなに知ってほしいのに」


 どうにもエリスは、俺のことを他の連中にもすごいって思わせたい欲求があるようだ。


「なんでだよ?」

「ダーリンが褒められると、私は嬉しいのです」

「あ、そう」


 まあ、愛してるやつが褒められたらうれしいみたいな、そういう理屈なんだろうな。

 別に俺を不利にしたいわけじゃないのは、わかってる。


「おまえが俺のこと、すごいって思ってくれてら、俺はそれでいいよ。他の連中にどう思われようとな」


 さて、どうだろうか。

 するとエリスはフニャ、と笑う。


「OKですよだーりん! ぬへへ、ダーリンの凄さを、妻たる私だけが知ってる〜♡」


 これで納得してくれたようだ。

 やれやれ、めんどくさい女だな。


『おまえ様よ、顔がニヤついてるぞ』


 うるせえ妖刀。黙ってろ。


『そうはいかんな。敵がきてるぞ』


 俺は魂感知を行う。

 確かに、森の方から魔物がこちらに向かってくるのがわかった。


「ヘンリーの旦那!」


 馬車を護衛してる冒険者が、商人ヘンリーにいう。


「魔物が1匹こっちにきます!」


 1匹?

 何を言ってるんだ。


 もっとたくさんくるだろうが。

 俺は窓の外から顔を覗かせる。


 なるほど、確かに1匹しかいないように見える。


飛竜ワイバーンです!」


 と冒険者が言う。

 Bランクの魔物だ。ただの飛竜ならな。


「先に行ってください。おれたちで迎撃を」

「いや、みなさんこそ先に行ってください。妻と俺で対処します」


 ヘンリーは馬車を止める。


「金獅子さま、もしかして倒してくださるのですか?」


 エリスがこくんとうなずく。

 ……どうでもいいが、こいつ口数少ないな。


 俺の前だとベラベラしゃべってるのに。


「わかりました。お気をつけて!」


 ヘンリーが冒険者とともに先にいってしまう。

 残されたのは俺とエリスだ。


「ぷは! きんちょーしたぁ」

「おまえ、まさか人見知りなのか」

「うん。だいぶ」


 なるほど、こいつがソロ冒険者してた理由の一端が垣間見えたな。

 どうやら人と話すのが苦手らしい。


「俺はいいのかよ」

「ダーリンは特別だもん!」


 さいですか。

 まあ、悪い気はせんがな。


「ところでだーりん、どうしてあの人たち先に行かせたの?」

「力がバレるリスクを減らすためだよ」

「飛竜1匹たおすくらいなら、私一人でも大丈夫だよ?」


 エリスもあの冒険者と同様に、あれをただの飛竜だと思っているらしい。


「ありゃ、飛行竜ステルス・ワイバーンだよ」

「飛行竜……?」

「姿を消せるんだよ。あの先頭の竜はおとりだ。1匹しかいないって油断させておいて、後ろに控えてるステルス状態のドラゴンたちが一斉に襲い掛かってくんだよ」


 大賢者の知識が俺に敵の情報を教えてくれる。


「なるほど、さすがダーリン! でも、近くにあの人たちがいてもよかったのでは?」

「あほ。俺の攻撃はどれも派手で目立っちまうだろ」


「あ、そっか。ダーリンの攻撃、どれも火力が大きいけど、めだつもんね」


 たとえばレールガン。

 たとえば左手の呪物。


 俺の攻撃は、どれももれなくド派手なのだ。

 

「目立ちたくないからな、俺は」

「むぅ。難しいね。目立たないように振る舞うのって」

「まったくだ」


 馬車が離れたところで、俺は銃を取り出す。

 ここなら、開けた場所だから、使えるな。


「【虚空弾】」


【虚無】を付与した弾丸を打ち出す。

 ゴォオオオオオオオオオオオオオオオ!


 上空にいた飛竜たちが虚空へと消し飛ばされる。


「さっすがダーリン! やっぱりダーリンが世界最強! あー! みんなに知ってもらえないのが、辛すぎる〜」


 こいつは、やっぱり何度も釘刺しておかないとな。


「いいか、俺が強いことは他の連中には秘密だからな」

「ふへ〜♡」


 エリスがまただらしない顔をする。


「二人だけの、秘密〜。うふふ〜♡」


 秘密を持つことに喜んでやがる。

 ほんと、わからんやつだな。

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編投稿しました!

タイトルは、



『おっさん剣聖、獣の国でスローライフを送る~弟子に婚約者と道場を奪われ追放された俺、獣人国王女に拾われ剣術の先生となる。実は俺が世界最強の剣士だったと判明するが、泣いて謝っても今更戻る気はない』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n1568jc/


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
「先に『言って』ください。おれたちで迎撃を」 「いや、みなさんこそ先に『言って』ください。妻と俺で対処します」 『行って』では?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ