表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/306

40.人助け



『人が魔物に襲われているぞ』


 森の外へと向かっている途中、妖刀が俺にわざわざそう教えてきた。


「…………」

「ダーリン? どうしたの?」


 エリスは気付いていない様子。

 彼女も敵の気配を感知する術を持っているが、魂感知には劣る。


 知らず立ち止まる俺の足。

 

『どうしたおまえ様よ。人が魔物に襲われていようと、おまえ様には何も関係ないよな?』


 ……そうだ。

 俺にとって重要なのは、女神を殺すこと。それだけだ。


 人が魔物に襲われてる?

 だからなんだ。


 これが物語の主人公なら、迷わず、そいつらを助けに行くだろう。

 俺の取る選択肢は一つ。


 スルーして、先に進む一択だ。


『くくく、だというのに、おまえ様よ。足が動いてないぞ?』


 俺の意思に反して……動かない足。

 俺は他人の命なんてどうでもいい。どうだっていいんだ。……けど。


「ダーリン?」


 エリスを、俺は助けた。

 彼女だって、俺の目的とは無関係な女だったじゃないか。


 なぜ助けた?

 それは……


『素直になれよ。おまえ様。おそらく襲われてるのは勇者軍じゃない。いいじゃないか、助けたって。物語の主人公のように』


 ちっ。うるせえ妖刀だ。

 

「エリス。いくぞ。ついてこい」

「? はい!」


 俺は駆けだしていた。


『人の命がどうでもいいって思ってる奴なら、走らないんだよなぁ』


 黙れ。

 森を駆け抜け、そして俺たちは少しひらけた場所へと辿りつく。


「ダーリン! 人が倒れてる!」


 目の前には血の池ができていた。

 大鬼オーガっていう魔物が、人間を襲っていた。


 馬車のそばに倒れてる人間たち。

 大鬼が人を食らっている。しらず、歯噛みしてしまう。


「わかってる!」


 わかってんだよちくしょうめが。

 だから、そんな、喜んだ目を向けてくるんじゃない。


 俺は銃を取り出す。

 こんなとこでさっきのように、毒や【無】による攻撃をしたら、そのあたりにいる連中に被害が出る。


「ぎぎゃ!」「ごぎゃぁ!」


 うるせえクソ鬼どもが!

 俺は銃を構えスキル、超磁力を発動。


 銃をレールガンに変えて、一気に鬼の頭を吹っ飛ばす。


 ズガン!

 頭が風船のように簡単に破裂した。


「エリス! 剣でやれ!」

「OKだーりん! 周りに被害を出さないようにだね!」


 ああちくしょう、そのとおりだよ!

 エリスは嬉しそうにエクスカリバーを抜いて、戦場を疾風のように駆け抜ける。


「や! はぁ!」


 エリスが正面から鬼の首を切り飛ばす。

 俺もまたレールガンで鬼どもの頭を吹っ飛ばした。


 1分もかからず、鬼の群れを討伐。ふぅ。


「ダーリン、これからどうする?」

「治療に決まってんだろ」

「だよねー!」

 

 にっこにこ笑いながら、エリスが怪我人を集めてくる。

 ああちくしょう。絶対に俺をいい人だと思ってやがる。


 ああちくしょう。


「ダーリンは優しいなぁ」

「違う。これは、俺のその、作戦だよ」


 俺は【無傷】で怪我人どもを治療しながら言う。


「ほほぅ、作戦。どのような?」


 エリスがニマニマ笑う。

 ああくそめんどくせえ。


「それ、荷馬車だ。つまりこいつらは商人か何かだろう。それにのっけてもらえば街まで楽にたどり着けるだろ。だから助けた。そんだけだ!」


 するとエリスは微笑みながら、俺の頭を撫でる。


「ダーリンは出会った時から、ずぅっと優しいね。大好きだよ♡」


 ……っち。

 たく、めんどくせえ。


『まあまあ。敵じゃない人間にまで、容赦のなさを発揮しなくていいじゃないか』


 ……うるせえよ。ったく。

【★☆大切なお願いがあります☆★】


少しでも、

「面白そう!」

「続きが気になる!」

「ツンデレ、乙!」


と思っていただけましたら、

広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】から、

ポイントを入れてくださると嬉しいです!


★の数は皆さんの判断ですが、

★5をつけてもらえるとモチベがめちゃくちゃあがって、

最高の応援になります!


なにとぞ、ご協力お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
女神や勇者軍を明確な敵として分別したうえで一般人には悪になり切れないあたり好感が持てるな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ