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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

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えぬえーしーえる

「ご主人様。白い粉の分析できました」

 ドローンの持ち帰った白い粉を分析するのに、Pちゃんは一分もかからなかった。

「それで、なんだった?」

「塩素五十パーセント、ナトリウム五十パーセントからなる化合物。化学式NaCl。モル質量五十八・四四三」

「それって、つまり……」

「はい。お塩です」


 塩なら塩と、もったいぶった言い方しないでそう言え……


 そういえば、昔読んだラノベにスライムを塩で追い払うってエピソードがあったような、なかったような……

「ミール。スライムが塩に弱いって、知ってた?」

「そういえば、どこかで、そんな事も聞いたような覚えがあります」

「今まで、忘れていたの?」

「ええ。そんな重要なことでもなかったので……」

「とにかく、それほど広くは知られていないが、知っている人は知っているというレベルの知識か。帝国軍の中にも、スライムが塩に弱い事を、知っている奴がいてもおかしくはないな」

「そうですね」

「ダモンさんとしては、この地下道には何がなんでも、帝国軍を入れたくない。だから、スライムを撒いたが、帝国軍にもスライムが塩に弱い事を知っている奴がいた。だから、帝国軍が地下へ降りようとする度に、ガスを使って妨害していたのじゃないかな?」

「でも、帝国軍は、なんで地下に入ろうとしたのてしょう? スライムとガスで危険な事は、分かっているはずなのに……」

「僕ら、思い違いをしていないだろうか?」

「と、言いますと?」

「ダモンさんが、地下に帝国軍を入れたくなかったのは、この地下に可燃性ガスを満たして爆破しようとしている事に気づかれないようにするため。でも、それだけじゃないのかもしれない。それだけだったら、帝国軍が危険を犯してまで地下に入ろうとするはずがない。もちろん、ダモンさんの計画に、まったく気が付いていないとしてだが」

「そうですね。今のところ帝国軍はダモン様の計画には気が付いていないみたいだし」

「今でも、ダモンさんが帝国軍の侵入を阻止しようとしているのは、この地下に何か大切な物が隠されているからじゃないのかな?」

「大切な物?」

「たとえば、金銀財宝」

「つまり、お宝という事ですか?」

 一瞬、ミールの目に$マークが浮かんだように見えたのは、果たして目の錯覚だろうか?

「そういう事なら早速」

 ミールは、結跏趺坐して呪文を唱え始めた。

「ちょっと待て! 何をする気だ?」

「カイトさん。分身魔法を使っている時に、迂闊に声をかけないで下さい。制御に失敗したら、分身が暴走する危険がありますので……」

「そうだったの? そういう事は早く言って……いや、その前に分身を出してどうするつもり?」

「決まっているじゃないですか。分身を総動員して、お宝を探すのですよ。分身ならスライムも平気だし……」

「いや、宝と決まったわけじゃないし……」

「宝でなければ、帝国軍は何を必死に探しているというのです? そもそも、おかしいと思っていたのですよ。帝国軍は、なぜあんな大軍を動員して攻めてきたのか? この城の地下に隠されたお宝が目当てだったのですね。ならば、帝国軍に奪われる前にあたしの物に……いやいや、あたしがお宝を保護しなければ……」


 一瞬、本音を言ったな。


「ミールさん」

 Pちゃんが割り込んできた。

「そういう事は、御存じの方に質問するのが手っ取り早いのではないかと……そもそも、地下道に入るのは、宝探しではなくダモン様に会いに行くためでは、なかったのですか?」

「ハッ! そうでした。あたしとした事が、欲望の虜になるなんて。もう少しで暗黒面に堕ちるところでしたわ」

「だから、もう堕ちていますって」

 Pちゃんがボソっと呟いた声は、ミールの猫耳には入らなかったようだ。

 あるいは聞こえないふりをしているのだろうか?

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