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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

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ガス爆発

 ミールが脱出する時に使った出入口付近へ、ドローンを送り込んでみたが、出入口の辺りは落盤ですっかり埋まっていた。やはり、ガス爆発があったようだ。

「これじゃあ、地下からの侵入は無理だな」

「いいえ、出入口は他にもたくさんあります。あたしが知っているものだけでも、後三つ」

 三十分後、その三つの出入口にドローンが行ったが、状況は同じだった。

「他に知っている出入口は?」

 ミールは首を横にふる。

「ありません」

 しかし、妙だな。

 この可燃性ガスは、あのタンクから放出されたものだと思うけど、城ごと吹き飛ばす程の大爆発を起こすには、まだガスの濃度が低い。

 それだけじゃなくガスの濃度も均一じゃない。

 いつ爆発が起きても不思議じゃないぐらい濃い場所もあれば、まったくガスが検出されない場所もある。ガスは空気より軽いから上に方に貯まる性質があるが、それを考えてもこの濃度のバラつきは不自然だ。

「ミールは、このタンクの事は知らなかったのかい?」

「地下に飛行機械の燃料を貯めているのは知っていましたが、こんな物があるなんて知りませんでした。機会があれば見に行きたいと思っていたのですが、戦争が始まってからは地下道が立ち入り禁止になってしまって」

「立ち入り禁止? なんで?」

「分かりません。ただ、日本人たちが地下を調査した後で、立ち入り禁止になってしまったのです」


 ひょっとして、地下道が脆くなっていたかな?


 タンクの映像を見ると、タンクから配管が伸びていた。

 地表のヘリポートへ供給するためだろうか?

 それにしては配管が多すぎるようだけど……

「城のヘリポートは何ヵ所あったの?」

「城の屋上と、中庭の二か所でしたけど……」

 だったら、こんなに多くの配管はいらないたろうな?  

 

 だったら、何のために?

 

 いや、考えるまでもない。

 ガスを使って城全体を爆破するためには、ガスを地下全体にまんべんなく行きわたらせる必要がある。この場所で、ただタンク内のガスを放出したのでは、地下全体に行きわたらない。

 だから、地下全体に配管を巡らせたんだ。

 日本人たちは撤退する前に、城を占領した帝国軍を丸ごと吹き飛ばすために、こんな事をしたのだろうか?

 撤退後の管理はダモンさんに任せて…… 


 しかし……


 地下をこんなスライムだらけにしてしまっては、ダモンさんもタンクに近づけない。

 どうやって、タンクのガスを使うのだ?

 城の中から、コントロールできるのだろうか?

「ご主人様。ドローンの一つが、人の姿を捉えました」

 Pちゃんが画面を指差している。

 その画像はタンク付近の物。

 配管付近に人の後ろ姿があった。

 その人物は配管のバルブを操作していた。

 その直後に、数百メートル離れたところにいるドローンが、ガス濃度が上がるのを感知した。

 どうやら、このバルブ操作でそのあたりにガスを放出したようだ。

 何のために……


 その答えはすぐに分かった。

 ガス濃度が上がった付近にいたドローンの映像を見ていると、突然壁が左右に開いたのだ。

 出入口の一つのようだ。

 出入口から、帝国軍の兵士が一人恐る恐る入ってくる。

 その後ろから、別の兵士がランタンを持って入ってきた。

 当然のことながら、直後に爆発が起きた。

 ドローンも、その爆発に巻き込まれて壊れてしまった。

「ダモン様!?」

 ミールは、タンク付近の映像を見ていた。

 バルブを操作していた人物が振り返っている。

 ダモンさんだった。

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