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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

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シェルター

 翌日、僕たちは再び地下道に挑んだ。

 今回はスライム対策に、一晩がかりで設計した火炎放射器をプリンターで作り、さらに洞窟偵察用の蛇型ドローンを用意した万全の態勢だ。

 まず、蛇型ドローン十体を先行させて、僕達は地下道の入り口で待機。

 待機している間にドローンからデータが送られてきて、次第に地下道のマップが出来上がっていく。

 てっきり、脱出のためだけに使う一直線の地下道かと思っていたら、中は迷宮のように入り組んでいた。地下道というより、まるで地下街だ。

 ドローンは時折スライムに遭遇したが、スライムがドローンに襲い掛かってくる事はなかった。

 ドローンは餌として認識されないようだ。


 それにしても……


「いくらなんでも、増えすぎじゃないかな?」

 ドローンの探査によると、地下道……地下街の中に、三百体ものスライムがいた。

「ダモン様も、なんだってこんなに……それとも、栄養がよかったのでしょうか?」

「栄養?」

「つまり、帝国軍はかなりの人員を、地下道に送り込んでしまったのではないかと……」

 帝国軍兵士を食って、こんなに増えたのか?

「でも、変ですね。帝国軍だってスライム対策は知っているはずです。こんなに大きくなる前に、火をかけて退治すればいいのに……」

「とにかく、通り道にいる奴だけでも、退治しておこう」

 僕はロボットスーツを装着して、火炎放射器を持って地下道へと踏み込んでいった。

 しばらく行って、スライムを発見。

 火炎放射器を構えたその時……

『ご主人様! 危険です。引き返してください』

 Pちゃんの声が通信機から響いた。

「どうした?」

『ドローンが、可燃性ガスを検出しました』

「なんだって? 昨日は、この中で松明を焚いたんだぞ」

『ガスは、地下道の奥の方で検出されました。入り口付近なら大丈夫ですが、奥の方で火炎放射器を使うと危険です』

「くそ」

 しかし、これで分かった。

 帝国軍がスライムに火をかけなかった理由が……

 いや、おそらく最初は火を使ったのだろう。

 その結果、ガス爆発が起きた。 

 それで、地下道に入る事は諦めたんだな。

「あたし、この地下道の事は以前から知っていましたが、ここで燃える空気が出るなんて話、聞いたこともないですよ」

 ミールが不思議そうに首をひねる。

「誰も、気が付かなかっただけじゃないかな?」

「そんなはずありません。地下道を通るには、どうしても明かりが必要です。カイトさんたちは、電気というものを使っているけど、あたし達は松明や蝋燭を使っています。地下道に燃える空気が充満していたら、たちまち爆発しますよ」

 

 それも、そうか……ん? これは……


 ドローンの映像に、妙なものが映った。

 巨大な金属の円筒。

 直径十メートル、高さ十五メートルはある。

 円筒には大きく『LNG』と書いてあった。

 液化天然ガス(LNG)のタンク!?

 こんなところにあったのか。

 しかし、これを一つ爆破したところで、城の帝国兵すべてを巻き込めるとは思えないけど……

 ダモンさんも、そこまでは分からなかったのかな?


 いや……このタンク一つで帝国軍一個師団を壊滅させる方法がある。


「ミール。この地下道って、どのぐらいの規模なの? ひょっとして城の敷地いっぱいに広がってるんじゃない?」

「それどころか、城の敷地の外まで広がっています。正確な広さは分かりませんが、一万人は収容できるとか」

「一万人!? それじゃあ地下道というより地下都市じゃないか? 何のためにそんな大規模な施設を作った?」

「三十年前、カルカ国が滅びた時に、カルカ国から逃れてきた人の忠告で、この地下道というか地下都市が作られたそうです」

 カルカが滅びた後?

 では、これは核攻撃に備えたシェルターだったのか?

 しかし、これで ダモンさんの計画が分かった。

 この地下道全体をガスで満たしてから、火をつける気だ。

 それなら、爆発のエネルギーは、かなりの広範囲に広がる。


 スライムをこんなにたくさん放ったのも、決行の日まで、このタンクに人を近づけないため。


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