表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/690

スライムは最弱だと言ったな。あれは嘘だ。

 ダンジョンRPG定番モンスターのスライムは、最弱のモンスターと言われている。


 あれは絶対嘘だ。


 こんな設定を考えた奴は、現実のスライムなど見た事が無いに違いない。

 まあ……その手のゲームが作られた昭和後期から平成時代の日本人が……いや、地球人が本物のスライムなんか見た事あるはずないけど……


 とにかく、こいつらが最弱であるはずがない!


「きゃあ! こっちからも来ました」

 ミールは指差した先で、巨大なスライムが地下道を完全に覆っていた。

「クソ!」

 無駄だと分かっていたが、ショットガンを撃つ。

 まったく、効果がなかった。

 スライムの巨体に、小さな穴がいくつか空いただけ。

 それも、あっという間に塞がってしまった。

 豆腐にカスガイ、ヌカに釘とは正にこのこと。

「ミール。松明は?」

「もうありません」

「じゃあ、他に燃えるものは?」

「もう、全部燃やしてしまいました」

 スライムの弱点は火。

 その設定はあっていた。

 しかし、巨大化したスライムは、松明で何とかできるレベルじゃない。

 火のついた松明を突き付けたら、多少は怯んだが、すぐに粘液で火が消されてしまった。

 チャッカマンで火を点けなおしても、すぐに消されてしまう。

 さすがにヤバイと思って出口へ引き返したが、その行く手がスライムの壁に、すっかり塞がれていた。

『ご主人様。大丈夫ですか?』

 通信機から、外で待っているPちゃんの声。

 どうやら、電波の届くところまで、来られたようだ。

「Pちゃん! スライムに行く手を阻まれている。出口も塞がれた」

『ちょっと待って下さい。今、突破口を開きます』

 突破口? どうやって?

『目からビーム!』


 なに!? 


 スライムの壁に、突然丸い穴が開いた。

 その向こうから、眩しい光。

 ただ、その光を浴びても眩しいだけで熱くはないが……とにかく、今は……

「逃げろお!」

 僕はミールの手を引いて、スライムの壁に開いた穴に駆け込んだ。


「データによれば、この惑星に住むスライム状生物、正式名称、洞窟クラゲは光を嫌がるのです。だから、私のサーチライトを、最大出力で照らしてやれば逃げると予想できました」

 洞窟の出口前で、ぜいぜいと荒い息をしている僕とミールに、Pちゃんは解説してくれた。

 

 なんで、こんな事になったのか。

 ミールがダモンさんに会いに行くために、城から脱出する時に使った地下道を使うと言いだしたからだ。

 ただ、今も安全に通れるか分からない。

 とりあえず、偵察して安全だったら使うという事になって、僕とミールは偵察に入って行った。

 安全が確認できたら、僕だけ途中で引き返すことになっていた。

 入る前、地下道内にスライムがいるかもしれないとミールが言っていたが、僕はスライムと聞いて甘く見ていた。

 スライム=雑魚(ザコ)というのが、日本人の一般常識だったから仕方ない。

 しかし、このスライム……正式名称は洞窟クラゲというらしいが……は決して雑魚ではなかった。

 銃も剣も通じない。

 ロボットスーツのブーストパンチも効果なし。

 ミールがスライム対策に用意した松明も、巨大になり過ぎたスライムには、ほとんど効果がなかった。

「しかし……」

 ようやく、息が落ち着いてきたところでミールに尋ねた。

「こんなスライムだらけの地下道を、よく抜けてこれたな」

「あたしが脱出に使った時には、スライムはいなかったのですよ」

「じゃあ、なんで?」

「あたしたちが脱出した後、帝国軍が追ってこられないように、スライムの卵を撒いておくってダモン様が言っていたのですよ。まさか、ここまで巨大化しているとは……」

「普通は、こんなに大きくならないの?」

「なりません。その前に天敵に食べられてしまうのです。この地下道には元々スライムがいなかったので、その捕食者もいなかったからでしょう。だから、あそこまで大きくなったと思います」

 生態系を破壊した結果か。

「とにかく、ミール。こんなところを一人で行くのは危険すぎる。やはり、僕も一緒にいくよ」

「カイトさん。ありがとうございます」

 とは言っても、どうやって突破するか?

 何か、対策を立てないと……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ