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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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取引?

『リトル東京のドローンがここを偵察に来たという事は、もう知っているのだろう? この島の重要性を』


 あいまいな言い方だな。『重要性』とは言っているが、その内容までは言っていない。


 それなら、こちらも手の内は明かさないまでのこと。


「もちろん知っています。知っているからこそ来ました」


 ここで僕は『知っている』と言ったが、何を知っているのかは教えない。


『では、迂闊にこの島を攻撃すると、惑星が吹っ飛ぶことも知っているな?』

「反物質貯蔵施設の事ですか? もちろん知っていますが。それとも、他に何かあるのですか?」

『いや、それの事だ。他にはない』

「それでご用件は?」

『取引をしたい』

「どのような?」

『俺のほうからは、ある有益な情報を提供する。俺がこの島で偵察して得た情報だ。そっちは今から偵察を始めるみたいだが、今からチンタラ情報を集めていたら手遅れになるぞ』

「なぜ手遅れになると?」

『帝国軍は急速に戦力を増大している。急がないと、リトル東京とカルカが連合しても太刀打ちできなくなるんだ』

「帝国軍が、そこまで戦力増強をしている理由は?」

『それはまだ教えられない』

「なるほど。では見返りに何をお求めですか?」


 リトル東京に戻りたいとか言ってきたらどうしよう?


 その時は、『僕に土下座して過去のパワハラ行為を謝罪しろ』という、到底呑めない条件を突きつけるか?


『この島のある場所を、そちらで攻撃して欲しい』


 え? そういう事?


「その前に聞きたいのですが、現在のあなたは帝国と敵対関係にあるのですか? 以前は、協力関係だったはずですが」

『そうだよ! 今の俺は帝国に追われる身だ。だから、頼んでいるのだろう』

「なるほど敵対関係にあるのですね。しかしわざわざ、こちらに攻撃を依頼するという事は、その場所はフーファイターのレーザー砲では歯が立たないのでしょうか?」

『そうだ。レーザーとは相性の悪い相手でな』

「対消滅爆雷は?」

『あれを使うと、フーファイターが対空レーザーで落とされる危険がある。レールキャノンならなんとかなりそうだが、俺にはそれがない』

「それは、そこまでして攻撃するだけの価値があるのですか?」

『ああ。あれを失えば帝国軍は一気に弱体化するはずだ』

「それで、それをする事によって、あなたにとってどのようなメリットがあるのですか?」

『弱体化すれば、帝国軍に俺を追い回す余裕はなくなるはずだ』


 なるほど。追っ手の弱体化は確かにメリットだな。


 だが、それだけだろうか? 何か他にも理由があるのでは?


「しかし、矢納さん。リトル東京もあなたを指名手配しています。という事は、リトル東京に対してもあなたは同じ事をするのではないのですか?」


 矢納さんは、小さく舌打ちをした。


『やらねえよ。指名手配はしているが、追っ手はかけていないだろう』

 

 正直、リトル東京がこの男に追っ手を差し向けているのかは分からない。


 だが、矢納さんがそう言うのならそれでいいだろう。


 実は追っ手がかかっているが、本人が気がついていないだけという事もあるし……


 それより問題なのは……


「その攻撃地点には、何があるのですか?」

『それはまだ言えない』

「それでは取引なしですね」

『いや! ちょっと待て! なぜそうなる?』

「いや、当然でしょ。何があるのか分からないところに、攻撃なんか出来ないでしょ」 

『いや、あれを攻撃すれば、おまえ達も得するんだ』

「どうやってそれを証明するのですか?」

『それはだな……』

「あなたが攻撃を指示した場所が、反物質貯蔵施設ではないという保証は?」

『いや、そんなところ攻撃したら、俺も死ぬんだぞ! 俺に自殺願望はない』

「あなたに自殺願望があるのかは検査しないと分かりません。だけど検査を受けることはできないでしょ」

『分かった、教える。そこにいるのは異星人だ』


 異星人!? まさか! タウリ族?

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