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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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コンピューター船はどれか?

 発令所に入った僕の目に飛び込んできたのは、メインスクリーンに映し出された衛星画像。


 高度二百キロの軌道を周回する偵察衛星から送られてきたものだ。


 その映像にあるのは大海原と、その中にあるいくつかの黒点。


 黒点群を拡大すると、艦隊が現れた。


 ミサイル巡洋艦二隻と一隻の補給艦を中心に、八隻の駆逐艦が輪形陣を形成している。


 大切なコンピューター船を、無防備にしておくわけがないからな。護衛艦隊は当然いるだろう。


 僕はミーチャ=レムの方を向いた。


「コンピューター船は、この中のどれかな?」


 ミーチャ=レムは、困ったような表情を浮かべる。


「残念ですが、中央コンピューターを船に載せたところまでは知っていましたが、護衛艦までは……」

「まあいいだろう。この二隻のミサイル巡洋艦のどちらかが、移動コンピューターセンターと考えるべきだな」

 

 そこにジジイが横から口を挟んできた。


「いやいや、ミサイル巡洋艦の武装や装甲を考えるなら、巨大な中央コンピューターを搭載する余裕はないじゃろう」

「じゃあ、どの船にコンピューターが?」

「ワシなら、叩かれる可能性が低い補給艦の方にコンピューターセンターを置くのう」


 ジジイは軍事に関してはシロートだな。


「補給艦にコンピューターセンターを作る? それは愚策だな」

「なぜじゃ?」

「まず、補給艦が叩かれる可能性が低いというのが間違い。補給艦を真っ先に叩くのが艦隊戦のセオリーだ」


 ソースは海戦ゲームだが…… 


「そんなところに中央コンピューターを置くはずがない」

「じゃあ駆逐艦だとでも言うのか?」

「やはりミサイル巡洋艦だろ」

「だから、ミサイル巡洋艦にそんな余裕はない」

「あの……」


 芽衣ちゃんが口を挟んできた。


「ミサイル巡洋艦は、なぜ二隻あるのでしょうか?」

「え?」


 なぜも何も、戦力は多いに越したことはないと思うが……


「ミサイル巡洋艦は、艦内に大量のミサイルを備蓄しています。装甲も厚くて重いでしょう。対空レーザーも装備しているので、そのためのエネルギー源である核融合炉も小さくはないと思います。ですから博士の言うとおり、巨大な中央コンピューターを積載する余裕はないと思います」

「ふむ。眼鏡っ娘は分かっているのう」


 ジジイが得意そうにするのはなんか腹立つが、ここはジジイの言うとおりだな。


「ただ、中央コンピューターを積載するには、かなり大きな船である必要があります。このミサイル巡洋艦ぐらいの」

「だから、ミサイル巡洋艦に積載する余裕はないと?」

「ええ、中央コンピューターを入れる余裕はありません。この二隻が、どちらも本当にミサイル巡洋艦なら」


 あ! 


「つまり、この二隻のどちらかは、プラスティックか何かで作った、兵器の模型を船の外側に貼り付けてあるはりぼて巡洋艦で、本物の巡洋艦は一隻だけという事かな?」

「そうです。そして偽の巡洋艦の方に、中央コンピューターがあるのではないかと」

「確かにそうだな。しかし……」


 衛星から得られる情報では、これ以上の事は分からないだろうな。


「あのう……隊長」


 矢部が横から口を挟んできた。


「ん? 矢部君も何か意見が?」

「いえ……そうじゃなくて……これを……」


 そう言って矢部は白い封筒を差し出していた。


「え? これは?」

「森田指令からの命令書です」

「うわ! そういうのは先に出してくれ!」

「だから、さっきから『あの』と言おうとしていたのですが、全然タイミングが合わなくて……」


 敵艦隊の情報はリトル東京本部に送ることにして、僕は矢部から渡された命令書を開封した。

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