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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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恩師からの助言(レム・ベルキナの事情)

『どうなのだね? なぜ、脳間通信機構による人類統合を諦めたのだね?』


 疑似人格に声をかけられ、レムは考えごとを中断した。


「それでは……脳間通信を使って統合しても上手くいかない。それが分かったからやめたんだ」


 説明するのも面倒くさくなって、レムは疑似人格からの質問に曖昧な返答を返した。


『なぜだ? 私はいいと思ったのだがな』


 その質問には答えず、レムは疑似人格との会話を切った。


 しばしの間考えた後、レムは日本にいる恩師に助言を求めた。


 スマホ画面に現れた初老の女性は上品な笑みを浮かべ、レムに話しかけてきた。


『久しぶりね。ベルキナ君。元気だったかしら?』


 この女性こそ、ブレインスキャナーを開発した田崎(たざき)教授。レムは数年前まで、彼女の研究室に所属していた。

 

 田崎教授はしばらくの間、レムの話に耳を傾けていた。


『自分が仮想現実(バーチャルリアリティ)の中にいると、疑似人格に気付かれてしまったというのね?』

「まあ、そんなところです」

『なんでそんな事になったの?』

「いやあ、うっかり口をすべらせて……」

『うっかり者ね。それで君はどうしたいの? 疑似人格を全削除して一から作り直すというのなら、わざわざ私に連絡を寄越したりはしないわよね?』

「おっしゃる通りです。僕が疑似人格に聞かせた記憶と、インターネットによって得た知識の削除。それらによって生じた変化の修正をしたいのです」

『分かったわ。それとこの事は、内密にしてほしいのよね?』

「えっと……それは……そうしてもらえると、助かるのですが……」

『分かっているわよ。君は『うっかり口をすべらせて』と言っていたけど、本当はプラートフに復讐したかったのでしょ?』

「……」

『大丈夫よ。君を(とが)める気はないし、私にそんな資格はないわ。愛する者を失った悲しみは、私にも分かる』

「先生……」

『ただ、これだけは覚えておいてね。君のやった事で、迷惑を被る人もいるという事も。私も昔やらかしてね。大勢の人に、迷惑をかけてしまった事があるのよ』

「分かっています。正直……後悔していますよ」

『分かれば良いわ。それじゃあ、ちゃっちゃっとやっちゃいましょう。まず、問題の疑似人格をスリープ状態にして』


 レムは言われた通り、プラートフの疑似人格をスリープ状態にする操作を行った。


 疑似人格の活動は完全に停止する。


「先生。疑似人格は活動停止しました」

『そのコンピューターに、BMIはあるかしら?』

「はい。あります」

『では、君が直接仮想空間(バーチャルスペース)の中に入りなさい』 

 

 レムは指示に従い、BMIを使って自分の脳とコンピューターを接続する。


 仮想空間(バーチャルスペース)の中に入ったレムは、教授の指示に従いながら作業を始めた。

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