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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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接続者は?

「カルル! 目を閉じろ!」

「え? ああ! すまん」


 カルルは目を閉じた。


「海斗。今のでワームホールは開かなかったか?」


 僕は周囲を見回した。


「大丈夫だ。開いてはいない」

「しかし、海斗。俺は本当に接続されているのか?」


 様子から見て、カルルはレム神のコントロールは受けていないようだ。しかし……


「レム神からコントロールされていなくても、接続されている人はいるんだ。そういう人が見聞きした情報は、レム神に伝わってしまう。ミーチャがそうだったように」

「いや、それは分かるんだよ。だが、ワームホールは接続者の視線の先に出現するのだったよな?」

「そうだが」

「そして、俺が接続者である根拠は、地下室でワームホールが開いたからだろ?」

「そうだ。地下室で接続者の疑いがあるのは、カルルだけだ」

「確かに俺は地下室にいた。しかし、ワームホールを見ていないまま、麻酔で意識を失ってしまった」


 え?


「接続者の視線の先に出現するのなら、俺が見ていないはずがない。だが俺は、ワームホールを見ていない」

「なんだって?」


 そうだとすると、接続者は他にいるのか?


 イリーナ達は、背後にワームホールが開いているのに気がついていなかった。


 イリーナ達の部下に、接続者がいるなら気がつかないはずがない。


「しかし、あの部屋にはブレインレターがあったぞ」

「本当にあったのか?」

「ああ」

「どこに置かれていた?」

「どこって、部屋の隅っこに……」

「部屋の隅っこって? 床の上にでも、置いてあったのか?」

「そうだが」

「それ、おかしくないか」

「何が?」

「ブレインレターはかなり貴重なメカだ。使用しないときは、ロッカーとかにしまっておくような物だぞ。無造作に床に置いとくような扱いはしないはずだ」


 そうか! あの映像を見たときに覚えた違和感はそれだ。


 ブレインレターにしては、扱いが雑すぎる。


 まあ、ずぼらな奴なら、そうするかもしれないが……


「ちなみに、イリーナはずぼらな性格か?」

「いや、几帳面な女だ」 


 では、あの時映像で見たブレインレターは?


 僕達が《はくげい》の甲板に降りたのは、この時だった。


「さあ、カルル。プシトロンパルス遮断幕のテントが用意してある。この中に入れば接続は断てるぞ」

「海斗。その前に聞きたいのだが」

「なんだ?」

「さっき目を開いた時、森田芽衣と橋本晶が並んで飛んでいるのが見えたのだが、あの二人の間に浮いていた白衣の人物は誰だ?」


 そういえば、さっきそれを聞かれたのに答えていなかったな。


「あの人は医者だよ」

「医者? それは《はくげい》の船医か?」

「違うよ。現地の医者だ。診療報酬を払うために、同行してもらった」

「現地の医者? まさか! 地下室で、俺を治療した医者じゃないだろうな?」

「いや。カルルを治療した人だが……」


 僕がそう言ったとたん、カルルはカッと両目を開いた。


「おい! カルル! 目を開くな」


 かまわず、カルルは甲板上を走り出す。


 どうしたのだ? 今頃になって、レム神に意識を乗っ取られたのか?

  

 カルルが向かった先にいるのは、先に甲板に降り立ってた医者。


 医者はちょうど、目隠しをしていたタオルを外していたところだった。


「先生。ここで目隠しを外されては困ります」


 芽衣ちゃんが医者にそう言ったのが聞こえた直後、カルルは医者の背後から近づき羽交い締めにする。


 カルル! なんのつもりだ?


 カルルはそのまま僕の方を向いて叫んだ。


「騙されるな! 海斗! 接続者はこいつだ」


 なに!?

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