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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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殺人耐性

 発令所のメインモニターに映っていた鴨居三尉の顔が消えて、七つの小画面が表示される。


 それぞれが、各ドローンから送られてくる映像。


 五機の機体が一気に高度を上げ、建物を越えて川に向かっていった。


 そのまま川の中州に築かれた要塞に向かって、計十発の対レーダーミサイルを放つ。


 要塞から迎撃ミサイルが上がってきたが、落とされたミサイルは六発のみ。


 残り四発はそのまま突き進み、要塞に設置されていた二つのレーダーを破壊する事に成功した。


 一方、高度を上げなかった二機は、式神搭乗機と観測機。


 観測機は、戦闘終了後の戦果確認を行うために残った。


 そして式神搭乗機は、建物の隙間を抜けていく。


『要塞より対空攻撃』


 顔は見えないが、鴨居三尉のアナウンスが流れた。


 五つの小画面には、要塞から放たれる多数の洩光弾が向かってくる様子が映っている。


 実際には、その数倍もの対空砲弾が向かってきているわけだが……


 しかし、ミサイルが見当たらないな。 


 さっきの戦闘でミサイルを撃ち尽くしたので、対空砲だけで攻撃しているのだろうか?


 いや。今、撃ってきた。


 式神搭乗機と観測機以外の機体が、火炎弾(フレア)を放つ様子がモニター画面に映る。


 二つの小画面がブラックアウト。


 二機が落とされたようだ。


 残った三機が要塞に突入していく。


 攻撃目標(ターゲット)は対空砲座。


 本来ならこの対空砲、レーダーと連動しているが、すでにレーダーは潰してあるので、目視のみで撃っているようだ。


 曳光弾が向かってくる中、ドローンは対空砲へと突き進む。


 恐怖に歪んだ砲手(ガンナー)の顔が映った直後、小画面の一つがブラックアウト。


 さらにもう一つの画面では、逃げだそうとしている砲手(ガンナー)の姿が映った直後にブラックアウトし、残り一機は対空砲にたどり着く前にブラックアウトした。


 少なくとも対空砲二門を潰せたようだな。


『どうしたの!?』『しっかりして!』『うげ!』


 オペレーションルームと繋ぎっぱなしのインターホンから、叫び声と吐瀉音らしき音が……


 誰かが吐いたようだが、何かあったのか?


 あ! ひょっとして……


「艦長。ドローンオペレーター達は、ベテランですか?」


 僕の質問に対して、艦長は苦虫に噛み潰したような表情を浮かべる。


「ベテランは、鴨居三尉と他一名のみで、後は新米ばかりです」


 やはり……


 ドローンカメラの性能が良いのも考え物だな。


 これから死んでいく敵兵の顔が、ああも鮮明に映ってしまうのは、新米オペレーターには辛いだろう。


「全員、仮想現実(バーチャルリアリティ)訓練で、人を殺す事への耐性を付けたはずなのですが……」


 いやいや、仮想現実(バーチャルリアリティ)だけじゃ無理があるだろう。


 僕だって、今でも悪夢に悩まされるのだから……

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