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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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プランA

プランA♪

プランA♪

逃げが勝ちなのさ♪


などと歌っている場合ではない。


本編をどうぞ。

 もし、敵がプシトロンパルスを探知する手段を持っているなら……いや、持っていたとしても、それを前提に作戦を進めればいいだけの事……


「艦長。プランBで行きましょう」


 長津田艦長が振り向く。


「私もそれがいいと思います」


 プランBと言っても、特別に変わった事をするわけじゃない。


 ただ、敵が観測手段を持っていた事を想定して、一瞬でもプシトロンパルスが漏れた場合のプランをあらかじめ考えてあっただけの事。


 要塞にもレーダーがあり、現在七機のドローン部隊はレーダーに捕まらないように海面すれすれを飛んでいる。

 

 その中の一機を上昇させ、ワザと敵のレーダーに捕らえさせて『式神が乗っているのはこれだよーんw』と勘違いさせるというものだが……


 ただ、敵が果たしてそれで騙されてくれるかどうか……


「待てい!」


 突然、ジジイが作戦に待ったをかけた。


「お前らの作戦は甘いわ!」

「ジジイ、どういう事だ? 敵を甘く見ているとでも言うのか?」

「逆じゃ。敵を過大評価し過ぎじゃ」

「過大評価?」

「一ヶ月もこの町に留まって、プシトロンパルスを観測していたワシだから言わせてもらう。あんな一瞬パルスが漏れたぐらいで、正確な位置を把握する事は不可能じゃ」

「え? そうなの?」

「要塞に観測機器があったとしても『どっかでパルスが発生したようだな』程度にしか分からんよ。よくても発生源の方向が分かる程度で、発生源の距離まで特定することなど到底できん」

「そうなのか?」

「そうじゃ。そんな簡単にプシトロンパルス発生源を特定できるぐらいなら、ワシはとっくに任務を終えてリトル東京に戻り、キレイな姉ちゃん達にエロい事をしておる」


 いや、最後の一つは余計だが……


 まあ、敵を過大に評価し過ぎて失敗した例はいくつもあるし、ここはジジイの言う事ももっともだな。


「北村二佐。どうします?」

「艦長。ここはやはりプランAでいきましょう。プランBは、いらないリスクを招く危険があります」

「そうですね」

「まったく、見ておれんわ。やはりワシはオペレーションルームにいるべきじゃな」


 そのまま発令所を出ようとするジジイの襟首を、僕はガシっと掴んだ。


「なにをする!? ワシは一刻も早くオペレーションルームへ行って美女達と戯れ……いやいや、指示を出しに行かねばならんのじゃぞ」

「ふざけるな! エロジジイを、女性ばかりのオペレーションルームに入れるわけないだろう」

「作戦のために、ワシが行かねばならんのじゃ。なあ、艦長もそう思うだろう」


 もちろん、艦長はそんな戯言(ざれごと)に同意などしない。


「いいえ。作戦のためなら博士にはやはり、発令所に居ていただかないとなりませんね」

「なぜじゃ!? 艦長、ワシがオペレーションルームに居れば、おまえらの作戦ミスを未然に防ぐ事が……」

「いいえ、逆です。博士がオペレーションルームに居たら、我々の会話を聞くことができず、作戦ミスに気がつかなかったではないですか」

「うぐ! そうじゃった」

「これからも発令所(ここ)に居て、我々のミスを指摘して下さい」

「しまったあ! 余計な指摘などするんじゃなかったあ!」


 ここはジジイの作戦ミスだな。


 ドローンが海外線に達したのはその時。


 ドローン部隊は建物の間をすり抜けて、要塞へと近づいていく。


 ドローンのコントロールは衛星を中継しているので、途切れる心配はないが、建物との衝突を避けるためAIによる自律制御に切り替えてあった。


 程なくしてオペレーションルームの鴨居三尉から報告がくる。


『艦長。作戦空域に入りました。指示をお願いします』

「全機、予定の目標に突入せよ」

『ラジャー』


 戦闘が始まった。

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